2021年6月30日水曜日

花だより 思考スキル・シンキングツール カンナ

 


《思考スキル・シンキングツール》 
何だ!これは?「ベン図」、「Xチャート・Yチャート」、「くま手図」、「ボーン図」、「コンセプトマップ」、「ピラミッドチャート」、「PMI」??? 
 単純に『思考する』といっても、言葉は曖昧です。『思考する』とはどういうことなのか、曖昧に授業が進み、子どもたちは何をどう考えたらよいか分からず、困っている場面が多く見受けられる授業がよくあります。そこで『思考する』という言葉を「思考スキル」という子どもの行動レベルに具体化したのが「思考スキル」「シンキングツール」です。
 整理・分析の過程においては、「思考スキル」を明確にして分析することにより、探究の質が高まっていくと考えられます。しかし、これだけでは具体的な手法とはいえず、子どもたちにはなかなか伝わりにくい。そこで「シンキングツール」を活用するのです。
 興味ある人は、これに関する書籍が多く出版されていますので勉強してみてください。私は現役ではないので、ついていけません。
 🤷‍♀️先生が一番多く使う言葉は、「がんばりなさい」と「考えなさい」です。ところが、この言葉の意味を子どもたちは、きちんと理解しているでしょうか?大人でも、この言葉の意味を分かりやすく説明できる人は少ないと思います。
*「考える」とは、「どういうことか考えなさい。」


2021年6月29日火曜日

花だより 教育実習で服務規律の徹底 クチナシ

 

 教育実習
教育実習生の受け入れは、他の先生方に服務規律を徹底する絶好の機会です。
「こんなことを実習生に話しましたので、先生方も指導をおねいします。」と職員朝会で言ってプリントを配ればいいのです。
 《教員心得》 
① 出勤時刻に遅れない 8:00出勤 退勤時刻は16:45、教室を見回り、予定をおさえ、教材などをそろえる。
 ② 勤務のきまりを守る 礼を返し、出勤簿に押印。 退勤時の礼。 遅刻や欠勤・休暇・早退などの届け出などの遵守、励行して、いやしくも無届けや連絡なしの行動はしない。 教頭先生へ連絡する。
③ 授業を大切にし、チャイムの前に教室に入る 職員室でいつまでもお茶を飲んだり、おしゃべりをしたりしない。
④ いつも子どもと一緒にいる 授業時間だけでなく、遊び時間も、給食時間も、清掃時間のときも、子どもと一緒に取り組むことが大切
⑤ 教師としての態度・心を忘れない  言葉遣い、服装、動作など子どもへの示範、手本であることを心する。 公式の場(式)はスーツ
⑥ 仕事優先、職務遂行を念頭に 私事を優先させないように心がける。
⑦ 信頼と期待にこたえる 児童と保護者の信頼があってこそ成果があがるものです。 信頼と期待にこたえる努力と研究が大切です。
⑧ 机上や身の回りの整理整頓に心がける どんどん物が増えてきます。 退勤時には机上をきれいにして帰る習慣をつける。
⑨ 公の物を大切にし、私物化しない 公私の区別をしっかりつける。 自宅への持ち帰りは慎重にする。
⑩ だれにも笑顔、すすんで挨拶 上司、同僚ばかりでなく、子どもや保護者、来校者にも明るく挨拶する。
⑪ 人みな師、物みなわが師の心をもって 人に学ぶ心、子どもにも、物にも学ぶ心が大事です。 謙虚な心、ひたむきな究学心を失わないようにする。
⑫ 何事も感謝の心をもって 仕事にも、誰にも、物にさえ「ありがたい」という気持ちを持ち続けたいものである。
 子どもは、好きな人や尊敬する人からしか学ぼうとしない。 
 毎日の生活の中で、教育の難しさをしみじみ味わっていくことでしょう。 古くから“教育は人なり”と言われるように、他のいかなる条件にもまして、教師としての人間性が子どもに強い影響を与え、教育の効果に大きくかかわるのです。 自ら進んで研修に励む姿勢を常に持ち続けるよう期待しています。


2021年6月28日月曜日

花だより 運動会日和 ササユリ

 

 日和(ひより) ○○にふさわしい天気 穏やかに晴れた日、事の成り行き 
 《運動会日和、遠足日和、行楽日和》
🤷‍♂️昨年の運動会は、コロナの影響で、種目を減らしたり、観客の人数制限をしての開催でした。今年も緊急事態宣言が出て、開催できるか心配でしたが、様々な対策を講じて開催にこぎつけました。
😊「園長先生、楽しませてもらいました。今年も孫の運動会は観れないと思っていました。本当にありがとうございました。」と深々と頭を下げられた方がいらっしゃました。
 何より26日(土)は、好天に恵まれ「運動会日和」でした。
😃和には、「おだやかな、のどかな、仲よくすること、日本風」という意味があります。
 産休(育休)の先生から「名前が決まりました。主人がいろいろ考えて、両親とも相談して、悩んだ末、女の子のような名前なんですが、優しく穏やかな子に育って欲しいという願いを込めて、『日和(ひより)』としました。」と連絡が来ました。
👌心がホッとする名前です。


2021年6月27日日曜日

花だより 「生活・総合」は、本当に学校現場に定着しているのか? ホタルブクロ

 

