“論語読みの論語知らず”
「論語」~自分を磨く200の言葉~ 岬龍一郎著
子曰「学問は人格形成が第一」
人は、家に居るときは父母や年長者に孝行を尽くし、家から外に出たときは年配者に敬意を払い、信用信頼をもって世間の人に親切を尽くし、困らせることなく、人徳を備えた人物になるように努力することだ。これらのことを実行して、さらに余力があるならば、本を読んで教養をつけるとよい。
さらに、子曰く「文章の目的」文章の目的は相手にわからせることであって、美辞麗句を並べて飾り立てることではない。まさしく孔子様の言う通りです。
中国では過去の遺物?「論語」は、約2500年前の中国で誕生した孔子とその弟子たちによる「言行録」です。孔子の死後、孫弟子たちが、孔子の教えを忘れないようにと記録したもので、儒教の聖典と呼ばれています。「論語」は日本人の道徳観の基本であり、政治家や経営者たちがよく座右の書としています。
「富と人倫の道」 孔子が「この国は盛んだから、人が多いな。」というと、弟子が「これだけ国民がいると、先生は次に何をされますか。」と聞いた。孔子は答えて「国民がみんな裕福になれるようにしたいな。」と、さらに弟子が「裕福になったあとは、何をされますか。」「そうだな、彼らを教育して人倫の道を教えたいな。」と答えた。とあります。
全ての中国人は、「論語」を学び儒教を尊ぶ倫理観をもった人たちであると思っていましたが、現在の中国人(文化大革命以後)は、ほとんど知らないそうです。互いに「論語」を大切にする国であれば、争いや行き違いなど、解決できるように思うのですが…。
「給料をあげる方法」 弟子が孔子に、「役人となって給料をもらうにはどうすればよいか。」を聞いた。
孔子は答える。「言動を正し、よいことを聞いて疑わしことは取り除き、間違いないと信じることだけ人に語るようにすれば、他人から咎められることはない。また善行を見て、確信がないことは取り除き、道義に従えば後悔することはない。言動を正せば、人の信用が得られ、上司からも登用されるようになり、求めなくてもおのずから俸給は得られるものである。」と「論語」も最近の中国の言動を見ていると全く説得力のない聖典に思いますが、そんな中国だから「論語」が生まれたともいえます。日本人として、教育者として、古典から学ぶべきことは多いと思います。
北海道も猛暑で30度超の日が続いています。
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