2016年8月30日火曜日

花だより とうきび 命を大切に


【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】

~かけがえのない命を大切にするために~
 8月27日 稚内市において、2人の男子高校生が、一方の生徒の母親の殺害にかかわるという重大事件が発生しました。
  各学校において、日ごろから、命を大切にする教育に力を入れていただいている中、このような事件が発生したことを大変残念に思います。
  事件に至った理由や背景など詳しいことについては、現時点では明らかになっていませんが、本道のすべての教育関係者が連携・協力して、命を大切にする教育の一層の充実に努める必要
 があると考えます。
 《生徒の皆さんへ》
  命とは大変尊いものです。自分の命、他の人の命それぞれの尊さを理解するとともに、人を傷つけたり危害を加えたりすることは、人として絶対に許されないことをしっかり認識して、行動して下さい。
 《保護者の皆さんと先生方へ》
 あらゆる機会をとおして、命の尊さについて、子どもたちに改めて教えて下さい。そして、子どもたちの発する小さなサインを敏感に受け止め、子どもたちの話にあたたかく耳を傾けて下さるようお願いします。
   平成18年8月30日                北海道教育委員教育長 吉 田 洋 一
     
  ~稚内母親殺害事件は、高校1年生の長男と同学年の友人の犯行という非常に衝撃的なものでした。離婚による両親と生活への不満があったようですが、それがなぜ母親への殺意に結びついたのか、また、どうして友人に現金を支払う約束で殺害を依頼したのか、さらに友人が一緒になって実行に及んだのか、理解に苦しみます。何とも言えない不気味さを感じます。
 最近、少年による家族に対した殺人や殺人未遂が多発しています。その多くは、「殺すのは誰でもよかった」とか「親に叱られてキレた」など、動機がはっきりしていなかったり、あるいはささいなことが契機になっての衝動的な犯行です。
 相次ぐ事件を学校や家庭、社会が子どもたちの心のありようを振り返る契機にしなければなりません。専門家は、過疎化や経済の地盤沈下で人間関係が濃かった「共同社会」が急速に崩れつつあるのが原因の一つ。また、子どもの問題解決能力は、けんかや仲直りで身に付くが、そういう場だった地域の遊び集団が消え、生活体験、社会体験が希薄になっている。さらに、人間を殺す行為に対する抑止力は、暴力シーンを繰り返し見ることで働かなくなる。と指摘しています。たとえ困難な状況に置かれても、一時的な感情に振り回せれず、自分の問題に上手につきあっていく力を身につけていくことが大切です。このような事件が報道されたときは、家族で話し合ってみることです。~

 *花だより夏編 昨日で終了 本日から秋編へ

  投稿者 牧野喜充
         平成283月  北見市立北小学校 退職
         平成164月~193月 北見市立若松小学校 
         平成194月~213月 斜里町立朝日小学校
         平成214月~243月 網走市立潮見小学校
         平成244月~283月 北見市立北小学校

