オホーツク管内の退職教員で組織している北親会の会誌が届きました。その中のY先生の「会員短信」に目が留まりました。
~退職後、北見市教育委員会で不登校対策の仕事をしました。小学校3年生から完全不登校になった母子家庭と卒業まで4年間関わったケースがありました。関係機関と連携しながら対応しましたが、結局一日の登校も叶いませんでした。いよいよ中学進学を間近に控えた時、「小さい学校なら行けるかも」というお母さんの言葉にかけて、受け入れの学校を探し、就学指定変更の手続きをしました。受け入れの中学校とは、事前に打ち合わせをして、不安を取り除く配慮をしていただき、入学式に参加することができました。保護者席から入学式を見届けて以来、連絡は途絶えていました。
それから3年が経ち、お母さんからメールが届きました。「今日、S高校の入学式です。やっとここまできました。実は、息子は新入生代表で宣誓をします。辛かったときを思うと、とても感慨深く感じます。…」感動で鳥肌が立ちました。
登校できそうな学校を一緒に見学したこと、学習の個別指導をしたこと、パークゴルフや卓球を一緒にやって繋がりを深めたこと、トリックアート展を見に行ったこと、私の発した言葉でお母さんの不信を買い、3か月間連絡を拒否されたこと、中学校へのバス通の練習をしたこと、等々、様々なことが思い起こされました。~
Y先生とは、教育委員会の指導室で席が向い合せでした。先生が真摯にこの家庭と向き合っている姿を見ていましたので、どれだけうれしかったことか、私もこれを読んで鳥肌が立ちました。
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