2022年5月31日火曜日

花だより 教師の道 シロツメクサ

 


 こども園に教育実習生がやってきました。「保育教諭になろうと思ったきっかけは?」と聞くと「Y先生に憧れたからです。あれからずっとY先生みたいな先生になりたいと思っていました。保育教諭になれたら、この園で働きたいです。」教師冥利に尽きる話です。
 “人は 人によって 人となる” 子どもは、「その時、その場で出逢った人の姿」によって様々な影響を受けるものです。「学校という場」は、教職員をはじめ給食調理員・用務員・事務補さんなど多くの出逢いの場です。「あの時の、あの人の、あのひと言」が、その後の生き方に影響を与えているという実感は数多くあります。テレビ(どさんこワイド)の料理番組で有名な星澤幸子さんは、中学校の家庭科の先生から「あなた料理上手ね。」と褒められたことが料理の道に進むきっかけになったそうです。こうした話は山ほどあります。
 生徒指導や保護者対応で大変な毎日です。教員はブラック職業だと言われ、志望する若者が減っています。しかし、教師は、子どもに夢と希望を与えるやりがいのある職業です。働き方改革も進んでいます。是非とも教師の道を選んでみてください。


2022年5月30日月曜日

花だより 運動は学力UPにつながる? エビネ

 


 運動は学力UPにつながる? 
 高体連の試合が各地で行われる季節になり、先日、高一になった孫軟式がテニス大会に出場しました。全国大会で優秀な成績を残しているのは、ほとんどが全国各地から優秀な選手を集めている有名私立高校ですが、地方では、偏差値の高い公立高校の運動部の活躍が目立ちます。
 体力は学力とも関連がある。(読売新聞から)
 アメリカでは、朝の授業前に運動した高校で、成績向上につなげた例もある。また、イリノイ大学は、子ども109人を9ヶ月間、週5日の放課後運動教室に参加させ、知的機能を問うテストの結果を参加しなかった112人と比較した。その結果、参加したグループは結果が向上。脳波を測定すると、教室に参加した子どもの脳はテスト中、より活発に活動していたという。
 この研究に参加した早稲田大学スポーツ科学学術院(運動心理学)によると、イリノイ大学の研究では、20分程度の運動後でもテストの数値が上がるほか、体力の高い子は記憶力も高いことを示す結果が出た。「体力は論理的思考や計画性、問題解決能力と関係があると思われる。運動・スポーツはこうした力を鍛える一つの手段だろう。」と話している。 
 北海道は、運動会シーズンを迎えました。運動会の練習を通して、子どもたちの体力だけでなく、学力も向上すると信じたいです。


2022年5月29日日曜日

花だより 「以上児」は「異常児」? カスミソウ

              

 認定こども園は、幼児教育・保育を一体的に行うことで、幼稚園教育要領に基づく幼稚園的機能と、保育所保育指針に基づく保育所的機能の良さの両方をあわせもっている施設です。 また、小学校との連携を図り、円滑に小学校へ進み教育が受けられるようにすることも求められています。
 そうであれば、こども園は、0~5歳までの一貫した独自のカリキュラムで教育・保育をしなければならないと思うのですが、実際はそうではありません。幼稚園要領と保育指針のしばりが未だにあります。これは、文科省と厚生労働省、内閣府の縦割り行政(縄張り争い)にあります。「こども家庭庁」の新設でこのことが解消されるかと思っていましたが、縦割り行政は、これまでと何ら変わりありません。
 そんな中、保護者や地域から意見を聞く学校運営協議会の委員から、「以上児さん」の呼び方は、「異常児」を連想するという意見がありました。なるほど保護者の言う通り、文字にすると分かりますが、話言葉だと一般的には「異常児」と勘違いしてしまいます。
 指摘を受けたので「以上児」とは呼ばないことにしました。
 そもそも職員の資格に、<幼保連携型>は、幼稚園教諭の免許状と保育士資格を併有している「保育教諭」を配置。
<その他の認定こども園>は、満3歳以上…幼稚園教諭の免許状と保育士資格を併有していること望ましい。満3歳未満…保育士資格が必要。という規定があることから、これまで3歳~5歳の園児を「以上児」、0~2歳児を「未満児」を当たり前のように使ってきました。
 この資格も縦割りの弊害によるもので、全員が保育教諭で0~5歳児までを教育・保育をすれば、「以上」、「未満」で区別する必要はなくなります。
 オホーツク管内にも小中一貫の義務教育学校が3校あります。これからどんどん増えていくでしょう。
 義務教育学校は、一人の校長と一つの教職員組織が9年間の学校教育目標を決め、一貫した教育を行う新たなスタイルの学校です。義務教育学校では、小中連携教育が重視され、小・中学校が目指す子ども像を共有し、9年間を通じた教育課程を編成し、系統的な教育を目指す新しいカタチの教育が始まっています。教員は、小中学校両方の免許資格が求められます。この他、公立の中高一貫学校も誕生するなど、従来の6・3・3制度が見直されています。
これに合わせて、これまで小学校就学年齢の引き下げが議論され、幼稚園教育の充実と幼小連携の重要性が叫ばれていました。こども園の新設もこうした流れの中で生まれたものです。
「わくわく園」は、0~5歳まで一貫した教育・保育をする。という覚悟を持って「以上児(いじょうじ)」は使わないことにしました。

ニセアカシアと藤

2022年5月28日土曜日

花だより 子どもは親を真似る能力を生まれつき持っている オオバナノエンレイソウ

 

