2017年9月1日金曜日

花だより オシロイバナ なくそう いじめ


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 なくそう いじめ 対処法  学校の外にも仲間を  
 ~友だちとの関係を維持するために“いじめる”~  土井 隆義 筑波大教授 
 今のいじめは、「どんくさい」「太っている」など自分と違った者へ向けられるのではなく、友だち同士の関係の中で起きやすい。学校の狭い人間関係の中で息の詰まる思いをしている子どもたちは、そのガス抜きを図っていじめの標的を仲間内に探す。それをネタにみんなで盛り上がれば、互いに気を遣い合う関係から一時的に逃げられる。だから対象や理由は何でもよい。加害者と被害者が頻繁に入れ替わるのもそのためだ。早いときは1週間で立場が逆転することもある。
 いじめの標的が自分に回ってきたとき、それを別の仲間に転じることが苦手な心優しい子どもの場合、そこで関係が固定することもある。そのとき加害内容がエスカレートしがちなのは、加害側の子どもが仲間うけを狙うのに必死だからだ。
 仲間から孤立する不安にさいなまれるという点では、被害者も加害者も同じである。そこには何が何でも友だち関係を維持しなければならないという強迫観念がある。だとすれば、学校が加害側を出席停止にしたり、被害者側が転校したりすることは、対処療法としては有効だろうが、抜本的な問題解決にはなりえない。
 仲よし関係を強制したりせず、学級や学年、さらには学校の枠を超えた活動の機会を積極的に用意し、身近な仲間にこだわる必要のない体験を彼らに積ませていくことが大切だ。(読売新聞の「いじめ」を特集から)
 うちの子は、“いじめにあっていないから関係ない”ではありません。いつ被害者、加害者になるかわかりません。みんなが「いじめ」について正しく認識し、みんなで対処していかなければなりません。
 

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