2016年8月29日月曜日

花だより 夏編(37) バナナ 特認校「若松小学校」


【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
来校者1 北海道教育庁網走教育局 巻渕局長 9月1日
 4月に局長にお会いしたとき、「管内唯一の特認校に一度行ってみたい」と話されていて、北見で会議があったその帰り道に寄っていかれました。開口一番「ここを車で通ったとき、まさか学校だとは思いませんでした。斬新なデザインですね」と暫し外で校舎を眺めていました。校舎内を案内しながら、特認制度の沿革など説明しましたが、局長は、オホーツクサイクリングに参加したこと、リコーダーで全国大会に出場したことなど、若松小のことをよく知っていました。最後に高学年のリコーダー演奏を聞かれて帰りましたが、「学校・家庭・地域が一体となった学校ですね」と感想を述べられていました。
来校者2 消防査察 消防士さん 
 消化器や消火栓などを見て回りながら、「一度、若松小学校に入ってみたいと思っていたんですよ。いい学校ですね。こんな環境の中で子供たちがのびのび育つといいですね。」と言ってくれましたので、私からは「消防署に戻りましたら、若松小学校はいい学校だから、小学校に入るお子さんのいる職員がいましたら、PRをお願いします。」と言いましたら、「はい、わかりました。それから、防火施設には全く異常ありません。アスベストも使われていませんので安心して下さい。」と言われました。
来校者3 入学希望者 お母さん 9月2日 特認公開日
 参加されていたお母さんに時間がありましたら、校長室にどうぞ!と言いましたら、一人のお母さんに来られました。東京から転勤で北見に来られたそうで、「せっかく北海道に来たので、豊かな自然に囲まれた環境の中で、子供をたくましく育てたいと思いまして・・・」と、すっかり気に入ったみたいで、子供よりお母さんの方が若松小に入りたいという感じでした。 
来校者4 初任の先生 特認公開日
 新卒の先生7人が研修で若松小に来ました。参観日黒いリクルートスーツを着ていた若者です。年齢はそれぞれ違いますが、今年度採用の先生方です。教頭先生から、生活・総合的な学習の時間について講義(吉田教頭先生は、網走管内の生活・総合、国語教育のの第一人者です)を受けたり、佐藤先生の授業検討、授業参観、反省会、その合間に子供たちと遊んだり、暑い日でしたが、ずっとスーツを着たまま頑張っていました。「網走管内にこんな素敵な学校があったんですね。」と感想を述べていました。佐藤先生は緊張の一日でした。
来校者5 中年サイクリスト 9月4日
 日曜日の午前中、玄関前で作業をしていると、「ちょっといいですか?きれいに花が咲いているので入ってきてしまいました。」と自転車に乗った中年の男の方が来ました。ハッカを見て「若松は昔ハッカ畑が多かったですもね。学校中がハッカの香りに包まれていいですね。孫がいたらこの学校に入れるところですがねえ~。」と言って元気にペダルをこいで美幌方面に向かって行きました。
                                  ~北見市立若松小学校~
《シリーズ「いきいき子育て」》
自分で考え、自分で行動できる人に育ってほしい ~自立を支援する~
 少子高齢化が進み、子どもと年寄りが威張っていると言われています。子どもの進む先の障害物を先回りしてどけたり(過保護)、一歩一歩にあれこれ指示をしたり(過干渉)していることが原因かもしれません。子どもが好きな物を見つけるまで待ち、できるだけ子どもの力を信頼し、それを見守り、力づけることが大切です。あれこれしないで見守ることは、モノを買ってやったり、何かをしてやったりするより、ずっと難しく愛情がいることです。
 また、親は自分が子どものために考えたことは正しいと思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。自分の思いや考えを押しつけるのではなく、「あなたはどう思う?」とまず子どもの言い分をじっくり聞き、子どもの気持ちをしっかり受け止めてから、「自分はこう思うけれど」と、一緒に考え一緒に学んでいく姿勢が大切です。  子どもが自分で考え、勇気をもって行動し、達成感を味わう、または失敗から学び強くなるチャンスなどを子どもから奪わないように気をつけましょう。  
  ~過保護や過干渉はやめる~

2016年8月28日日曜日

花だより 夏編(36) はなてんと 修学旅行2



《「はなてんと」 網走天都山レークビュースキー場の頂上 今が見ごろです。》

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
◇◇◇9月28・29日 修学旅行 “疲れたあ~!”◇◇◇
思い出に残る他の学校では経験できないことができたはず!!
  分刻みのタイムスケジュールとテレビ局の同行取材でタレント並みの演奏旅行となりました。
 ◇リコーダーの演奏旅行は触れ合いの旅でもありました◇たくさんの人から感動のたよりが・・・
 池田駅の手前になる高島駅では、高島小学校の子どもたちと交流しました。
◎高島小学校の校長先生からの電話
 素晴らしい演奏をありがとうございました。高島の子どもたちと先生方は、身近にあるリコーダーであんな素晴らしい演奏ができることにびっくりしていました。これを機会にまた交流でることを楽しみにしています。
 ~ハイホーやハナミズキ、魔女の宅急便などの素敵な演奏ありがとうございました。
 6年生4人で色々なリコーダーをふいて、すごい小さなリコーダーや穴が6つしかついていないリ
 コーダーもあって、びっくりしました。手の動き方がとてもすごかったです。全国大会に出れるよ
 うにがんばってください。ハッカのしおりありがとうございました。これからも一生懸命がんばっ
 てください。~  (高島小 5年生○○くんより)
 《コンサートアンケート(たくさんの感想が寄せられました。)》
 ☆わたしたちの演奏はどうでしたか?
 ・みんなの銀河線を思う気持ちがとってもよく伝わってきました。すばらしい!ありがとう!
    とってもいい時間でした。
 ・私たちの町まで来てくれてありがとうございます。若松小の活躍はかねてから耳にしていました。 これからも大いにがんばって下さい。
  ・生演奏が聴けてよかったです。4人の力が心にジ~ンと響いてきました。
 ・心が落ち着いてよかったです。のんびり聞けました。
 ・とても素晴らしかったです。知っている曲もあってよかったです。特に汽車の様子を表した曲が印象的でした。
 ・とってもとっても上手でした。心にしみわたりました。ありがとうございました。
 ・大人になっても小さな町を大切にする想いを持っていてください。ありがとう。若松の4人のみなさん。よかった。また来てね。
 ・みんなのリコーダーは銀河線の景色にピッタリだと思います。これからも活躍してね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎置戸町教育長さんからの電話
「私も演奏会を聴きに行きました。4人の子どもたちの一生懸命な演奏にただただ感動しました。素晴らしい思い出づくりができましたね。」
◎陸別町の職員の皆さん
は毛布を敷いてくれるなど、準備をしてくれました。
◎陸別の腰の曲がったおばあちゃんは
 「いいもの聴かせてもらいました。ありがとうございました。」子どもたちから“感想を書いて下さい。”というお願いに、椅子を台にして丁寧に感想を書いていたおばあちゃんがいました。
◎退職した校長先生からの電話
 “新聞とテレビで見ましたよ。素晴らしい教育をしていますね。「担任の先生と子どもたちの素晴らしい修学旅行なりましたね。」と伝えて下さい。”と電話がありました。