 親は子どもにマナーを教えるだけでなく、お手本を示す
 何かをしてくれたときに「ありがとう」と言っていますか?親がお手本を示していないのに、子どもにマナーを守るように要求していないでしょうか?
 子どもは親の行動を真似る能力を生まれつき持っています。子どもにマナーを教える最も簡単な方法は、親がお手本を示すことです。
 「おねがいします」と「ありがとう」は特別な場だけではなく、ごく普通に日常的に使うべき言葉です。
 親がマナーのお手本を示すことによって、「将来、社会に出たときに、いろいろなタイプの人とうまくつきあえるようになってほしい。」というメッセージを子どもに伝えることができます。
 ある母親は「誰に対しても大統領と話をしているようなつもりで話をしなさい。あたなはいつか大統領と会うかもしれないから」と言いました。この母親は子どもが大統領との面会に値する人間になると信じ、子どもの自尊心をはぐくむことによって潜在能力を発揮するように願っているのです。
👀「お願いします」「ありがとう」「とても楽しかったです」「失礼します」
😊これらの4つの言葉は、子どもが大人になったときに他の人と協調して働く能力を養い、職場で円満な人間関係を構築するのに役立ちます。基本的なマナーを身に付けていると、どんな集まりの中でも礼節をわきまえた行動をとることができます。自分が最高のマナーの模範を示し、子どもに「自分は最高のマナーに値する人間だ」という自覚を持たせましょう。
        子どもが育つ!簡単で大切な50の方法  ジャン・ダーガッツ著より

藤棚(訓子府小学校の校庭)


2022年5月27日金曜日

花だより 教師の命は研修 ミカンの花

 

 「間違った道は、行けば行くほど目的地から遠ざかる」と言われます。教育の今後の方向性を誤らないために、これまで以上に議論を重ね家庭・地域・学校が一層信頼関係を気付いて行かなければなりません。
 気仙沼で「森は海の恋人」と名付けて牡蠣漁師による植林運動できれいな川の水で豊かな海づくりを提唱している畠山重篤氏は、植林活動に子どもたちも参加させ、「森に木を植えることは、人の心に木を植えることと同じ」と言い体験学習という教育がいかに大切かということを確信したと述べています。 
 「教師の命は授業である」「教師の命は研修である」「授業は教師の芸術である」「教師の前に人間であれ」「教師は人なり」言い古された言葉ですが、教師には古くて新しい課題として肝に銘じて研鑚することが肝要だと常々思います。
 アメリカの聖職者(牧師)であるウィリアム・アーサーの「凡庸な教師はただしゃべるだけ よい教師は説明する 優れた教師は範を示す 偉大な教師は子どもの心に火をつける」と訳された言葉を思い出します。また、水上 勉氏は、「人は木の花や葉、枝ぶりの美しさに心を奪われる。これはこれでいいが、木には見えない根があることを忘れてはいけない」と言っています。
 自ら教職の道を選んだ皆さんは、教師としての人間性、社会性はもとより指導力、研修欲など、教師としての心の玉をたゆまず磨き続けてほしい。(木目澤訓より)

白のライラック

2022年5月26日木曜日

花だより 言の葉 アヤメ

 

 言の葉」大賞の「まえがき」から 
 高度情報化社会と言われる今日、言葉は社会にあふれています。しかし、実のところ「言の葉」は日々、減り続けているのではないでしょうか。言葉の役割は、二つあります。ひとつは、何かの必要にせまられて発する言葉、もうひとつは、何かに感動した場合などに発する、自分の気持ちや思いを表現する場合の言葉です。
 多くの場合は前者で、メディアから流される膨大な広告情報は、その象徴的な例といってよいでしょう。テレビを見ても、新聞を開いても、目を引くロゴデザインやレイアウトで、そこで語られていることは、「ステキですよ」「安いですよ」という言葉ばかりです。メールを開くと、そこに並んでいるのは、指示や連絡ばかりで「何々をしてください」「ご多用のところ恐縮ですが…」といった類の言葉のオンパレードです。
 その一方で、自分の気持ちを表す、心の中から出た言葉に出会うことは、滅多にありません。今はSNSの世界がそうかもしれません。しかし、それらの言葉のほとんどが、自己満足的なつぶやきに過ぎないものだったり、互いの日常生活を写真付きで自慢し合う場になっています。
 ある書家によれば、「字とは、もともと人の心が万物に感動してつくり出されたもの」だと言っています。この「言の葉」協会の名前の由来となっている、古今和歌集の仮名序にある「大和うたは、人の心を種として、万の言の葉とぞ、なれりける」が伝えるように、和歌とは人との心を種として、さまざまな言葉の葉が繁ったものなのです。
 😃言葉の洪水に押し流されて「言の葉」の精神を失うことは、おそらく、私たちの生きる力そのものを失うことになるに違いありません。ここに収録された「言の葉」の数々が、読者の心を揺さぶり、明日の生きる力の糧となることを願ってやみません。
こども園近くのお寺の庭に咲いたボタン


