夏休み明けの子どもの「こころ」の変化
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学校でいじめに遭っている子どもや勉強するのが苦手な子どもにとって、夏休みはそんな苦痛からの避難期間でもあります。その分、夏休み明けは、大きなプレッシャーがかかります。また、夏休みのイベントやネットで知り合った新たな仲間との交流が深まった子どもや非行を経験した子どもなど、長い夏休みの期間中に交友関係が複雑化している可能性があります。私たち教師の知らないところで、子どもたちの関係はどんどん変化しているのです。
思春期に入った子どもは、親や教師に自分の悩みを相談せず、特にいじめに関することは友だちに相談する傾向にあるということを理解していくことが大切です。
夏休み明けの学校は、子どもにとって楽しみでもあり、忍耐の場でもあります。ある子は、見えない鎧に身を包み一大決心をして登校します。ある子は、友だちへの声かけの順番を気にしながら登校します。親や教師の顔色をうかがいながら登校する子もいます。夏休み明けから、不登校になるケースもあります。自分なりに頑張って登校している子どもの気持ちと、発しているサインを、教師はできる限り受け止めておく必要があります。心も体も変化(成長)し続ける思春期。夏休みを経て変化(成長)しないほうが、むしろ稀なのです。
変化に気づくというのは、相手への関心の表れです。信頼関係を深めることにつながります。相手が触れてほしいところに、踏み込み過ぎず適度な距離感で「気づき」を伝えることは、揺れ動き続ける思春期の子どもたちにとって、大切な生徒指導だと考えます。
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