【平成26年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
「母の品格」から 多 湖 輝 著
子どもは親の「所有物」ではありません
「子どもは、両親の血を分けて生まれてきたのだから、どう育てようと親の自由だ!」でも、この考え方は間違いです。子どもを親の所有物と考えるのは、子どもをペットとして見ているのと同じです。法律ではペットは飼い主の所有物とされていますから、自由に売買ができます。人間の子どもは、そんなことができないのは当然です。それは親の所有物ではないからです。極端な例なのでそんなことをする親は誰もいないでしょう。
では、子どもに付ける名前はどうでしょう。自分の子どもだから、どんな名前を付けようと親の自由といえるでしょうか。以前、自分の子どもに「悪魔」という名前をつけようとして役所に届け出た親がいましたが、受け付けられませんでした。これは世間の“常識”が働いたからでした。
これは命名権だけの問題ではありません。親が自分の子どもに対して行使できる自由には限界があるということです。子どもはやがて親元を離れ社会に出て行きます。社会を支え、動かしていく構成員になるわけです。社会の構成員にふさわしくないような突拍子もない名前などは、認められないというのが“常識”なのだと思います。子どもを育てるということは、喜んで世の中に受け入れてもらえるような、きちんとした常識を身に付けさせるということなのです。非常識な親では、常識のある子どもを育てられません。
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