 「生活・総合」は、本当に学校現場に定着しているのか?
 「総合的な学習の時間」では、子ども自身が価値を感じ、自分ごととして学ぶ姿を目指す。学ぶことの意味を捉える。学び方を身に付ける。対象と自分とのかかわりで学び、学び方やものの考え方を身に付ける。子どもが、自分の成長、よさや可能性について自ら気づくことができる。教師は「学びの世界」が拡がっている事実に気づかせていく。
 分かるようで、よく分からない。具体的にどういうことですか? 
👍端的に言えば、生活・総合に取り組んで成果を上げている学校は、全国学力調査のB問題の正答率が高いということです。そして、アクティブ・ラーニングの原型は、生活・総合にあるということです。
🤷‍♂️ただし、総合には教科書がないので、単元開発から、教材準備、評価に手間がかかります。そして、教師の意欲や資質・能力が問われるということです。アンケート調査では、「生活・総合はなくなればいい」と思っている教職員の割合は高いのです。
🤦‍♂️特にコロナ禍で、学校が臨休になって授業時数が足りなくなると、生活科や総合の時間のカットを言い出した先生が多くいたと聞きました。私は、生活・総合の一番の課題はここにあると思います。


2021年6月26日土曜日

花だより 孫の運動会を楽しみにしていました。レンゲツツジ

 

 今日は、こども園の運動会です。孫の運動会を楽しみにしていました。
 😃「園長先生、よくぞやってくれました。今年も孫の運動会は観れないと思っていました。ありがとうございました。」昨日、お迎えに来たおばあちゃんから言われました。おばあちゃんといっても、私より若いですが…。
 😊立っているだけでも可愛いのに、それが走ったり、踊ったりするんですから、たまりません。この姿を観てもらうためにいろいろ工夫をしました。しかし、緊急事態宣言が出て、本当に心配しましたが、2週間前からの健康チェック、入場の際の検温、観覧席の制約等、皆さんのご協力のおかげで開催することができました。
 😉東京オリンピックも期待している人は、たくさんいます。

2021年6月25日金曜日

花だより コロナ禍だからこそ『論語』 ヒメサユリ 

 

 コロナ禍だからこそ『論語』
 信頼があってこそ
 国民が道徳を守っているのは、政治に対する信頼があるからであって、どうしてそうしなければならいかを、いちいち説明するのは難しい。(論語091)
 東京で緊急事態宣言の効果がないのは、政治に対する不信感か無関心さからくることかもしれません。
 乱を起こすを人
 血気盛んな人は貧乏をすると、それに負けて自暴自棄となり犯罪を犯しやすくなる。もともと徳の無い人は、すべて他人のせいにして、社会が悪いといって暴動を起こすようになる。(論語092)
 「こちらは新宿です。ここに集まっている人は、ほんの一部で、多くの人は不要不急の外出を避けていると信じたいです。」 渋谷や新宿の人出をリポートしていたアナウンサーの言葉を信じたい。


2021年6月24日木曜日

花だより 鬼手仏心 ザクロ

 

 【鬼手仏心(き しゅぶっしん)】  
~外科医は手術のとき,残酷なほど大胆にメスを入れるが,それは何としても患者を救いたいという温かい純粋な心からである。~
 木目澤一三先生からいただいた言葉です。
 組織のトップは、「鬼の手と仏の心が大切である」という教えです。校長の心構えを今さらながら教えられました。「鬼の心、仏の手」では、子どもたちや部下職員を救うことは出来ないのです。児相にあげるかどうか迷っている子ども(家庭)のことで悩んでいました。この言葉を知り、決断することにしました。
 「タフでなければ、生きてはいけない。優しくなければ、生きる資格はない」
 アメリカの作家レイモンド・チャンドラーの遺作となった小説「プレイバック」の中で、主人公フィリップ・マーロウが言った台詞である。日本ではキャッチコピーとして使われ有名になりました。
 次世代を担う子どもたちに求められる資質・能力について、数々の提言がなされています。それらの土台となる不易の資質がこの台詞に凝視されています。
 ネット社会の歪、経済格差、コロナ禍での新生活様式の強制、厳しい環境の中で、今を生きる子どもたちへ、祈りを込めて贈る言葉です。 


2021年6月23日水曜日

花だより ニッポンの出番 ルピナス

 

 “日本っていいな!” 「所さんのニッポンの出番」TBS、テレ東「和風総本家」が放送終了になって淋しい思いをしています。また、日本の伝統文化や職人、世界に進出している日本の技術を紹介する番組ができることを望みます。風土や歴史から生まれた日本独特の文化を外国人が高く評価し、興味を持っています。グローバル社会だからこそ日本の文化をもっと知るべきです。
 文化の継承 モノから学ぶ          彫刻家(仏像) 吉水 快聞 
 盗作疑惑というモノが騒がれることがある。インターネットの普及により情報がグローバル化し、一般人でも画像検索をかければ世界中の類似のモノに容易にたどりつくことができるようになった。そして、それに対して個人がSNSを利用して「パクリだ」と発信し広がっていく。
 著作権は守られるべき権利で盗作を肯定するつもりはないが、ちょっと待ってもらいたい。優れた作品というモノが、ある日突然何もないところから現れるのだろうか。過去の影響を受けていない作品というモノはないと考える。学問もそうであるが先行研究があるから次につながっていくわけで、すべてをリセットしてゼロから生み出すというのは途方もない労力を要する。芸術にしても過去の優れた作品、技術があるからこそ新しいことにつなげていける。そうでなければ「文化」は断片的になってしまい、成長していかない。文化は過去に学び、次につなげることで確立していき、やがてそれは伝統と呼ばれるようになっていく。

2021年6月22日火曜日

花だより 個性の尊重と指導 シロツメクサ

 

