2023年2月1日水曜日

花だより 教員志望減少問題と教職調整額4% ワカサギ 冬の知床半島

 


 教員志望減少問題と教職調整額4% 
 教職調整額4%、これがあることによって超過勤務が青天井になっていると言う指摘があります。しかし、たかが4%、されど4%です。4%がなくなれば、手当、退職金まで影響するのです。だから世間から、「学校の先生は恵まれている」と言われていたのです。ところが状況は変わってきました。この教職調整額は、昭和41年に実態調査を行い。昭和46年に制定。当時の1週間の平均超過勤務の実態は、1時間45分であったことから4%が適当となった。なぜ調整額が生まれたのかと言えば、教員の業務内容は複雑多岐に渡っていて仕分けが難しい。だから、一律4%にしたということなので、それも一つの考え方だったかと思います。
 ところが勤務実態が把握しにくい曖昧さが、今では、中学校の先生の6割が月80時間を超える時間外労働につながっていると指摘を受けている訳です。超過勤務手当が、教職調整額と同じくらい出るかと言えば、その保証はありません。
 調整額を10%くらいに引き上げればいいし、調整額をやめてその分の残業手当てを出せばいいと思うでしょう。ところが時間外80時間を単純にコンビニの時給を約1000円として換算すると月8万円になります。先生方の時給はコンビニの比ではありませんので、さらに高額になります。一人一人を勤務評価して、その分を国は払うと思いますか? 給与だけではないということで働き方改革が生まれたのです。
 教員志望者を増やすために、給料を上げて、うさぎは飼わない。面倒な保護者対応もしなくていいようにして、そして採用された教員が、果たしていい先生なのか疑問です。

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