2022年5月25日水曜日

花だより 教員免許更新制廃止されたけれども セキチク


  教員免許更新制廃止 
 ある先生が、新卒の頃、板書の字がうまくなるように“ペン習字”を習い、正しいラジオ体操を教えるのに、講習会に参加した。と言っていました。また、中学校から小学校に移った男の先生が、密かにピアノ教室に通っていたという話も聞いたことがあります。
 教員免許更新制廃止に伴い、免許更新時講習の講師を3年務めましたが首になりました。いろいろ問題があってスタートした制度でしたが、私の講座の受講した先生方は、皆さん真面目に受けていました。しかし、研修は、やらされていると思うとなかなか身に付きません。また、新卒の頃校長先生から「ひと月の本代はいくらですか?」と聞かれ、「千円以下です。」と答えて、「おまえは、教師の資格はない!」と叱られたことがありました。制度が廃止されても研修をしなくてもいいということではありません。自分に投資するのは若いうちです。退職して改めて思います。新たな研修制度に期待します。
 ライラックが例年より早く咲いて、もう盛りが過ぎようとしています。変わって街路樹のナナカマドが白い花をつけています。校庭(駐車場)の角にあるナナカマドも白い房のような花が咲いています。タンポポが白い綿毛になり、風に吹かれて飛んでいます。飛び去って姿を消すと季節は「夏」に変わります。
 「ライラックの花が咲き揃う季節に文化の香り高い行事を行う」という文化人の呼びかけにより始まったのが札幌ライラックまつりです。札幌の木にも選ばれ、こども園の近所の庭先でも見かけるほど親しまれる木です。今では、“よさこいソーラン”と時期を同じくすることから札幌に初夏の訪れを告げるおまつりとして定着しました。 別名「リラ」花言葉は、「友情」「思い出」(紫)「初恋」「初恋の感激」「愛の芽生え」(白) 
こども園の周辺は、花盛り

2022年5月24日火曜日

花だより 教育は「引き出す」こと ヒナゲシ

 

園庭のライラック
 教育は「頑張れ!」と発破をかけることではなく「引き出す」こと
👍「教育」と訳されている英語の「エデュケーション」は、本来「引き出す」という意味をもっています。
😉教育とは、何かを教え込む、知識を詰め込むことではなく、教えることによって、子どもたちのもっているいろいろな個性や要素、資質、能力を、人格的なふれあいを通して引き出し、成長させることです。
👀そのために必要な教師の能力は、コミュニケーション能力が高いことです。学習指導でも生徒指導でも、子どもたちときちんとコミュニケーションが取れることが大前提になります。
😃特に授業では、「教師が子どもたちに考えや思いをわかりやすくきちんと伝える」「教師が子どもたちの考えや思いを肯定的に受け止める」ということが大切です。
😁伝える力のある教師は、説明や指示が子どもたちにとって分かりやすいだけでなく、自分の発する言葉が子どもたちの立場で聞くとどのように受け取られるかを常に意識しています。
🤞受け止める力のある教師は、子どもたちの発言に対して「聞いているよ」という受動的な態度を上手に使っています。😊笑顔をつくったり、うなずいたり、「なるほど」と肯定したり、たとえ間違っていても「なぜ」と子どもたちに説明させたり、いまの説明で「納得できた」と確認したり、きちんと聞いています。子どもたちに認めてくれていると感じさせることで考えや思いを共感・共有できるようにしています。
👌「正解を示す」よりも「あなたなら~どうしますか」と「問い続ける」、課題解決に向けて子どもたちと協働し「自分で考えたり、表現する力」を引き出す、このような協働する教師を目指してください。


2022年5月23日月曜日

花だより 保育公開勉強会 シャクヤク

 



 保育公開勉強会 
 👌ベテランの保育教諭が5歳児の保育を公開し、若い先生たちが参観しました。今課題になっている小学校へつなげる(アプローチプログラム)ために、「月刊絵本」という5歳児の用の教材を使った活動でした。
 街中の様子が描かれた絵を見て、交通安全の学習をする内容でした。先生は、「変なところがないかな?」と発問しました。
😍字の表記だけだと、何の変哲もない発問ですが、声の大きさ、抑揚、調子、先生の表情、身振り手振りで、子どもたちは、しっかり聞いて「あっ、わかった!」とすぐ反応しました。保育教諭は、子どもたちのやる気を喚起する「魔法の言葉」をたくさん持っています。これをやられると小学校の先生は、太刀打ちできません。小1プログレムでなかなか小学校になじめない子は、こんな先生の発する言葉の違いを感じ取っているのかもしれません。
👀若い先生たちには、いい勉強になった公開保育でした。小学校の先生たちにも、ぜひ見てほしいと思いました。

2022年5月22日日曜日

花だより 我が家のルール三行詩 レンギョウ

 

湧別のチューリップ公園

 すべての教育の出発点は、家庭教育です。
 子どもたちにとって「家庭」は安らぎのある楽しい居場所。社会へ巣立っていくために大切な場所。親の笑顔が子どもの笑顔をつくります。親子が共に学び、育ち合う「家庭教育」を地域全体で応援する。そんな「やさしい社会」が、子どもたちの「未来」を育んでいきます。
 家族のきずな・我が家のルール三行詩
 文部科学省と日本PTA全国協議会で募集した三行詩の優秀作品
◇(小学生の部)
 「帰ったら 何から 話そう 今日のこと」
◇(中学生の部)
 「反抗期、楽しまないでお母さん。 反抗する気、なくなるじゃん」
◇(一般の部)
 「見ざる、聞かざる、言わざる いえいえ我が家は、見るぞう、聞くぞう、話し合うぞう」
◇(一般の部)
 「頑張らないと腹を立て、頑張りすぎると心配に 「ちょうどいい!」ってどこだろう? 
 答え探しに悩み、楽しみ、毎日、子育つ、親育つ」 

2022年5月21日土曜日

花だより 品格とは清々しい心  エゾエンゴサク

 


