世の中が乱れて住みにくくなると『論語』もてはやされるという。常軌を逸した道徳観の喪失、未来が真っ暗闇の世の中になると、本屋に行けば『論語』の本がずらりと並ぶそうです。今がそうかもしれません。
『論語』は難しいというイメージを持ちますが、複雑な人間関係の中で、人として何を守るべきか、その心構えと実践を説いた本です。別言するなら「人格を鍛える本」といっても過言ではない。ですから、政治家や経営者の座右の書となっています。しかし、エリートだけに必要とされるものではなく、誰もが一人前の社会人であろうとするならば、常識として備えておかなければならない「人の道」を説いています。表紙に裏にこう書いてあったので購入しました。
「人生最上の楽しみ」
孔子曰「学問とは、人間の生き方を学ぶものである。それを反復すれば自分のものとなり、こんなに喜ばしいことはない。たとえ学問が成就したことを世間の人が認めてくれなかったとしても、それを嘆くことはない。その実を求めて楽しむ人を君子(立派な人)というのだから。」
子どもたちに話した中で一番人気だったのが、「子曰く 巧言令色鮮いかに仁」
相手を喜ばそうと、言葉巧みにおべんちゃらを言ったり、外見のファッションだけにこだわるような人は、本当の優しさとはほど遠い。
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