子どもの頃のヒーローは、プロレスラーのジャイアント馬場だった。日本人プロレスラーは、体格とパワーで勝る外国人の悪役プロレスラーに最初ボコボコにされながら、じっと耐え、最後に起死回生の逆転技で勝利するのがパターンだった。ところが馬場さんは違った。ジャイアントというくらいだから、身長は2m以上あった。得意技は、ジャイアントチョップと16文キックだ。圧倒的なパワーで勝利するのが痛快だった。
これまで日本のスポーツが世界と戦うには、体格やパワーを補うための技術や精神力、チームワークが求められた。陸上の400mリレーも巧みなバトンリレーでメダルを獲得した。バレーボールは、コンビバレーで外国に対抗した。
ところが今回のWBCの日本の優勝は違う!
外国人選手と並んでも体格的に劣らなくなった。吉田選手、近藤選手は背は低いが高い技術力がある。今回は、バントやエンドランなどを多用するスモールベースボールではなく、ホームランで打ち勝った。ピッチングも日本人投手より速い球を投げるメジャーリーグの投手はいなかった。それに村神様が打てないときでも全員で支えたチームワークと「世界一になる」という強い意志が加わった(精神力)のだから、強いはずだ!
決勝戦でホームランを打った岡本選手が「野球って、こんなに楽しかったんだ。」と感想をもらした。
野球だけではない。スポーツの楽しさ、世界で戦う凄さをメジャーリーガー、ダルビッシュ、大谷、吉田、ヌートバー選手が教えてくれた。日本に止まらず、夢は大きく、世界に羽ばたく、そんなアスリートがこれから増えてくるに違いない。
ただし、160キロの速球を打ち返す外国人選手のパワーや技術を侮ってならない。また、プロではない選手がWBCに参加していて、メジャーリーガーを夢見ている。世界を甘く見てはいけない。
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