  UHBで放送(「のりゆきのトークDE北海道」)決定!
【担当ディレクターから届いたFAX】
  ~“今回は、じっくり放送する時間がとれそうです。”と6年生のみなさんにお伝え下さい!
  VTRも何本かに分けて、6年生の頑張りぶりを中心に構成を考えております。~ 

2016年8月27日土曜日

花だより 夏編(35) ぶどう 修学旅行がテレビ放送


【平成17年度 北見若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
 校長先生、最近の花便りに“ホッとステーション”がないんだけど、楽しみにしていたんだよね。」と言われました。リクエストにこたえて貯めておいた分を掲載します。
   ~内緒の話、校長先生だけに教えてあげる~
 「勉強したふりしてゲームしているんだよね。だって勉強ばかりが人生じゃないってじいちゃんがいっていたもん。」
 「いつもママのごはんが一番おいしいって言っているけど、本当はね。ばあちゃんのごはんの方がおいしいんだよね。」 
  内緒の話でも、善意から出た言葉です。とてもほのぼのとさせられます。こんなことを言う子は、心の優しさと豊かさのある子です。
 ~若松小の修学旅行 テレビ取材~
《7つの街を線路と楽しい音楽でつなぐ ふるさと銀河線で行くリコーダー修学旅行》
 コンサー修学ト旅行に向けて、6年生は練習に励んでいます。
 休日も学校に来て練習をしていました。ときどき嶋本先生の大きな声が校長室まで聞こえてきますが、日に日に上手になっていくのがわかります。今回は演奏だけでなく池田町の高島小学校、置戸町の境野小学校との交流を計画しています。他の学校とは一味違う修学旅行となり、思い出深いものになるのは確かだと思います。
  *最後のコンサートは、29日(木)午後5時から 場 所~北見駅ミントロード南側広場*
UHB「のりゆきのトークDE北海道」から取材要請 
【番組企画内容と今回の取材概要】 〈ふるさとが消える日?~ふるさと銀河線・秋~〉
 ふるさと銀河線沿線の風景や人々の暮らしなどを1年間に渡り伝える企画です。春編・夏編に続き、今回は秋の沿線風景を取り上げます。前回、夏編放送の際にも、生徒達のリコーダー演奏は大変反響がありました。毎年、修学旅行でふるさと銀河線を使われてきた貴校のメモリアル修学旅行に同行させて頂き、沿線の風景や、訪れるお客さんのインタビューなども絡めて、沿線の秋の一コマとして紹介させて頂きたいと思っています。
                       (のりゆきのトークDE北海道 ディレクター 遠藤里織)
 *修学旅行の様子はテレビで見られます。


