スマホ普及で長文読まず
動画は2倍速で見て、スマホのLINEやTikTokのチェックに一日4時間以上かける。返信は『了解』も『り』で済ませる。さらに見るだけから自らYouTubeにUPするようになった。スマホに没頭しているのは、若者だけではない。ビジネスマンからシニアまで、レストランでも駅や電車の中、道ばた、休み時間はもちろんのこと、暇さえあれば、スマホと睨めっこ状態である。小学生も(大統領も)例外ではない。自分もそうなった。確かに便利ではあるが、弊害はないのだろうか?
SNSは、いずれも瞬時に短いメッセージを発信できる利点はあるが、長文のやりとりには適さない。
2016年に公表された国際学力調査の結果では、日本の15歳の読解力は4位から8位に低下。文科省が原因の一つに、スマホの普及に伴う長文を読む機会の減少を挙げた。
平日にスマホを2時間以上利用する高校生の割合は、66.8%、5時間以上は、12.5%となっている。これに対して読書量は、年々減少傾向が続いている。全国学力学習状況調査でも、小中学生のネット利用は増えた。GIGAスクール構想で一人一台の端末が普及すれば当然の流れだろう。
スマホゲームにはまる子どもが目立ち、学力が落ちる傾向にある。また、スマホが側にあるだけで、「メールが来ないか」などと気を取られ、注意力が低下する。さらにスマホ操作中の脳の血流量を測定したところ、論理的な思考を行う大脳の前頭前野が眠っている状態になっていたという。脳が発達する18歳くらいまでは、スマホの使用を制限し、しっかりした文章を読む環境を作るべき!と訴えている教育専門家がいるが、「長文離れ」この流れを止めることはできないだろう。
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