  清々しい「すがすがしさって何ですか?」 「母の品格」より
 「品格」とは、気取った話し方やすました態度のことをいうのではなくて、清々しい心のもちようです。
😒「品格」のない若いお母さんたちをあちこちで見かけるようになりました。スーパーマーケットで売られているぶどうを一粒とって、そのまま口に入れた子どもがいました。その様子を見ていたお母さんがこう言ったそうです。「あっ、ダメ。洗っていないから汚いでしょ!」
🤦‍♀️そばにいた店員が見かねて「そんなことされたら困ります。」と注意をすると「食べられて困るなら、きちんとラップして売って下さい。」と食ってかかったといいます。
なんとも殺伐とした光景ですが、最近こんなお母さんがわりとたくさんいるようです。
「自分の子どもは悪くない。悪いのは周りの人たち」という理屈にならない理屈をふりまわして、子どもをかばっているお母さんたちです。
🤷‍♂️「ぼく(わたし)悪くないもん」という未熟な精神状態のまま大人になってしまった人たちが、はたしてこの国を支えていけるかと考えると、気持ちが悪くなります。マナーを身に付けない、そして、ルールを守れない子ども、わがまま放題で自由をはき違えた子どもが再生産されていくことになります。
😒「品格」のある人間とは、しっかりとしたマナーを身に付け、きちんとルールを守れる人をいいます。人に対する優しい気持ちや世の中のルールを教えられるのは家庭しかありません。それを子どもに身に付けさせるのが「しつけ」なのです。
👀学校は、家庭でしっかりしたしつけがなされていることを前提にして運営されているのです。やっていいことと悪いことの区別を教えられるのは何をおいても家庭なのだということを是非わかっていただきたい。
 

2022年5月20日金曜日

花だより 正しい「しつけ」は、子どもへの大切な贈り物 ベコニア

 

 
 正しい「しつけ」は、子どもへの大切な贈り物
😉誰もが愛され理解されたいと思っています。理解されないと不満が溜まり、キレることがあります。突然子どもがキレたとき、本人も親も理由が分からず、怒ったり苦しんだりしますが、理由はちゃんとあるものです。日頃から相手の話をじっくり聞き、同じ目の高さで考える、深い関心を払う、といった姿勢を親が身につけることで子どもは親に愛されている実感を得ることができます。
😊子どもは愛されていると感じるとき、安定した気持ちで問題に立ち向かうことができます。そして、不必要に攻撃的な行動をとらずに、他の人や問題を受け入れることができ、大きく成長することができます。
😃そして、子どもの「しつけ」に関することは、夫婦で一貫していることが大切です。また、それを乱しがちなおじいちゃん、おばあちゃんとも話し合うことが大切です。
👍子どもが愛されていると実感できるコミュニケーションをすること
                          「イキイキ子育て」より

ライラックが満開です。遊歩道と園児たち

2022年5月19日木曜日

花だより 地域ボランティア「すくすく育み隊」 シラン

 


  札幌のY小学校のボランティア活動
  地域ボランティア「すくすく育み隊」事務局長さんの話
😊校長先生の計らいで職員室に席があって、ほとんど毎日学校に来ています。活動内容は、図書室の整理、自然観察の講師、広報誌づくり、花壇づくり、校区内巡回パトロールなど、PTA活動とは別に、有志(約100名)で活動しています。学校の廊下には、ボランティア専用の掲示板があって活動の様子を紹介しています。
🤔最初は、月に何度が集まって会議を行い、集まる場所と時刻を決め計画的に活動していました。そうすると負担になって長続きしないことがわかりました。「私は、いつも出ているのに、あの人は、出てこない。それじゃ私も出ないわ・・・」となってしまったのです。
👌そこで、私たちの「すくすく育み隊」のコンセプトは、「できるときに、できることをする」にしました。
😃巡回パトロールも時間を決めていません。“犬の散歩や買い物は、子どもたちの登下校時に合わせる。ジョギングのコースを学校周辺にする。子どもたちに会ったら、必ず挨拶を交わすようにしましょう。皆さんのできることでいいのです。”と呼びかけたところ、どんどん参加者が増えていきました。~
👀ボランティアの合言葉は、“さわやかに さりげなく さいごまで” 打ち合わせや集まりを持って計画的にすることも大切ですが、さりげなくすることが、最後まで長続きする秘訣かもしれません。

パークゴルフ場のたんぽぽ、もうじき芝刈り機で刈られてしまう。

2022年5月18日水曜日

花だより 肉より魚 カザグルマ 

 


  ~肉より魚~
 子どもはハンバーグが大好きです。「サバの味噌煮が食べたいよ!」なんてお年寄りみたいな好みの子どもは、ほとんどいません。
「せっかく作るのなら、子どもが喜んで食べてくれるものの方がいい。」と子どもの好きなものばかり作ってしまうお母さんの気持ちもわかります。ところが、サバの味噌煮が子どもの記憶力を引き上げてくれるとしたらどうでしょうか?
 サバやアジ、イワシといった背の青い魚には脳を活性化させ記憶力や学習能力を上げる“DHA(ドコサヘキサエン酸)”がたくさん含まれています。このDHAは、脳の情報伝達機能をつかさどる神経細胞膜を作る材料になります。ノーベル化学賞を受賞した北海道大学の鈴木章名誉教授は、鵡川町出身なので、子どものころからシシャモをたくさん食べていました。シシャモもDHAが多い魚です。
 近頃は魚をさばけないお母さんも多いし、魚が嫌いな子どもも多い。でも、青魚にかぎらず旬の魚はお肉よりずっと美味しいものです。美味しい味噌煮を作って子どもを魚好きにさせることが大事です。
👍晩ごはんのときには、「サバには、頭が良くなるDHAがいっぱいだから、ちゃんと食べたら今度のテストは100点とれてしまうかもしれないよ!」とささやいてみましょう。

