《一日入学》
娘の「一日入学」には、母に行ってもらいました。二人とも教員なので、「どこの学校も言うことは同じだし、分かっている。」と思ったからです。しかし母は、「あんたたちは教員かもしれない。だけどヒロミ(娘)にとっては、親はあんたしかいないんだよ。親としての小学校の勉強が始まるんだ。どっちか休みは取れないのかい?」と言われたことを「一日入学」がある度に思い出します。上にきょうだいがいるので経験済みという方もいるからしれませんが、その子にとっては一生に一度の小学校入学なのです。
自分流の教育観は禁物
子どもの入学と同時に親としての勉強が始まります。家庭教育カウンセラー 内田玲子氏の本「これで安心おかあさん ガンバレ新1年生!」に共感しましたのでご紹介します。
😃すべてのエネルギーを使い果たして、必死の思いで産んだ我が子。猫の鳴き声のような産声に命の不思議さと神秘を感じて抱きしめた赤ちゃん。昼も夜も関係なく、おっぱいをねだり、おしっこをし、ただ泣き続ける赤ちゃんをだっこしてオロオロしたあのとき。つたない言葉を発し、はじけるような笑顔で笑ったあの日。そんな子どもが成長して、もう小学校に入学するのです。
小さい体にランドセルを背負って歩く姿、学校の机に座って本を読む姿。それらを想像するだけで、胸がキュンと痛むような心躍るときです。そして、ちょっぴり不安もよぎります。あんな幼い、心もとない子が、いい人ばかりでない、たくさんの人の「社会」に身を投げ出すのですから。
先生の話をちゃんと聞けるだろうか、いじめにあわないだろうか、事故に遭わないだろうか…。考え始めたら心配や不安ばかりがよぎります。
1年生に入学する子は、まだ無力に見えますが、6才までのその真っ白な心に、親の生活の姿を吸収してきたことをそのまま正直に学校生活に出すのです。親の癖が子どもの習慣となり、1年生の人格 そのものになります。親の姿をそのまま子どもが映しています。
小学校に入学すると子どもに対して出過ぎたところ、引っ込んでいるところが見えてきます。何より、親自身の心のデコボコに気づくことが大事です。子どもが学校という新しい社会に出るこのとき、気づかせてくれようとしています。今こそ、あなたの心を平らに整える最高のチャンスなのです。世の中の変化のスピードは速く、環境はアッという間に変わってしまいますが、人間の心は変わらないことを知って下さい。
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