2023年3月22日水曜日

花だより 指導要録の書き方 ソメイヨシノ

 

 指導要録を作成する時期になりました。うちの園でも、先生方は、年度末の忙しい中、要録作成に取り組んでいます。「要録には、いいことだけしか書かないんですよね。」とある先生が言いました。「落ち着きがない。」「友だちとのケンカが絶えない。」などという書き方は、確かによろしくないが、良いことだけしか書いていないと、その結果どうなるか?せっかく時間をかけて書いても、小学校に引き継いだとき、要録を指導の参考としては見ないでしょう。
 指導要録は、校長が作成する表簿です。指導に関することは5年、学籍に関することは20年保管しておかなければなりません。そのため金庫(鍵付き書庫)に保管している学校もあります。児童の学籍並びに指導の過程及び結果の要約を記録し、その後の指導及び外部に対する証明等に役立たせるための原簿としての性格を持つものです。
 要録の記入は「例文集」があって、それを参考に書くことが多いでしょう。大事なことは、子ども一人一人違います。指導してきた際に、重視してきた点を記入する。また、1年間で特に成長がみられた子どもの姿に注目して記入することが大事で、すべての項目に、長々と書く必要はありません。友だちとかかわる様子など、小学校入学後の指導において参考になるような内容を厳選する。小学校から中学校に行く時も同じ、実際に作成するのは担任ですが、学校教育法施行規則に「校長が作成する」とあるので、その書き方、内容については、校長が先生方に指導し、チェックしなければなりません。

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