2022年5月17日火曜日

花だより Y先生の不登校家庭との関わり バラ

 


 オホーツク管内の退職教員で組織している北親会の会誌が届きました。その中のY先生の「会員短信」に目が留まりました。
 ~退職後、北見市教育委員会で不登校対策の仕事をしました。小学校3年生から完全不登校になった母子家庭と卒業まで4年間関わったケースがありました。関係機関と連携しながら対応しましたが、結局一日の登校も叶いませんでした。いよいよ中学進学を間近に控えた時、「小さい学校なら行けるかも」というお母さんの言葉にかけて、受け入れの学校を探し、就学指定変更の手続きをしました。受け入れの中学校とは、事前に打ち合わせをして、不安を取り除く配慮をしていただき、入学式に参加することができました。保護者席から入学式を見届けて以来、連絡は途絶えていました。
 それから3年が経ち、お母さんからメールが届きました。「今日、S高校の入学式です。やっとここまできました。実は、息子は新入生代表で宣誓をします。辛かったときを思うと、とても感慨深く感じます。…」感動で鳥肌が立ちました。
 登校できそうな学校を一緒に見学したこと、学習の個別指導をしたこと、パークゴルフや卓球を一緒にやって繋がりを深めたこと、トリックアート展を見に行ったこと、私の発した言葉でお母さんの不信を買い、3か月間連絡を拒否されたこと、中学校へのバス通の練習をしたこと、等々、様々なことが思い起こされました。~
 Y先生とは、教育委員会の指導室で席が向い合せでした。先生が真摯にこの家庭と向き合っている姿を見ていましたので、どれだけうれしかったことか、私もこれを読んで鳥肌が立ちました。


2022年5月15日日曜日

花だより 幼小連携の課題 大室道夫先生  アヤメ

 


 「幼小連携の課題」 大室道夫先生の講演から
 5月13日 全道国公立幼稚園・こども園長会総会がリモートで開催されました。講演は、藤女子大学人間生活学部子ども教育学科 特任教授の大室道夫先生でした。大室先生は、全道生活科・総合的な学習の時間研究会で大変お世話になった先生です。久しぶりに画面越しでしたがお顔を拝見しました。コロナでなければ会場でお会いできたかと思うと残念に思いました。
 平成元年に小学校の学習指導要領が改訂されて生活科が誕生したとき、幼稚園教育要領も改訂され、小学校との連携が初めて示されました。しかし、それから30年以上経ちましたが、幼小連携は一向に進んでいません。小学校へのスムーズな移行が幼児教育の課題になっています。
 このことについて、大室先生は、小学校の教員は、幼児教育を分かっていない。幼児教育の「3つの柱」、「10の姿」を理解している教員は残念ながらほとんどいない。スタートカリキュラムは、ほとんどの学校で整備されたが、小1が0からのスタートではない。幼児教育で、かなりのことを学んでいるのに、中には「変な癖がつくから、余計なことは教えないでくれ!」と未だに言っている教員もいる。と現状を嘆いていました。
 生活科は、幼小をつなぐ教科として誕生しました。大室先生は、現役を退職後、大学で幼児教育と小学校教育の連携・接続について研究されています。今回の講演を受けて、私も同じ仲間の一人として、現場の園長として、また、元小学校の校長として、幼小連携に努力しなければならないと思いました。
               校庭は「たんぽぽ畑」5月14日


2022年5月14日土曜日

花だより 茶の間で勉強するのがベスト ゼラニウム

 

  「茶の間での勉強」が集中力を磨く 
 子どもが効率的に勉強するために、集中力を上げるにはどうすればいいか?
 「机の前に30分も座っていられない。宿題をやっているかと思ったら、ゲームばっかりしている。」こんなため息をつくお母さんは多いと思います。
 どうしたら子どもが集中して勉強ができるようになるか?
 勉強机で勉強させないで、お母さんがご飯の支度をしているすぐ横、茶の間(ダイニングテーブル)で勉強するのが実は一番いいのです。
 これは監視できるからではなく、小学生にとって集中するために必要なのは安心感です。茶の間は、家族が集まって食事をし、だんらんする部屋です。家族の生活の中心的な部屋で、一番落ち着くところです。英語では、ダイニングとかリビングと言います。ダイニングは食事をするところで、リビングは、くつろぐところと分けられますが、日本の茶の間は、その両方です。
 お母さんが近くにいることで安心して勉強もはかどる。(尾木ママからのアドバイス)
 自分の部屋だと勉強机のまわりには逆に誘惑がいっぱいあります。マンガやゲームに手が伸びるのは当然です。ある実験では、生活音の中にいるほうがかえって集中力が上がる、というデータもあります。小学生に自分の部屋で静かに勉強しろというほうが無理です。
 たとえば子どもが算数の宿題をやっていて、すぐ横でママが洗い物をしています。「お母さん、これは分数で表すとどうなるの?」「どれどれ?これはね…。」とちょっと手を拭いてすぐ見てあげられる。すると「いま学校でこんなことを習っているんだ。」「うち子は、こういうところが苦手なんだ。」日常生活の中で、細やかに見てあげられる。子どものいまを知っていると親の子どもへの理解も深まり、子育ての力もアップ。子どもとの信頼関係も深まります。ひいては子どもの学力や成長に大きな差が出ます。「ぜんぜん机で勉強しないじゃないの?なんのために机があるの!」なんて叱るのは大きな間違いです。まずは安心感のある茶の間で、勉強する習慣を身につけさせることが大切です。