 バラエティ番組「プレバト!!」では、俳句の超辛口解説の夏井先生が注目されていますが、「生け花」の假屋崎先生も厳しく批評します。しかし、作者の意図を理解(尊重)し、まるっきり変えるのではなく、花の向きを変えたり、また、一本だけ加えたり、抜いたりするだけで劇的に作品の完成度を上げます。さすが一流です。
 学校教育に通じるモノがあると毎回見て感心します。小学生の書写や絵画作品の審査をやることがあります。“先生の指導が入っているのか?”と疑いたくなる作品が結構あります。
 出演者が夏井先生にこう問いました。「先生に添削していただいた作品を自分の作品として発表してもよいのですか?」すると先生は「あなたが添削した作品を納得(自分が表現したかった作品になったと思ったら)したのなら、結構ですよ。」と答えました。
 読売新聞の児童生徒作文コンクールでは、入賞者の発表覧に指導者の名前も載っています。書写、作文、絵画など、教科指導の作品は、教師の適切な指導が入って当然です。子どもの作品から教師の指導力が見えます。子どもの個性を尊重すると言いながら、指導をためらうことがあってはなりません。


2021年6月21日月曜日

花だより 「凡事徹底」は難しい テッポウユリ

 

 論語の中に「凡事徹底は難しい」とあります。「職場では、上司に誠意を尽くし、家庭では孝行を尽くし、父母の喪には哀悼を尽くし、酒を飲んでも節度をもって乱れることはない。この4つを事ができているかと反省するが、私(孔子)には、一つもできていない。」とあります。だからこそ生まれた言葉なのかもしれません。また、「女子と小人は養い難し」~世の中で女性と小人(心のできていない人)ほど扱いにくいものはいない。可愛がればその気になり増長し、疎遠にすると怨む。誠に始末に困るものだ。~ 今の時代にこんなことを言うと大バッシングになります。賢者なら、そっと心にしまっておくべきでしょう。 すぐ後に「心のできた人は、過ちがあればすぐに改めるが、心のできていない人は、改めるどころか、言い訳をしてそれをごまかし、自分も人も欺く。」とあります。
「学問は自分を磨くため」
 学問は自分自身の教養を深めるためで、人に知られるためにやるわけではない。学問が進み人格が備わったことを、人が知ろうが知るまいが、そんなことはどうでもいいことだ。それより、他人の真価を見抜けないことを憂えるべきである。
「学問は人格形成が第一」
 人は、人徳を備えて人物になるように努力することが第一で、さらに余力があるならば、本を読んで教養をつけるとよい。大学の最高峰の学部は、医学部だと思いがちですが、学問とは「哲学」だということです。





2021年6月20日日曜日

花だより 「ルーブリック」 花菖蒲

 

 「ルーブリック」
🤷‍♂️「ただでさえ忙しいのに」「評価基準なら学習指導要領で十分だろう」……そう敬遠される方も多いかもしれない。事実、「評価基準を作るのは、それはそれは大変です」しかし、その大変さを補ってあまりあるほどのパワーを「ルーブリック」は秘めているのです。
 「ルーブリック」とは評価基準のことで絶対評価を行うための「ものさし」です。
👀例えばここに、長さ9cmの棒があったとします。9cmと知らせずに長さを問えば、だいたい何cmかを目算することはできても、人によっては8cmだったり、10cmだったりと異なった答えが返ってきます。しかし、正確な「ものさし」があって、測り方が分かっていれば、ほぼ全員が9cmと答えるはずです。つまり、誰が評価してもほとんど誤差がなく、評価が一致し、誰もが「9cmだ」と納得できる。それが「ものさし」であり、「ルーブリック」なのです。
 《指導と評価は一体》
👍評価基準があいまいではダメなのです。基準が『○○がだいたいできる』だったとします。でも、人によって『だいたい』のレベルは違います。そうなると、評価がブレてしまいます。評価基準を作るのは大変でも、評価をすること自体は極めてシンプルに、誰が見てもブレない、ある意味デジタルな『ものさし』が必要なのです。
😃ブレない『ものさし』を作ることができれば、子どもたちの学習意欲や学習レベルを簡単に把握できるようになります。また、それによって子どもたちへの支援もしやすくなりますし、支援のポイントもはっきりします。低いレベルにいる子どもに積極的なケアを行うことも可能になります。先生にも子どもたちにも、ともにメリットを生み出すのがルーブリックなのです。興味のある方は、ネットで調べてみてください。
ヘッダーの画像を変更しました。「湧別チューリップ公園」



2021年6月19日土曜日

花だより 率先垂範「電話対応」 アザミ

 

 “率先垂範「電話対応」” 初任者研修、教育実習生の受け入れをうまく利用する。
 オリエンテーションで話したことは、他の先生方にも伝える。普段、ベテランの先生に言えないことも教育実習生や初任者研修で使った資料を提示して、「気が付いたことは、先生方からも指導してやってください。」と頼むとよいでしょう。
 一般の会社では、入社してすぐ教わるのが電話の応対です。しかし、教員は一度もそのような研修を受けたことがありません。自分から学校に電話をかけることがあまりないので、どのような対応をしているかよく知りませんが、たぶん「おはようございます。(こんにちは)〇〇小学校の○○です。」「校長ですか、少々お待ち下さい。」と言うのでしょう。
 以前勤めた学校では、「校長先生、私より先に出ないでください。用件を聞いてから取り次ぎます。」と言われました。これは民間の会社で教わったことだそうです。取り次ぐときは、「保護者の方から、給食費のことで電話が入っています。」とか「どうも苦情の電話らしいです。」とか「局の○○からです。」とか「教育長さんから電話です。」と言ってくれると心構えをしてから電話に出ることができます。
 一般の企業や会社に電話したとき「○○が承りました。」と言います。そうすると後でかけ直したときも「先ほど、○○さんにお話ししたのですが…。」と言うことができます。学校も欠席の連絡があったとき、担任ではなくても「〇〇小の○○です。」と相手が分かると安心して話せます。学校のよいイメージをつくるには、積み重ねが必要です。しかし、1本の電話でそれが崩れてしまう場合があります。お互い気をつけたいものです。


