3歳以上は「発表会」といいますが、0~2歳の未満児は「お楽しみ会」と本園ではいっています。なぜ「お楽しみ会」というのか。
練習風景を見ていると毎日違う? ある日は、舞台に一人もいなくなって、先生方は、脱走者を追いかけるに右往左往。ところが総練習では、嘘のようにきちんとできたりするのです。それでも担任は、「明日は、おうちの人が来るので、どうなるか分からない?」と心配です。お楽しみ会は、「どうなるか、お楽しみ」ということらしいのです。おまけに園の名称は「わくわく園」、わくわく、どきどきのお楽しみ会なのです。
「これで、おしまい」と言ったとたん、女の子は、お母さんの下に走り出しました。総練習とは全く違った光景がそこにありました。お母さんを見つけると泣き出し、舞台から降りて駆け寄る男の子がいました。でも、それは先生の予想の範囲でした。女の子は、それを横目で見ていて、「私も行きたい」と思ったかもしれない。それでも、我慢して、やることはきちんとやって、「おしまい」と言った瞬間、駆け出したのです。お母さんもそれを分かっていて、ぎゅっと抱っこしながら「じょうずだったよ。よく頑張ったね!」と褒めました。そして、「〇〇ちゃん行くよ!」と先生から声をかけられると、素直にお母さんから離れたのです。
お母さんは、「今日の朝、『お母さんお仕事休んで見に行くからね。お母さん一人だけど、一番前で、ちゃんと見ているからね。頑張ってやるんだよ!』と話したんです。」と、女の子は、お母さんとの約束を守りました。「お楽しみ会」を楽しませてもらいました。
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