2022年5月13日金曜日

花だより 段取り八部とあとしまつで物を大切に カキツバタ

 


 段取り八部とあとしまつで物を大切に 二人の匠から学ぶ 
 👍用務員の太田さんは元大工の棟梁です。ゴミステーションや子ども祭用のお神輿までも作ってくれました。作る物はもちろんすごいのですが、作業している様子をよく見ていると道具をとても大事にしています。カンナやノミ、カナヅチなど何十年も使っている道具ばかりです。それに感心するのは、後始末がとてもきれいなことです。物置も使いやすくきちんと整理整頓されています。匠の技を感じます。
 👌給食調理員の成田さんもすごい。一人で短時間に40食分の調理をします。段取りのよさもさることながら、後始末が完璧です。厨房はいつもピカピカになっています。
 😢それに比べて、使った筆をそのままにしておいて、こぺこぺにかたくしてしまいました。まだまだ匠の域には届いていません。習字は書き終わってから手を見ると上手に書けたかどうか分かります。上手な子は、手が汚れていないのです。
 二人の匠に近づけるように準備とあとしまつを大切にしましょう。
                   平成17年 若松小の「校長室だより」から

オホーツクにもガーデニングの季節到来

2022年5月12日木曜日

花だより 子ども家庭庁 スズラン

 

 こども家庭庁新設 
   これまでの常識では通用しない問題が急増
 「こども家庭庁」が国会で審議されています。これまで課題だった幼稚園と保育所の一元化や児童虐待などの子どもに関するさまざまな問題を内閣府直轄で取り組むというものですが、当初「こども庁」だったのがいつの間にか「こども家庭庁」家庭が付いてきました。自民党の保守派議員から、「子育ては、あくまでも家庭が中心であらねばならない」という意見があったからだという。どうなんでしょうね~?
 ひとり親家庭や共働き家庭では、親が働きながら子育てをするため、ゆっくりと子どもと接する時間が少なくなりがちです。しかし、子を思い、精一杯生きている親の姿は、しっかりと子どもたちの心に響いているはずです。社会の急速な変化や家庭の多様化から、これまでの教育や子育ての経験だけでは解決できないこと(児童虐待、いじめ、不登校、ヤングケアラーなど)が多くなりました。
 さまざまな悩みなどは、ひとりで抱え込まず、地域の相談窓口や子育てサポーターや子育てネットワークといった、子育てを応援してくれるシステムを積極的に活用することです。スクールサポーター、学校適応指導教室、警察の少年相談窓口、児童相談所、児童民生委員などさまざまな相談機関があります。それぞれの特色を知り、相談内容にふさわしい機関を選び勇気を出して相談してみることです。特に、こども家庭庁の新設で児童相談所の機能が充実することを期待します。
 👍前向きな親の姿は、きっと子どもに届いています。
5月1日パークゴルフ場オープン 北見川東PG

2022年5月11日水曜日

花だより ホテルのネット予約 ゼラニウム

 

  ホテルのネット予約 
😃予約サイトを開けば、深夜や早朝でも空室が確認でき予約も可能で便利な世の中になりました。さらにネット限定割引プランで宿泊できたり、口コミで評判を知ることができるようになり、予約サイトはガイドブックよりも手軽で便利なものとして定着しています。宿泊施設側にとっても、混み合う時間帯の電話対応業務が軽減され、広告効果も期待できることから利便性の向上につながっています。
😢しかし、必ずしもいいことばかりではないようです。電話で予約を受けていた頃は、口調や言葉遣いでお客さんがどんな人物か、ある程度つかめものが、今は「来てみないとわからない」と嘆いています。
😒さらに「同じ日に数カ所のホテルに予約を入れ、キャンセル料が発生しないギリギリの時期になって、行くホテルを決め、他はすべてキャンセルするというホテル泣かせの輩がいるといいます。
🤦‍♂️どんなしつけや教育を受けたら、これほど身勝手な人間になれるのだろうか、彼らには自分がしたことでホテルや泊まりたくても泊まれなかった人たちにどれだけ迷惑をかけたか想像できないだろう。たとえ想像できたとしても自分さえよければそれでいいと思っている。
👀ネット予約は便利で効率的なシステムですが、顔を合わせることなく、何度かクリックするだけで簡単に予約したり、キャンセルができてしまいます。それだけにネットを使った生活には、今まで以上の人間性の成熟が必要です。
👍これからネット社会はますます進化し、さらに便利になるでしょう。子どもたちは、その使い方は教えなくても覚えるはずです。教育が果たす役割は、道徳をしっかり教え人間性の成熟を図ることです。
水仙が満開になりました。(網走:5月8日)




2022年5月10日火曜日

花だより こども園の集団規律・集団行動 桐

 

 ≪集団規律・集団行動の必要性≫
 個性とか自由が大事といっても、それは集団の活動や日常生活の中で発揮されなければ意味がありません。もし集団規律や集団行動を無視したならば、単なる自己中心的なわがままで迷惑な行為になり、学校(集団での学習)は成立しません。集団規律・集団行動を身につけるには、体育の授業や遠足、運動会、修学旅行など体験を通して覚えさせることが大切です。
≪事故防止につながる≫
👍弱い動物ほど群れて暮らしています。人間にも「集団本能」とか「集団欲」といった生理学的な機能が組み込まれています。したがって集団生活という人間にとっての宿命ともいえる生活様式で一人一人の安全を守っていくためには、集団規律は欠かすことのできないものです。
😢遠足などで集団行動ができないと(集団から一人遅れてチンタラ歩いていたら)他人に迷惑をかけるだけでなく、事故につながることになります。
😉被災地で自衛隊や消防、警察官や消防団員が活躍しているのは、普段からの訓練によるものです。
👀こども園では、毎月避難訓練を実施しています。災害から身を守るには、集団規律、集団行動を小さいころから身に付けておかなければなりません。お散歩もみんなで砂場で遊ぶことも、並んだり、順番を守ることも集団規律や集団行動につながります。