2021年6月18日金曜日

花だより 人生最上の楽しみ 月見草

 

 世の中が乱れて住みにくくなると『論語』もてはやされるという。常軌を逸した道徳観の喪失、未来が真っ暗闇の世の中になると、本屋に行けば『論語』の本がずらりと並ぶそうです。今がそうかもしれません。
 『論語』は難しいというイメージを持ちますが、複雑な人間関係の中で、人として何を守るべきか、その心構えと実践を説いた本です。別言するなら「人格を鍛える本」といっても過言ではない。ですから、政治家や経営者の座右の書となっています。しかし、エリートだけに必要とされるものではなく、誰もが一人前の社会人であろうとするならば、常識として備えておかなければならない「人の道」を説いています。表紙に裏にこう書いてあったので購入しました。
 「人生最上の楽しみ」
 孔子曰「学問とは、人間の生き方を学ぶものである。それを反復すれば自分のものとなり、こんなに喜ばしいことはない。たとえ学問が成就したことを世間の人が認めてくれなかったとしても、それを嘆くことはない。その実を求めて楽しむ人を君子(立派な人)というのだから。」
 子どもたちに話した中で一番人気だったのが、「子曰く 巧言令色鮮いかに仁」
 相手を喜ばそうと、言葉巧みにおべんちゃらを言ったり、外見のファッションだけにこだわるような人は、本当の優しさとはほど遠い。
 








 

2021年6月17日木曜日

花だより 保育士・保育教諭が社会を支えている タイセンボク

 

 保育士・保育教諭が社会を支えている
 😢コロナ禍であらゆる生活様式が変化しました。特に医療従事者は厳しい勤務をしています。そうした方々を保育所やこども園が支えているのも事実ですが、まだまだ保育の仕事が社会的に評価されていません。絶えず感染の危機を感じながら、子どもたちの健康に気を使い、細やかな仕事をされている保育士・保育教諭等の皆さんに、社会全体が感謝の念を持つべきです。やっと保育士にもワクチンの優先接種をする自治体が出てきましたが、当然のことです。学校は休校になりますが、保育所やこども園は、休園にはならないのです。
 🤷‍♀️現在、社会の変化に伴い保育所等に求められる役割や期待がますます大きくなっている一方で、保育士等の待遇が向上せず、仕事量そのものが増大していることから、「保育士不足」がすすみ深刻な状況になっています。
 平成29年度時点で保育士の離職率は9.3%、その内訳として公営は5.9 %、私立は10.7%と差異があります。これは明らかに待遇条件によるものです。
 保育士の経験年数は、2年未満が15.5%、2~4年が13.3%、4~6年が11.1%となっています。保育者の半分は、経験年数が8年未満という状況です。
 🤦‍♀️離職の理由は(東京都調べ)、「職場の人間関係」が最多で3割で、「給料が安い」、「仕事量が多い」、「労働時間が長い」が高くなっています。
 👀「保育士さんは、いいわね。子どもたちと遊んでいられて…。」という方がいます。認識を改めていただきたい。





2021年6月16日水曜日

花だより 「はじめてのおつかい!」 ウツボグサ 紫陽花

 

 「はじめてのおつかい!」
 🤷‍♂️外国人が日本に来てビックリ仰天したテレビ番組がある。それは日本テレビの人気番組「はじめてのおつかい!」 番組では何人ものスタッフが万全な安全確保をして撮影するのですが、外国では、幼児が一人で街へ買い物に行くことが信じられないそうです。アメリカでは、子どもが一人で買い物をしていたら、親が警察に注意される。それだけ日本は安全な国と思うそうです。
 😊欧米に比べて遅れていると批判されているワクチン接種が日本でもやっと始まりました。私も1回目の接種を終えました。市役所から分厚い封書の通知が届き、接種方法や接種場所、副反応などの注意事項が、事細かに書かれてありました。年寄りには、読むのが大変です。他にハガキも届きました。それに従って予約しましたが、100回近く電話してやっとつながりました。接種の前日には「明日は接種日です。お忘れなく…」という電話が来て、ここまでしてくるのか?と驚きました。接種当日、会場に行くと何人ものスタッフがいて、丁寧な対応をしてくれて、スムーズに摂取することができました。
 🤷‍♂️こうしたやり方も日本的で外国人には、奇異に見るのでしょうか?
とにかく今は、多くの人にワクチン接種をすることを目的とするなら、もっと簡便にしてもよいのではないかと思うのですが、これも日本のいいところなのでしょう。

最近パソコンの調子が悪く、何日かお休みしました。
 


2021年6月14日月曜日

花だより 「自ら学ぶ」とは エゾキスゲ

 

 教育現場では「自ら学ぶ力を育てる」ことが求められているが、そもそも「自ら学ぶ」とはどういうことなのか。
①人から教わる これは人から直接教えを乞うということである。学校の授業など、最も一般的な方法である。しかし、教える側の主観が強すぎたり、一方的になりがちで自ら学ぶという姿勢は少なくなる可能性がある。
②人から盗む これは職人など実技が伴う業界でよく言われることである。芸術などの分野では言葉で伝えられることは限られているため、手取り足取り教えてくれるのは希であり、師匠や先生を見て勝手に学んでいくモノである。
③書物から学ぶ 技術書など文字化されたものを読むことで実際に本人を前にしていなくても学ぶことができる。ただ、文字で表されたことは伝わりにくいことも多い。
④モノから学ぶ これは文字や言葉ではなく実際に存在するモノを通して、学ぶということである。結果は目の前にあるが、高低は分からないので推測していくことになる。
⑤経験から学ぶ これはおそらく一番身に付く学習方法かもしれない。自分自身の経験を基に学習していく。特に失敗による学習が重要である。失敗した原因を探りそれを改善し次につなげる。
 それぞれ長所短所があるが少なくとも学ぶという行為は自ら興味を持ち、研鑽を深めていかなければ身に付かないものである。こども園の園児は、⑤から学ぶことを目的としている。
 人から教わる授業は、あまり効果がないということです。授業改善のヒントはこんなところにもあります。盛んに言われているアクティブ・ラーニングは、こうした考えに基づいています。


