秋田県の校長の先生の話
全国から秋田県に教育関係者が多く視察に訪れるようになりました。その際、「学力向上のための取組(秘策)」についてよく質問されますが、その都度「特別な取組はありません。」と答えます。高成績の要因としては、一般的には、これまで積み上げてきた少人数学習指導や家庭学習の習慣化、保護者の学校への協力体制のよさなどが指摘されています。これ以外に特別なことはないのです。
秋田県の学校現場ではどのようなことが重視されてきたか
各教員が普段からの毎日の一時間一時間の授業を大切にしているということです。そこには、学習活動におけるルールの徹底、話の聞き方や学習用具の準備の仕方等も含まれます。さらには、子ども同士の錬り合いからの学び合い、試行錯誤しながらより高いレベルの価値に気づく学習展開、子どものより深い思考活動を促す板書の工夫、学習の広がりに結び付く精選された発問等が盛り込まれています。しかもこれらは、校内における研修会や教科毎の組織立った研修会において頻繁に議論される機会があり、教員の授業力の向上に大きく貢献しています。これらは毎日の授業を行う教員であれば当然のごとく留意すべきことです。教員が真摯に授業に向き合い、よりよい教育活動にするため、当たり前のことを当たり前のように実践しているだけなのです。
秋田県の校長先生に聞くと、皆さん「当たり前のことを当たり前にやっているだけ」と答えます。
2年ぶりに全国学力学習状況調査が実施されました。コロナの影響がどうだったか、リモート学習の効果も出るかもしれません。いち早くリモート学習を取り入れた地域の学力が高ければ、教育はどうなるのでしょうか?
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