今年の桜は、例年より8日も早く咲き、もう散ってしまいました。今は、レンギョウが満開です。

2022年5月9日月曜日

花だより 「なか卯」の自動券売機 クリンソウ

 


 連休中は、家の片づけに追われ、いらないものを思い切って処分しました。昼は、割引クーポンがあるので、久しぶりに「なか卯」に行くことにしました。
🤔自動券売機の前に自分たちと同じくらいの年の夫婦がいて、夫は「俺は、牛丼がいい。」と言い、奥さんは券売機を見てボタンを押そうとして、「あら!これ、どうやってやるの?」と頭をかしげて、ややしばらく画面を見続けて「お父さん、分からんわ。他の店にしよう。」と言って出て行ってしまったのです。
👌自分たちの番になって、妻は店員さんを呼んでクーポンの使い方を聞きました。すると店員さんは、丁寧に操作を教えてくれて、お陰でバードコード決済もでき、席について1分も経たないうちに注文したものが出てきた。
🤷‍♂️この自動券売機は、よくできていますが、年寄りには便利なのか不便なのか?
👀年寄りも分からないことは聞けばいいのですが、それができない人が多い。それと自動券売機も音声で教えてくれるとか、もう一工夫必要かもしれません。「なか卯」さん、大事なお客さんを一組逃がしてしまいましたよ。検討してみてください。
5月8日 留辺蘂の「ポン湯」にて



2022年5月8日日曜日

花だより 「母の日」の似顔絵 カーネーション

 

 
   お母さんは、ときどき嘘をつく
 疲れていても「大丈夫」って言う。
 お菓子が一つしかないときは「お腹がいっぱいだから」って言う。
 母の日のプレゼントだって「いらないよ」って言うんです。
 でも、母の日を忘れているお母さんはいません。
 心のどこかでは、あなたの「ありがとう」をきっと楽しみにしているはず。
 だからちゃんと伝えよう。
 どんな形だって、きっと喜んでくれるから。
   読売新聞 5月6日 ユニクロの広告から

 子どもの日は「パパもママも今日は、ワガママ聞いてくれる」でしたが、「母の日」は、お母さんのワガママ聞いてもらう日です。
 母の日の花としておなじみのカーネーション
 カーネーションの花言葉は、色によって花言葉が違います。
赤~「きよらかな慕情」「純粋な愛」 白~「清らかな愛」 ピンク~「女性の愛」「美しいしぐさ」 まだら~「拒絶」 これを知ったら、まだらなカーネーションを贈る気にはなれません。
 母の日にカーネーションを贈るのは、アメリカで母の命日に花言葉で「母の愛情」を意味することからカーネーションを配ったことが始まりと言われています。
 ちなみに市場規模は「母の日」が約1,200億円に対して、「父の日」は半分の約600億円だそうです。
 お母さんへのプレゼント
 こども園では、お母さんの似顔絵とカーネーションを描くのが定番です。鼻や眉毛がない顔でも、「あら、〇〇ちゃん、上手に描けたわね!」と喜んでくれます。
            

2022年5月7日土曜日

花だより お母さんのふしぎな力 ナデシコ カーネーション

 

 明日は「母の日」です。
「子どもを伸ばすお母さんのふしぎな力」  
          慶応大学医学部小児科教室 渡辺 久子著より
 赤ちゃんの心の研究者パブゼク博士は、親には「直接的な育児能力」(本能的に子どもを育てる力)があると言います。お母さんは赤ちゃんが幸せな気持ちで興味が湧くように、明るく優しいリズムや調子を選んであやしたりします。これは知識で教えられるものではなく、幼い頃に愛された体験を基盤に親になると自然に湧いてくるものです。直接的育児能力は、未開発国に豊かに見られ、高度に発達した文明社会の母親が高等教育により、頭でっかちになるとだめになるとも警告しています。
 洗濯機がなかったころは、お母さんは、素手でせっせと家事と育児をこなしていたのを覚えています。子どもの病気も多く、真心と祈りだけがよりどころだったときは、おそらく直接的育児能力は豊かだったのでしょう。
 日本は世界最低の乳児死亡率と最高の平均寿命を誇りながら、子どもたちはかつてなく苦しんでいます。いじめ、不登校、自殺。仲間と心ゆくまで遊びながら自然に鍛え合う、幸せな子どもの発達環境が破壊されているのです。
 しかし、不思議なことに、どんなひどい心の傷を負い絶望している子でも、お母さんが真心をこめてわが子を理解するようになると、水を得た魚のように蘇るのを何度も見てきました。お母さんには、子どもの心を癒す不思議な力があるのです。
😃😊😍お母さん、ご自分の中の愛する力を再発見し、わが子やご自分の幸せの出会いにつなげてください。

2022年5月6日金曜日

花だより 子どもと一緒にお風呂に入ると「理科好き」になる? シャクナゲ

 