2021年6月13日日曜日

花だより 見えぬけれどもあるんだ マイズルソウ

 

  見えぬけれどもあるんだ 見えぬものでもあるんだよ 
          ~ 金子みすずの詩 「星とたんぽぽ」の一節から ~ 
 こども園では、運動会の練習が始まりました。🤷‍♀️運命走の練習でカードを引いたあと、走るのを止めてしまった子がいました。先生は、「〇〇ちゃん、走って、走って…。」と声をかけると、😢下を向いて泣き出しました。
 👀子どもの言葉や行動の裏には、見えないけれどもそれなりの理由が必ずある。一人一人の子どもの内には、見えないけれども可能性の芽が必ずある。そうした見えないけれどもあるものに、思いを馳せたい。今は見えないけれども、子どもの持っている可能性を信じ、それを引き出し、伸ばしてやりたい。
 👍教育の営みは、こうした見えないものに対して想像力を働かせ、心に引き寄せ、温かく見守り、大事に大事に育てていくことに他ならない。
        *ヘッダー画像が、訓子府小学校の藤棚にかわりました。





2021年6月12日土曜日

花だより 教えることに躊躇しない ヤマボウシ

 

「3つ叱って、5つ褒め、7つ教えなければ、子どもは育たない。」と言われます。
 🤷‍♂️教育で大事なことは、「叱るより、褒めた方がいい。」と思われがちですが、そうではなく、一番大事なことは、知らないことを「教える」ということです。教えることに躊躇する必要はないのです。教師は、教えるのが仕事です。
 😜人気番組「プレバト」俳句査定の夏井いつき先生(超辛口)は、人気芸能人、超大物俳優の作品も一刀両断!ダメなものはコテンパンに貶し、容赦なく「才能なし」を付けます。ところが先生に添削されると、誰もが納得します。夏井先生は、元国語の先生だったそうです。
 何でもかんでも褒めればいいというものではありません。
 😊「ありがとう」のとき褒める!
 あ~あいさつがきちんとできたとき
 り~リーダーシップがとれたとき
 が~目標に向かってがんばったとき
 と~目標に到達したとき
 う~うれしいことをしたとき


2021年6月10日木曜日

花だより 教育実習生へ子どもを「育てる」教師のチカラ  ユキノシタ

 

 教育実習生へ 子どもを「育てる」教師のチカラ 
 😊あまたある職業の中から「教師になりたい」と思い、その夢を実現しようとしているあなたへ、教師になったからには、子どもを「育てる」ことのできるホンモノの教師をめざすべきです。ホンモノの教師とは、教える技を持った教師です。子どもを観る眼と心を持った教師です。そして、多くの教師と出会い、つながりをつくることです。
◎◎◎カリスマ教師◎◎◎ 
 👍学校は勉強の場です。「教師は教える人」という制度的権威の正当性を有しています。それがカリスマ性です。その教師がカリスマ性を失えば、学校と教師は尊敬と憧れの対象ではなくなります。教師がカリスマ性を手放せば集団は混乱します。その結果、暴れ回る子ども、引きこもる子ども、更に、いちゃもん保護者という怪物が出現します。学校(教師)が活気を失えば、日本は衰退します。今、求められている教育改革は、教師に自信を持たせ、その得意技を見せる場をつくることです。教えるプロとしての指導力向上=カリスマ性の発揮が求められています。それではどうすればカリスマ性が身に付くのでしょうか? 持って生まれた素質ばかりでなく、校内研修だけではなく、広い意味での研究と修養で磨かれるものです。
 👌修養とは、難しいものではありません。社会人として当たり前のことをきちんと身に付
けるとです。たとえば「挨拶」~帰るときは「お先に失礼します。」、目上の人には「ご苦労様です。」は失礼「お疲れ様でした。」謝るときはいい訳なしで、「申し訳ございませんでした。」で「すみません」ではない。
😢*食生活に気をつける。朝食を抜いたり、コンビニ弁当で済ますことのないように
🤣*住まいの整理整頓をする。ゴミ屋敷状態にならないように気をつける!
 “率先垂範” 私生活が乱れていて、子どもの教育はできないのです。


2021年6月9日水曜日

花だより 教職の特殊性と研修 ガーベラ

 

 教職の特殊性と研修 
 研修センター「研修講座」の受講者が減っている!
 教員は、専門職としての免許制度によって、大学での教育など一定の高度な養成教育を受け、教員として必要な知識・技術を身につけて、さらに難関の採用選考試検を突破してなった職業です。その意味では、もともと能力の高い人々が従事する職業です。少なくとも世間はそう見ています。また、専門性の維持や高度な職業倫理の確保が社会的に見て特別に重要であることから、教員免許講習などの研修が義務付けられています。教員は、常に教育のプロとしての能力の開発に努めなければなりません。
 仮に非常に優秀な人材だとしても、養成段階での力量のままであっては不十分であり、また、その後の経験や学習を通して学んだ能力の向上だけでは完全ではありません。現代のようにたえず進展・変化する社会に対応するためには、教育者として実践的指導力など資質・能力の向上が求められています。まさに教師も生涯学習なのです。自分自身が研修に真剣に取り組む姿勢そのものが、子どもたちの学習に対して、なにものにも優る教育的効果があるのです。スマホで検索して身に付くものではありません。
 ***花の季節を迎えました***
 浜茄子(ハマナス) 原生花園の夏の主役、「実がナシに似ていることから、ハマナシが訛ってハマナスとなった。」といわれています。「ナス」とも「ナシ」にも似ていますが、ナシを提唱したのは、牧野富太郎植物博士です。花言葉は「照り映える容色」「見映えの良さ」「あなたの魅力にひかれます」「旅の楽しみ」などがあります。
 ニセアカシア ライラック、フジ、ナカカマド、牡丹、ルピナス、フランスギクと次々咲いています。ニセアカシアは、きれいな花が咲くことから、観賞用としての価値が高く街路樹や公園にも植えられています。北見市内にもところどころに並木があってとてもきれいです。
 なぜニセ(偽)なのか?明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいました。後に本来のアカシアが日本に輸入されるようになり、区別するためにニセアカシアと呼ぶようになったのですが、今でも混同されることが多いです。ニセアカシアの花の蜂蜜は、最高級品といわれています。花言葉は「慕情」「親睦」「友情」「優雅」「頼られる人」
訓子府小学校の校庭にある藤棚(6月7日撮影)


