「茶の間での勉強」が集中力を磨く
子どもが効率的に勉強するために、集中力を上げるにはどうすればいいか?
「机の前に30分も座っていられない。宿題をやっているかと思ったら、ゲームばっかりしている。」こんなため息をつくお母さんは多いと思います。
どうしたら子どもが集中して勉強ができるようになるか?
勉強机で勉強させないで、お母さんがご飯の支度をしているすぐ横、茶の間(ダイニングテーブル)で勉強するのが実は一番いいのです。
これは監視できるからではなく、小学生にとって集中するために必要なのは安心感です。茶の間は、家族が集まって食事をし、だんらんする部屋です。家族の生活の中心的な部屋で、一番落ち着くところです。英語では、ダイニングとかリビングと言います。ダイニングは食事をするところで、リビングは、くつろぐところと分けられますが、日本の茶の間は、その両方です。
お母さんが近くにいることで安心して勉強もはかどる。(尾木ママからのアドバイス)
自分の部屋だと勉強机のまわりには逆に誘惑がいっぱいあります。マンガやゲームに手が伸びるのは当然です。ある実験では、生活音の中にいるほうがかえって集中力が上がる、というデータもあります。小学生に自分の部屋で静かに勉強しろというほうが無理です。
たとえば子どもが算数の宿題をやっていて、すぐ横でママが洗い物をしています。「お母さん、これは分数で表すとどうなるの?」「どれどれ?これはね…。」とちょっと手を拭いてすぐ見てあげられる。すると「いま学校でこんなことを習っているんだ。」「うち子は、こういうところが苦手なんだ。」日常生活の中で、細やかに見てあげられる。子どものいまを知っていると親の子どもへの理解も深まり、子育ての力もアップ。子どもとの信頼関係も深まります。ひいては子どもの学力や成長に大きな差が出ます。「ぜんぜん机で勉強しないじゃないの?なんのために机があるの!」なんて叱るのは大きな間違いです。まずは安心感のある茶の間で、勉強する習慣を身につけさせることが大切です。
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