卒業式の式辞から(2)
雪解けの隙間の日だまりに福寿草の花が咲くころになりました。
福寿草は、春一番に咲く花で金色に輝き、新しい門出を祝うめでたい縁起のよい花とされています。雪の下でじっと寒さに耐え、雪解けがはじまる早春に芽を出すのです。寒い厳しい条件だからこそ金色の鮮やかさを増すのです。
なかなか学校に来られなかった人がいました。その人が書いた作文を紹介します。
~子どもまつりは、何もできなかった。運動会も出ようとしたけど、イヤな気持ちになって逃げ出した。みんなとぜんぜん勉強してないし、追いつけないし、諦めたり、逃げ出したりした。でも、母さんには、迷惑かけたくないし、でも、学校に行くと、イヤでイヤで気持ち悪くなって、あのときは、辛かった。中には「何か言われても気にすんなよ。」と言ってくれる友だちがいた。そんなときは、すごくうれしかった。だから、できるだけ気にしないで中学校に行けたらいいなと思います。小学校でできなかったことややってないことがあっても諦めないでやっていきたいと思っています。~
学校は、ただ勉強したり、運動したりするところではありません。友だちと共に笑い、喜び、悲しみに涙して、みんなで成長していくところです。だから、〇〇小学校の教育目標の「友だち大好き」「勉強大好き」「運動大好き」です。皆さんは、6年間、友だちと共にいろいろなことを学びました。今日の皆さんは、福寿草のように金色に輝いています。
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