2021年6月8日火曜日

花だより お便り帳の返事は、絵文字と顔文字 ノイバラ

 

 幼稚園・保育所の先生との交流会に参加して
 ~お便り帳の返事は、絵文字と顔文字?~  
●登園が遅い。10時、11時になって登園してくる。朝食も取ってこない。デザート類を食べている園児が目立つ。障害があるわけではないが、じっと座っていられなく、かみついたり、パンチをしたりする。そういう子に限って親とコミュニケーションがとれない。乱暴な言葉が目立つが、母親も子どもを叱るときにはひどい口調である。
●親との連携の難しさを感じている。早寝・早起きや道路を安全に歩くなど、指導には家庭との連携が必要だが、それが難しい。危険に対する認識度が低い。友だちとのトラブルでも加減が分からず、ケガを負わせてしまうことが多い。また、謝れば済むと思っている。相手を思いやる気持ちが薄い。「最初に戻せばいいんでしょ。」という言葉が気になる。ゲームでリセットすればいいという現代の風潮を反映しているのではないか。
●夜型が多く、遅くまでテレビを見たり、ゲームをしている。早寝・早起きができない母親は、「自分も食べられないから」といって朝食を用意しない。
●カバンをチェックしない親、プリントも読まない親が増えている。学校へ行ったらプリントの量も増えるので、ますます読まないのではないか。
●堅い文章は読まない(読めない)母親は、絵文字や顔文字で書いてくる。
●プリントを読まないので、持ち物などの連絡は、メールで送信をしている。「園だより」も文字数を少なくシンプルな内容にしている。最近は、欠席の連絡が担任の携帯にメールで来るようになった。
●友だちとのコミュニケーション力の低下で、すぐ泣く、攻撃するなどの行動が目立つ。横のつながりが薄く、友だちが困っていても助けない。自己主張の激しい子と何も言えない子に分かれているような感じがする。
●軽度発達障がいなど、障がいをかかえている子が多くなった。じっとしていられない。乱暴、言葉より先に手が出る。など保護者にどのように伝えたらよいか悩んでいる。個人情報保護法もあり、どこまで学校に伝えたらよいか迷っている。
🤦‍♂️親を責めるだけでは何も解決しません。こういう親もいるということを理解して対応しなければならないのです。
🤷‍♀️この交流会に参加したのは、もう10年も前の話です。こうしたことが改善されているとは思えません。
👀「基本的生活習慣のしつけ」(明治図書) 初版は1988年、24年前に発行された本です。まえがき冒頭に“現代の子どもについて語られるとき、必ずあげられること、それは、基本的生活習慣が身に付いていないことである。その原因として、幼いころからの家庭のしつけの不十分さが指摘される。・・・”とあります。しつけのできないこのときの親は、今、祖父母になっています。そして、そのときの子どもが親になっているのです。



2021年6月7日月曜日

花だより 論語 イワカガミ

 

 “論語読みの論語知らず”
 「論語」~自分を磨く200の言葉~ 岬龍一郎著
 教室から飛び出して、「勉強なんかしたくない。」と校長室にやって来た子がいたので、「それじゃ、ここで難しい勉強をするか。」と論語を読んで聞かせてやった。するとその子は、「オレな、校長室で『論語』の勉強してるんだ!」と友だちに自慢して、何人も押しかけて困ったことがあった。
 子曰「学問は人格形成が第一」
 人は、家に居るときは父母や年長者に孝行を尽くし、家から外に出たときは年配者に敬意を払い、信用信頼をもって世間の人に親切を尽くし、困らせることなく、人徳を備えた人物になるように努力することだ。これらのことを実行して、さらに余力があるならば、本を読んで教養をつけるとよい。 
 さらに、子曰く「文章の目的」文章の目的は相手にわからせることであって、美辞麗句を並べて飾り立てることではない。まさしく孔子様の言う通りです。 
 「富と人倫の道」 孔子が「この国は盛んだから、人が多いな。」というと、弟子が「これだけ国民がいると、先生は次に何をされますか。」と聞いた。孔子は答えて「国民がみんな裕福になれるようにしたいな。」と、さらに弟子が「裕福になったあとは、何をされますか。」「そうだな、彼らを教育して人倫の道を教えたいな。」と答えた。とあります。
 「給料をあげる方法」 弟子が孔子に、「役人となって給料をもらうにはどうすればよいか。」を聞いた。
 孔子は答える。「言動を正し、よいことを聞いて疑わしことは取り除き、間違いないと信じることだけ人に語るようにすれば、他人から咎められることはない。また善行を見て、確信がないことは取り除き、道義に従えば後悔することはない。言動を正せば、人の信用が得られ、上司からも登用されるようになり、求めなくてもおのずから俸給は得られるものである。」
 👀全ての中国人は、「論語」を学び儒教を尊ぶ倫理観をもった人たちであると思っていましたが、現在の中国人(文化大革命以後)は、ほとんど知らないそうです。互いに「論語」を大切にする国であれば、争いや行き違いなど、解決できるように思うのですが…。最近の中国の言動を見ていると全く説得力のない聖典に思いますが、そんな中国だから「論語」が生まれたともいえます。
😁子どもでも「何となくいいこと言ってるな?」と分かるようです。日本人として、教育者として、『論語』から学ぶべきことは多いと思います。


