2019年8月26日月曜日

花だより ナツズイセン 子育てが楽しくなるちょっとした習慣


「子育てが楽しくなるちょっとした習慣」(PHP研究所)
            白百合女子大学 教授 田 島 信 元
 世の中には子育て情報があふれています。「何を信用すればいいの」と迷っている方も多いと思いますが、「実は子育てはそんなに複雑ではなく、むしろシンプルです。」
 子どもには、自身が持つ「育つ力」、つまり子どもは幼いころからもともと「自己学習(発達)力」が備わっています。しかし、この「育つ力」とは、実は「子どもは一人で育つ」という意味ではありません。大人の「育てる力」があって初めて、もともと備わっている「育つ力」が発揮されるものです。
 ≪その子に合ったピッタリの教育(日本人には日本の教育を)≫
 日本の子育ての常識をアメリカの子どもに当てはめると、子どもはパニックを起こします。逆に、アメリカの子育ての常識を日本の子どもに当てはめると、子どもはとても神経質になってしまうのです。つまり、日本の社会、アメリカの社会といったそれぞれの文化的な土壌にピッタリ合った子育てを考えることが、子どもの発達に一番いいということなのです。(迷ったら担任に相談して下さい。“これがいい”と思い込むのも危険です。)
 日米の差だけの話ではありません。同じ日本で、他のお宅でスマートな教育をしているからといって、それをそのまま自分の子どもに当てはめてみるのも考えものです。うまくいかないばかりか、非常に危険なことです。このことは同じ家庭の兄弟(姉妹)間でもいえることです。まさに目の前のお子さんに「ピッタリ」あてはまる子育ては、親がお子さんとやりとりしながら、自らあみ出していくものなのです。
≪ピッタリをあみ出すにはどうすればよいのか?「ことば」と表情を大切にすること≫
 親が与えている中で最も重要な刺激は「ことば」です。その「ことば」を使って子どもはものごとを考えるようになります。正しいことば、優しいことばで話しかけることで、子どもは頭や体を動かすのです。褒めるのも叱るのも、子どもは親のことばを一番頼りにしているのです。ことばを一番交わすのは、親だからです。そして、親の表情も大事です。子どもは親の表情から本能的に思いを感じるものです。 (牧野要約)



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