2020年4月22日水曜日

花だより 「謙虚さ」“実るほど頭を垂れる稲穂かな” 躑躅


 「謙虚さ」“実るほど頭を垂れる稲穂かな”
 今年は、コロナショックで歓迎会もなくなりました。歓迎会で思い出すことがあります。
 管内教育長部会の河原部会長は、新任校長に向かって、「間違っても偉くなったと思わないように…」と語りました。
 赴任してすぐの歓迎会、校長のところに酒を注ぎに来る者がいませんでした。「この学校の職員は、どうなっているんだ!」呆れ果てました。
 ところが網走市教育委員会の歓迎会のときのことです。木目澤教育長さんは率先して、お酒をついでまわり、一人ずつ声をかけているのです。
 北見市の佐藤教育長も同じです。北見の場合は、人数が多いので一回りするだけでも相当の時間がかかりますが、お酒をつぎ、一声掛けることを怠りません。
 “自分は決して慢心したことはない、校長だからと偉そうにしたことはない。”と思っていましたが、どこかにそんな思いがあったのかもしれないと反省させられました。
“人は尊敬する人からしか、学ぼうとしない”という格言がありますが、“人は尊敬する人にしか、お酒はつがない”ということでしょうか?
 心から尊敬する人、憧れる人は、お金持ちではなく、社会的に成功しているわけでもなく、有名人でもないかもしれません。それでも、人々から慕われ、尊敬される人が存在します。他の人と何が違うのでしょうか。与える達人であり、寛大で、利他(他人の幸福をまず願うこと)の心を持ち、見返りを求めない人です。

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