今年のカレンダーを後ろの方まで眺めてみて、今さら気づいた。祝日が「飛び石」になることはほとんどなく、3連休が9回もある。去年が6回(4連休、5連休も含む)だったので、休むことの幸せを多く実感できる一年になるかもしれない。
正岡子規のつぎの一句がある。「世の中の 重荷おろして 昼寝かな」 とても気持ちのよさそうな光景が浮かぶけれど、普通に暮らしていれば、おろさなければならない重荷があるということである。この頃、子規はすでに病に伏していた。働くということには、心身の健康が小さくはない条件となる。あるいは病気との付き合い方…。
感染症の急拡大に伴い、日常生活の支えとなる医療のひっ迫が懸念されている。心配は尽きない。大方の予想よりはるかに早く広がったオミクロン株にざわざわしながら、今年1回目の3連休が通り過ぎた。休んだにしても、すっきり荷おろしできたかどうか、休むことと休めることは、かなり違う。 読売新聞 1月13日 「編集手帳」より
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