2021年6月6日日曜日

花だより 観察眼7か条 アカツメクサ

 

 観察眼を鍛えなければ、教師の成長はあり得ない
 教師の仕事は「物・モノ」ではなく「人」を育てる仕事です。子どもの行動は、すべてに「意味」を持っていることを前提とすること、その意味を察知できるか否かは、教師の五感(センス)と資質と錬磨にかかわってきます。
「児童理解」は「教師の資質が問われる」
  ~資質の7か条~
【目の観察】~輝いている、ボーッとしている、落ち着きがない目線、見つめると見返す目、目線を逸らす目…など、目の色、輝き、動きに情報がある。
【顔色や表情】~冴えない表情、無表情など子どもの心を読む力が問われる。
【手の動き】~腕組み、机に肘をつく、手遊びなどにも理由がある。
【足の動き】~教室の中で、机の下でわかりにくいが、必要以上に動かしたり、組んだり、隣にちょっかいをかけたりするのは、子どもの心の現れである。
【動作・服装】~身体動作、急に派手になる服装、服装の乱れも子どもの心情が自然に現れる。
⑥教師の観察した結果が【子どもの全てに共通ということはあり得ない
⑦教師には【目を通して観察・心を通して観察・有言無言を通して観察することが必要である】
 児童理解は、“一把一からげ” にせず、確実にすることが求められます。
保護者には「さすが学校の先生は違う!」プロの力を見せつけ信頼を勝ち取ることが大切です。 
「ライラックの花が咲き揃う季節に文化の香り高い行事を行う」という文化人の呼びかけにより始まったのが「札幌ライラックまつり」です。札幌市の木にも選ばれ、今では、“よさこいソーラン”と時期を同じくすることから札幌に初夏の訪れを告げるおまつりとして定着しました。ところが、今年も「よさこいソーラン」など、イベントは中止になりました。花言葉は、「友情」「思い出」(紫)「初恋」「初恋の感激」「愛の芽生え」(白)




2021年6月5日土曜日

花だより 秘境温泉にもコロナ 浜茄子

 

 身体を清め、心を洗って帰るなら、またのお越しを歓迎します。
 (越川温泉協同組合)
 🤦‍♂️コロナは、秘境知床にまでやってきました。道東の小さな町でクラスターが発生、町独自の緊急事態宣言を発し、小中学校も休校になりました。それまで、コロナは別世界の話だと町民は言っていたそうです。東京からコロナを避け、観光客が大勢知床までやってきていると聞いていました。新型コロナウイルス感染の恐ろしさを改めて知りました。
 😁知床には、隠れた名湯「越川温泉」(秘境温泉)があると聞いて、出かけたことがありました。行けども行けどもそれらしい建物は見当たらず、あきらめて帰ろうとしたら、道端に白いドラム缶を積み上げた門が見えました。到着したころは、すでにうす暗くなっていて灯りはなく、妻は「こんなところに一人で入るのは恐い。熊でも出たらどうするの!」と言い出し、結局その日は入らずに帰ってきました。
 😜それから1年、意を決して行ってきました。
 入り口に[入浴料200円]という貼り紙がありました。休憩所には常連らしい先客が3人いて「そのドラム缶の中にお金を入れるんだ。」と教えてくれました。地域の人たちが協同組合をつくって運営しているらしく、壁には、「組織図」や「役員名簿」、「掃除当番表」などが貼ってありました。壁際にはそれぞれ形の違った相当使い込んだソファーと真ん中にはテーブルがいくつか並べてあり、天井には懐中電灯が5本吊り下げてありました。電気は通っていないのです。
 🤷‍♀️浴室はコンクリートむき出し、屋根は半透明の波板、いかにも手作りの建物ですが、窓はサッシで大きく駐車場から丸見えですが、更衣室は、男女別にちゃんとなっています。
 湯船に入ると“熱い!”太いホースが2本あって、なぜか青いホースからは[温泉水]赤いホースからは[水]が出ています。大きなバルブを回し水の量を調整しながら、自分にあった温度にして入るらしいのです。ただし“水は川からひいているので飲まないで下さい”と書いてありました。
 😊湯船の大きさは2m×3m、1人で手足を伸ばして浸かると実に気持ちが良い。無色、透明、ほんの少し硫黄の臭いがして体の芯からポカポカ温まる感じがします。
 あがると「身体を清め、心を洗うならば、またのお越しを歓迎します。」という貼り紙を目にしました。“ゴミは持ち帰り下さい。皆さんの善意で支えられている温泉です。
 👀最近のネットでの評価は、なんと「4.5」?信じられません! コロナで閉鎖になっていなければいいのですが、あれから何年も行っていません。


2021年6月4日金曜日

花だより パニック(興奮)状態のときは、いくら言ってもダメ! 牡丹

 