2016年8月24日水曜日

花だより 夏編(34) オオマチヨイグサ 思春期 


【平成18年度 北見若松小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》
思春期は自分探しの旅  思春期は親ばなれのとき~ 
 思春期(小学校高学年から)になると自分の考えで行動し始めます。いろいろなことをやってみたくなるときです。
《思春期の行動や言動》 行動範囲は広くなり、言動も大人っぽくなります。目配り、心配りをしっかりして見守ることが大切です。親は善悪に基づいて、正しく行動することを意識し、行動と言動を一致させることです。子どもは、親の言うこと、やることをちゃんと見ています。
《親が生活を正す》 思春期は大人になりかけているときです。親が少しでも強く注意すると嫌がり、話を聞かなくなります。子どもは親が育てたとおりに育ちます。子どもを正しく育てたいのなら、親が生活を正していくことです。親がだらしなく生活しているのに、子どもの態度や行動をガミガミ注意するばかりでは、子どもの反発心しか育ちません。
《子どもは親のコピー》 ☆どうしてこんな子になったんだろう。ほしい物は与えているのに?
 幼児期に関わった程度が、思春期に結果(答え)となって、ブーメランのように戻ってきます。偉い人に聞いても答えは出ません。親の心の中に答えがあります。
《子どもが問題行動を起こしたとき》 ★友だちが悪い。学校が悪い。担任が悪い。霊がとりついているらしいなどと、人のせい、物のせいにする間は答えが出ません。原因は、生活の中にあるのです。
 小さい頃からいろいろな習い事をギュウギュウ詰めにした。泣いて嫌がることを親は無理矢理やらせた。親の都合のいいように生活しているのに、子どもにはガミガミと要求ばかりしている。
 自分の心を改めない限り、いつまでも解決しないのです。人の心を動かすには自分の心が変わることです。
《立派な大人を育てるために》 親の言うこと、することが、生きるための基本になります。「三つ子の魂百まで」と言います。小さいときに教えられたことがそのまま、思春期に結果となって現れます。どんなに世の中が進歩しても生活の基本は不変です。気づいたときがチャンスです。今からでも十分間に合います。
《親が育てたように子どもは育つ》 子どもは親の芸術品です。どのような結果が出ているのでしょうか。
 ☆気が弱く、人の言うなりになっている子 ☆自己主張が強く、わがままな子 ☆思いやりの心を持ち、誰とでも仲良くなれる子 ☆人の話をよく聞き、自分の考えをきちんと伝えることができる子といろいろです。
 子どもは勝手にそうなったのではないのです。子どもは親が育てように育つのです。
 (家庭教育カウンセラー  内田玲子の家庭教育カレンダーより)

2016年8月23日火曜日

花だより 夏編(36) 野芥子 オリンピック観戦 ど根性カエル


【平成24年度 北見北小 学校便り「精いっぱい」から】
 《心がホッとステーション》 オリンピックの陸上見て? 
 陸上好きの4年生が言いました。
「女性アスリートすごいよね。ドラゴンボールの悟空のような腹筋だよ。」
「K(女)先生は、『あんな体になりたい』て言ってたよ。普通の人は、イヤだよね。」
「日本人は、どんなに鍛えてもあんな体にはなれないよね。外国選手は、足も長いしさ。体のつく りそのものが違うような気がする。」
「福島選手もすごいけど、まだまだ世界との差は大きいよね。予選なんか手を抜いて走っているもね。それでも速いんだからすごい!」
 陸上は、あらゆるスポーツの基礎です。 世界のトップアスリートの活躍を見て、「自分も陸上選手になりたい!」と思ってくれる子がいるといいですね。
《シリーズ「いきいき子育て」》 
 ~自律・葛藤~ 『ど根性カエル』
 ひろしが悪いことを思いつくと、Tシャツに貼り付いたカエルのピョン吉が、「ひろし、それはないぜ!」といさめるシーンがよくあります。「トムとジェリー」の漫画でも、天使と悪魔が出てきて、互いにささやくシーンがあります。
 自律とは、まさしくこのことで、悪い誘惑にのってしまいそうな自分とそれを止めるもう一人の自分(良心)が葛藤し、“最後は良心が勝る”とよいのですが、子どもは、思いつくまま、気が向くまま、衝動的、短絡的に行動してしまいます。今は自立の基礎を養う時期です。自分を律することができないと自立はできません。つまり大人になれないのです。
 高学年にもなれば、「何が良くて、何が悪いか」「交通ルールを守りましょう」「左右を確認しましょう」「ヘルメットをかぶりましょう」“そんなこと言われなくても分かっている”と言います。ところが高学年ほどルールが守れない。「黄色(信号)だけど、行ってしまえ!」「今日は、暑いし、面倒くさいからヘルメットかぶらない。」と悪い誘惑にすぐのってしまう。「そんなことしたら、ダメダメ!」と言ってくれるピョン吉を心の中に持つように・・・。
 こんな話をして大失敗しました。今の子は、「ド根性ガエル」も「トムとジェリー」も知らないのです。保護者の皆さんは知っていますよね。自立させようと思ったら、善悪の判断をきちんとつけさせることです。「子どもの自主性を尊重します。」という親がいますが、それは子ども任せにすることではありません。まず「そんなことをしたらダメダメ!」とピョン吉役をするのが“親”の役目です。

