2023年9月3日日曜日

花だより 「数学が好き」は、「数学の先生が好き」 ホウセンカ

 

   小学校の時は、算数の成績が良かったのに、どうして下がったの?
「だって、数学の先生、何言っているか、よくわからないんだもん。」
 当町の中学校の今年の学力・学習状況調査は、全国平均並みで、中にはそれを上回る項目もあったことから関係者は安堵しました。しかし、分析した教育委員会の担当者は、「この学年は、小学校の時もよくできた。来年は、あまり期待できない。」と言ったのです。一学年40人くらいの小規模校では、よくあることでその学年によって差があり、その学校の学力が高いとか低いとかは一概に言えないのです。
 学習状況調査の質問項目に、「あなたは数学が好きですか?」という問いに、好きと答えた割合が高いと点数も高い。これは当然のことです。しかし、「数学という教科が好き」ではなく、「数学の先生が好き」という評価にもつながります。その先生が好きだとうことは、授業が楽しい、よくわかる、ということです。
 勉強のできる子、頭のいい子は、どんな先生でも成績はいい。教科書を見ただけで分かるのです。先生を必要とする子は、何かで躓いている子です。わり算のできない子がいます。そんな子にわり算のやり方を必死に教えてもできません。良い先生は、どうしてできないのか、かけ算九九がまだしっかり覚えていないのか、繰り下がりのひき算が不完全なのか、その原因を探ります。
 学力・学習状況調査の結果を先生一人一人がしっかり受け止めてほしいものです。

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