2022年1月9日日曜日

花だより 時代に合った子育て カンアオイ

 

 現代の家族と子ども
😊平均的な普通の家族とは、それなりに収入が安定していて、母親が不安を抱きながらも、子どもにできる限りのことをしてやろうと、頑張って子どもを育てている家族です。今や便利で豊富な家電により家事から解放され、子育てに十分な時間と世話ができる時代となりました。しかも、家族は夫婦よりも親子関係が中心で、家族自体が子ども中心に回っています。子どもは常に親に世話をされ続け、幼児施設に預けられ、お稽古ごとでも大人に世話をされ、指示を受け、与えられシステムの中で過ごしています。親の世話と大人のシステム、そして、モノと情報に溢れた状況で子どもは育っています。大切に飼われている羊のような生き方(言わるままに素直に枠の中で生きている)をしています。極端に言えば、自分から自発的に動かなくとも、全てを他者が与えてくれてスクスク育ち、手足ばかりがツタのように伸びていく植物のような生き方ともいえます。それが、素直で、優しく、指示待ちで、親離れせず、穏やかで無理や冒険をしない子どもを育てることになるのです。「さとり世代」と呼ばれる若者が育つ家族状況ともいえよう。そのような状況で育てられる子どもが大多数になっているのです。
≪元気な子どもを育てる条件≫
① 貧困と理不尽(不条理)体験があること(親は与え過ぎない)
② 緩やかな生活空間・ゆっくり流れる時間の中で過ごすこと(テレビやパソコンのつけっ放しは控え、じっくりと何かに関われせることが大切)
③ 群れの中で多様性を身につけることが大切(幼児期から学童期にかけて、自由度の高い環境で群れ(集団)体験をさせることが大切)
④ 現代の方が有利な条件(一人の子どもに時間と世話が充分にかけられる。安全な場所が保障されている。)
👍荒ぶる野生児のような元気な子どもが育つ環境ではなくなりました。それを目指す必要はありません。それよりも、母親との密着状態が大人になっても続く状況であり、安定感のある子どもが育ちやすいのです。そして、飽和した社会には飽和した社会であるからこそ、多様なシステムが存在するので、それらを親は賢く利用することができます。子どもは用意されたシステムを自分なりに選び取り、群れ体験や自由な遊びができる環境を得て、主体的に目標を目指すような子になれば、エネルギーの高い子に育つのではないでしょうか。少なくとも、与えられた枠組みの中で元気に頑張る芯の強い子は育つと考えます。時代に合った子育てが必要です。

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