2021年6月5日土曜日

花だより 秘境温泉にもコロナ 浜茄子

 

 身体を清め、心を洗って帰るなら、またのお越しを歓迎します。
 (越川温泉協同組合)
 🤦‍♂️コロナは、秘境知床にまでやってきました。道東の小さな町でクラスターが発生、町独自の緊急事態宣言を発し、小中学校も休校になりました。それまで、コロナは別世界の話だと町民は言っていたそうです。東京からコロナを避け、観光客が大勢知床までやってきていると聞いていました。新型コロナウイルス感染の恐ろしさを改めて知りました。
 😁知床には、隠れた名湯「越川温泉」(秘境温泉)があると聞いて、出かけたことがありました。行けども行けどもそれらしい建物は見当たらず、あきらめて帰ろうとしたら、道端に白いドラム缶を積み上げた門が見えました。到着したころは、すでにうす暗くなっていて灯りはなく、妻は「こんなところに一人で入るのは恐い。熊でも出たらどうするの!」と言い出し、結局その日は入らずに帰ってきました。
 😜それから1年、意を決して行ってきました。
 入り口に[入浴料200円]という貼り紙がありました。休憩所には常連らしい先客が3人いて「そのドラム缶の中にお金を入れるんだ。」と教えてくれました。地域の人たちが協同組合をつくって運営しているらしく、壁には、「組織図」や「役員名簿」、「掃除当番表」などが貼ってありました。壁際にはそれぞれ形の違った相当使い込んだソファーと真ん中にはテーブルがいくつか並べてあり、天井には懐中電灯が5本吊り下げてありました。電気は通っていないのです。
 🤷‍♀️浴室はコンクリートむき出し、屋根は半透明の波板、いかにも手作りの建物ですが、窓はサッシで大きく駐車場から丸見えですが、更衣室は、男女別にちゃんとなっています。
 湯船に入ると“熱い!”太いホースが2本あって、なぜか青いホースからは[温泉水]赤いホースからは[水]が出ています。大きなバルブを回し水の量を調整しながら、自分にあった温度にして入るらしいのです。ただし“水は川からひいているので飲まないで下さい”と書いてありました。
 😊湯船の大きさは2m×3m、1人で手足を伸ばして浸かると実に気持ちが良い。無色、透明、ほんの少し硫黄の臭いがして体の芯からポカポカ温まる感じがします。
 あがると「身体を清め、心を洗うならば、またのお越しを歓迎します。」という貼り紙を目にしました。“ゴミは持ち帰り下さい。皆さんの善意で支えられている温泉です。
 👀最近のネットでの評価は、なんと「4.5」?信じられません! コロナで閉鎖になっていなければいいのですが、あれから何年も行っていません。


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