 子どもと一緒にお風呂に入ると「理科好き」になる?
 赤ちゃんをお風呂に入れるのは、新米パパの第一歩。それが一日で一番の楽しみと言ってもいいでしょう。
 少し大きくなると今度は子どもにお風呂の入り方を教えます。体の洗い方、タオルの使い方、シャンプーの仕方とか、お風呂で教えることはたくさんあります。
 お風呂は、子どもにとって不思議がいっぱいです。湯船にタオルで作った“風船”を沈めるとブクブクとたくさん気泡が出ます。子どもは、なぜ泡が出るか不思議に思います。
 こんなところに子どもの個性や感性を伸ばすヒントが隠れています。
「なぜ、天井に水がいっぱいついているの?」と質問されたら、雲ができて雨が降る原理とを話してやりましょう。ママとパパと一緒にザブンと湯船に入ると、たくさんのお湯がザーッとあふれ出したら、アルキメデスの原理を教えましょう。なぜそうなるのかを考えることが子どもにとって科学や物理への入り口になります。お風呂に入りながら、一緒に楽しい疑問や発見をすることがきっと理科が好きになると思います。生活の中からの学びこそ本物なのです。
 農家の連休は忙しい。「GWは雨が降ればいい。そしたら、父さんが、『温泉でも行くか?』と言うから…。」と言った子がいました。
桜満開


2022年5月5日木曜日

花だより 「こどもの日」は夢を語る日 土筆

 

 《こどもの日》 
 今の子どもは、将来の夢や希望を持たず、難しい目標はチャレンジする前にあきらめてしまうと言われています。「将来の夢は、公務員になって、退職したら年金でのんびり暮らす。」と応えた子がいましたが、今の子どもたちが年金をもらう頃、年金制度がどうなっているかわかりません。また、「ユーチューバーになりたい。」「eスポーツで賞金を稼ぎたい。」というのは、好きなことでお金が入るからが理由です。しかし、子どもは子どもなりに夢や希望を持っています。どんなに小さく、どんなに変に思えるものでも、その夢や希望に耳を傾けることです。
 自分の経験や長い間にわたって苦労して夢を実現した人々の生き方などを折に触れて話すことも必要です。そして、人生の目標は汗を流し、失敗を重ねながら達成していくものだと、励まし、あたたかく見守ることです。
😃👍👌😁「オリンピック選手になるんだ!」「アイドル歌手になりたい。」と言っても「そんな夢みたいな話するんじゃない!」と言わないことです。「月に行きたい。」という夢を持ったから、現在の宇宙開発があります。どうせ持つなら、大きな夢を持つべきです。「こどもの日」は、そんな夢を語る日にしたいものです。

2022年5月4日水曜日

花だより オホーツクにも花の季節が ハナミズキ

 

 
 街の一角にある花畑は、90才になる近所のおじいさんが中心になってボランティアでやっていると聞きました。そのおじいさんらしい人が草取りをしていたので、「一生懸命ですね。きれいに咲くといいですね。」と声をかけると「今年はどうかな?」とそれだけ…。黙々と作業するおじいさんは寡黙な人でした。
 あるお寺の境内に「花は美しい それがわかる心が美しい」と書いてありました。~花は自分で美しいとは思っていない。花を美しいと感じる人の心が大切なのです。~という教えだそうです。  
 趣味でランを栽培しているお宅をお邪魔しました。手作りのハウス中には、たくさんのランの鉢が天井から吊り下げられてありました。風通しをよくするためだそうです。ランは温度管理など手間暇がかかるそうですが、「何年やっても、なかなか思ったように咲いてくれない。」とおっしゃっていました。何か子育てと共通します。
 桜、梅、モクレン、つつじ、レンギョウ、チューリップ、スイセンなどなど、きれいに咲きはじめました。オホーツクにも花の季節がやってきました。きれいな花に囲まれていると子どもたちもきっと優しく育つことでしょう。

ツツジ(網走:5月3日)

2022年5月3日火曜日

花だより 「実体験」VS仮想現実(VR) ミズバショウ

 

 ~「実体験」で子どもは育つ~
 「江戸時代、海を航海する千石船は、万一の漂流に備えて、できるだけ大量の飲み水を貯えていた んだよ。」と(説明したら、突然一人の子どもが「海には水がいっぱいあるのに、どうして?」の質問に唖然!!
 「海水が飲めると思っているの?」「えっ!飲めないの?」「君は海で泳いだことがないのかい?」「ない。」一度でも海で泳いだ経験があれば、海水が飲めないことくらい身にしみて知っているはずなのに、この子どもには海の実体験が欠けているのです。これは珍しい特別なことではありません。
 海が教えてくれる自然の多様さ、対峙して生きる人間の知恵の豊かさを子どもたちに伝えていないのです。「われは海の子」意識を失った日本の子どもたちの現実です。
 野外活動で焚火をしたら、火をつかもうとした子もいます。オール電化の家では、火を見ることがないからです。仏壇のろうそくも今や電灯です。
 その反面、「先生、そのときはこっちのボタンを押して、こうやったらうまくクリアーするんだよ。先生なのにゲームのことは何にも知らないんだなあ~。」
 現代の子どもたちは、別な実体験は豊富に積んでいます。コロナで旅行ができないとゴーグルみたいなものを付けて、バーチャル旅行(VR:仮想現実)が楽しめるものも登場しました。自然から学ぶときは、実際に触れてみて、ちょっと痛い目にあわないと分からないことがたくさんあります。連休は、自然体験の絶好の機会です。自然にはリセットボタンはありませんから・・・。
女満別湖畔の水芭蕉