教育現場では「自ら学ぶ力を育てる」ことが求められているが、そもそも「自ら学ぶ」とはどういうことなのか。
①人から教わる これは人から直接教えを乞うということである。学校の授業など、最も一般的な方法である。しかし、教える側の主観が強すぎたり、一方的になりがちで自ら学ぶという姿勢は少なくなる可能性がある。
②人から盗む これは職人など実技が伴う業界でよく言われることである。芸術などの分野では言葉で伝えられることは限られているため、手取り足取り教えてくれるのは希であり、師匠や先生を見て勝手に学んでいくモノである。
③書物から学ぶ 技術書など文字化されたものを読むことで実際に本人を前にしていなくても学ぶことができる。ただ、文字で表されたことは伝わりにくいことも多い。
④モノから学ぶ これは文字や言葉ではなく実際に存在するモノを通して、学ぶということである。結果は目の前にあるが、高低は分からないので推測していくことになる。
⑤経験から学ぶ これはおそらく一番身に付く学習方法かもしれない。自分自身の経験を基に学習していく。特に失敗による学習が重要である。失敗した原因を探りそれを改善し次につなげる。
それぞれ長所短所があるが少なくとも学ぶという行為は自ら興味を持ち、研鑽を深めていかなければ身に付かないものである。こども園の園児は、⑤から学ぶことを目的としている。
人から教わる授業は、あまり効果がないということです。授業改善のヒントはこんなところにもあります。盛んに言われているアクティブ・ラーニングは、こうした考えに基づいています。
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