2016年8月22日月曜日

花だより 夏編(35) 蓮 ロンドンオリンピック2


【平成24年度 北見北小 学校便り「精いっぱい」から】
  “いのち”を伝える  秋田市大森山動物園長 小松 守 氏
 長い間、動物園で動物の子育てを見続け,“いのち”を伝えることについて考えてきた。動物たちは自然が創りあげた巧妙な子育ての仕方を見失うことなく、淡々と命をつなぐ。お乳は、子の腹を満たすだけでなく、親子の触れ合いをつくり温もりで心にも栄養を与える。たっぷり愛情を受け、子は生きる力を身につけ成長する。やがて親になりじぶんが経験したことを子に伝える。実に単純だが、そこに大事なものがある。“Education”の語源に見つけた「お乳で育てる」とある。“いのち”の教育、その始まりは親子の触れ合いではないだろうか。“いのち”はイノチからしか伝わらないのだ。(夏休みの読書から)
 ~ロンドンオリンピックから学ぶ~
 熱狂的に応援するのは母親で、父親はやや控えめです。メダリストの原点は、お乳を与え育てた母親にあるようです。卓球の福原愛ちゃんが母親にメダルをかけたのも分かるような気がします。
 お父さんだって! その中で女子ウエイトリフティング銀メダリストの三宅宏美選手は、北京オリンピックの敗北以後、“コーチを変えてみたら”と周囲から言われたそうですが、三宅選手は「父と一緒にロンドンを目指します。」ときっぱりと言ったそうです。3連覇を果たしたレスリングの吉田選手も最後お父さんを肩車しました。今回、レスリングの浜口選手のお父さんの出番は少なかったのですが、オリンピック選手に育てなくても、子どもから感謝の言葉をもらえるような親でありたいものです。
 ~悔し涙が次の努力につながる~
 女子レスリング界最強と言われた吉田選手 盤石の3連覇と思いきや… レスリング女子の吉田沙保里選手は、アテネ、北京大会に続き、ロンドンでも圧倒的な強さで金メダルを獲得しました。まさに盤石の姿勢で3個目のメダルを手にしたように見えます。しかし、実際はそうではなかったのです。女王はかつてないほどに追いつめられていたといいます。 試合後、感極まり人目をはばからず号泣したそうです。
 「プレッシャーは今までで一番きつかった。試合前に眠れなくなることなんて初めてだった。正直、このオリンピックは厳しい。自分の進退問題も考えないといけないと思っていた。」というのです。それほど吉田選手は4年ぶりに喫した5月のワールドカップでの敗北が尾を引き、「トンネルを抜け切らない状態」だったといいます。
■ 「負けを知ることで、いろんなことを勉強させてもらった。」
今回は、思いのままに攻め続けていたこれまでとは違った「賢いレスリング」をした。5月の4年ぶりの敗戦は、吉田選手のレスリングを狂わせていた。しかし、一方では「今まで研究をするということが少なかった。」という吉田選手は、頭で考えるレスリングを学んだのです。
「負けを知って、いろんなことを勉強させてもらって気付かされました。勉強したことやいいことはどんどん自分に取り入れていって、負けることがあったら勉強して、それを繰り返して人は賢くなっていくと思う。明日からまたトレーニングしたい。」と語ったそうです。
 勝ち続けてきた女王だからこそ知ることができた敗戦の重み、そこから得る進化への糧。 吉田選手に限らず、オリンピック選手は、人並み外れた才能の持ち主ばかりです。しかし、才能だけでは、メダルを取ることはできないのです。血のにじむ努力の積み重ねと多くの挫折を乗り越えてきたことを子どもたちには知ってほしいものです。

「敗者とは、最後にゴールするランナーではない。最初から、出場を諦める人だ!」
 南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス選手の母親の言葉です。“スポーツに限らず、何事にも精いっぱい努力する人であって欲しい!” オリンピックを観戦して改めて思いました。
惜しくも敗者となった選手からも、「これまで支えてくれた多くの人に感謝します。」というコメントが多かったように思います。家族はもちろんのこと、個人競技の選手もチームメイトやスタッフに対する感謝の言葉がありました。
 日本は東日本大震災以後、人と人との「絆」とか「支え合う」ということが大事にされました。そのことを象徴する大会となりました。仲間はずれやいじめとは無縁の世界です。オリンピックから多くのことを学ぶことができました。
 北小出身“なでしこジャパンの高瀬選手”が2試合に出場しました。次回リオでの活躍が期待されます。さらに高瀬選手に続くオリンピック選手が誕生することを期待しています。
「子どもたちに夢と希望と勇気を与えることができたらうれしい!」とコメントしたメダリストがいました。オリンピックは私たちに多くの感動を与えてくれました