《パニック(興奮)状態のときは、いくら言ってもダメ!》 

 特別支援教育でご講演いただいた先生の話の中で、パニック(興奮)状態のときにいくら言ってもダメ!穏やかなときに指導しなければ効果がないと言われました。
 保育園で、一人の女の子が急に泣き出しました。ベテランの保母さんが、とんでいってその子をぎゅっと抱きました。こんなとき小学校の先生ならどうするでしょう?「どうしたの?何があったの?」と問い正すでしょう。しかし、その保母さんは、「わかったよ。いいよ、いいよ。」と別室に連れて行き、泣き止むまでずっと抱っこしていたのです。そして、泣き止んで落ち着いてから、「何かイヤなことあったの?」と聞いたのです。
 子どもは、悲しいときや痛いときなどに泣きますが、どうしていいか分からなくなったとき、不安になったときも泣きます。頭も心もめいっぱいのときには、何も受け入れなくなってしまいます。
「どうして言わないの?泣いていたって分からないでしょ!」と言われても、何をどう言ってよいか分からないのです。子どもの心理をよく理解している保母さんは、まずは安心させるために、落ち着くまでぎゅっと抱っこしてあげるのです。
 講師の先生は、「大人の発達障害が心配です。」と話していました。「学校の先生にも結構いますよ!」と言っていましたが、大人だとぎゅっと抱っこするわけにはいきません。問題は深刻です。


2021年6月3日木曜日

花だより 花は体を修復してくれる ツリガネソウ

 

 花はイライラを解消してくれる
 😢桜が咲き終わると、替わって芝桜とチューリップが咲きましたが、コロナ禍で東藻琴の芝桜公園も湧別のチューリップ公園も閉園したり、入場制限をしたり、花見を楽しみにしていた人にはガッカリです。
 💖ハーブだけでなく花を育てたり、花を見ることで副交感神経の働きが活発になり、健康に良いそうです。コロナで外出もできなく、「せめて花を見るくらいは許して」と言いたくなります。
🎉「花を贈る」「花をお供えする」「玄関先を花で飾る」「床の間に花を生ける」など、「茶道の心を知り、花を飾る」という言葉があります。そんな心にゆとりのある生活をおくりたいものです。
 👍病院やオフィスには、観葉植物がよく置かれていますが、これもリラックス効果を期待するものです。副交感神経は、正反対のはたらきをする交感神経とバランスよくはたらいて、健康を維持し、生命を維持している自律神経です。昼間の活動での、疲労やダメージを受けた体を、夜間の睡眠で休息させて、疲労やダメージを修復して、元気な状態に戻す。この2本立てで、健康を維持できるしくみとなっています。
 👀副交感神経がはたらくのは、睡眠中、リラックスしているとき、ゆったりと落ち着いているときですが、花を見ているときにも同じ効果があります。花は「からだの修復」に役立ちます。ワクチン接種をしたら、花を見ることでさらに免疫効果が上がるかもしれません。今日は、こども園の子どもたちが花の苗を植えます。


2021年6月2日水曜日

花だより 2年ぶりの全国学力学習状況調査 ウツギ

 


 秋田県の校長の先生の話
 全国から秋田県に教育関係者が多く視察に訪れるようになりました。その際、「学力向上のための取組(秘策)」についてよく質問されますが、その都度「特別な取組はありません。」と答えます。高成績の要因としては、一般的には、これまで積み上げてきた少人数学習指導や家庭学習の習慣化、保護者の学校への協力体制のよさなどが指摘されています。これ以外に特別なことはないのです。
 秋田県の学校現場ではどのようなことが重視されてきたか
 各教員が普段からの毎日の一時間一時間の授業を大切にしているということです。そこには、学習活動におけるルールの徹底、話の聞き方や学習用具の準備の仕方等も含まれます。さらには、子ども同士の錬り合いからの学び合い、試行錯誤しながらより高いレベルの価値に気づく学習展開、子どものより深い思考活動を促す板書の工夫、学習の広がりに結び付く精選された発問等が盛り込まれています。しかもこれらは、校内における研修会や教科毎の組織立った研修会において頻繁に議論される機会があり、教員の授業力の向上に大きく貢献しています。これらは毎日の授業を行う教員であれば当然のごとく留意すべきことです。教員が真摯に授業に向き合い、よりよい教育活動にするため、当たり前のことを当たり前のように実践しているだけなのです。
 秋田県の校長先生に聞くと、皆さん「当たり前のことを当たり前にやっているだけ」と答えます。
 2年ぶりに全国学力学習状況調査が実施されました。コロナの影響がどうだったか、リモート学習の効果も出るかもしれません。いち早くリモート学習を取り入れた地域の学力が高ければ、教育はどうなるのでしょうか? 



2021年6月1日火曜日

花だより 古くて新しい課題 アヤメ

 

 教育は百年の大計と言われていますが、その根底となる教育の在り方そのものが大きく変わりそうな勢いです。
 「間違った道は、行けば行くほど目的地から遠ざかる」と言われますが、教育の今後の方向性を誤らないために、これまで以上に議論を重ねる必要があります。
 「教師の命は授業である」「教師の命は研修である」「授業は教師の芸術である」「教師の前に人間であれ」「教師は人なり」言い古された言葉ですが、教師には古くて新しい課題として肝に銘じて研鑚することが肝要です。
 アメリカの聖職者(牧師)であるウィリアム・アーサーの「凡庸な教師はただしゃべるだけ。よい教師は説明する。優れた教師は範を示す。偉大な教師は子どもの心に火をつける」と訳された言葉です。また、水上 勉氏は、「人は木の花や葉、枝ぶりの美しさに心を奪われる。これはこれでいいが、木には見えない根があることを忘れてはいけない」と言っています。
 教師としての人間性、社会性はもとより指導力、研修欲など、教師としての心の玉をたゆまず磨き続けてなければなりません。スキルだけの研修ではなく、教育の有様が難しい時代だからこそ真の研修の機会を大切にしてほしいと思います。
                     木目澤一三先生の教えより
訓子府小学校の藤棚