2023年9月11日月曜日

花だより 「おじいさんの手、汚いよ?」(収穫祭) ヒメジュオン

 


 「おじいさんの手汚いよ。ちゃんと石けんつけて洗っているの?」
 農家のおじいさんに1年生の子が言った言葉です。
 おじいさんは、「あのね。いくら洗ってもとれないんだよ。何年も何年も畑仕事しているからね。土が手にしみこんでいるんだよ。」
 おじいさんは、ごっつい手を見せながら、やさしくその子に話していました。 
「今年の学校の畑は、雑草もあまり無く、いい畑だ!」と農家のおじいさんは、褒めてくれました。私も、朝早くから少しだけ草取りをしましたが、農家の方の話を聞いて恥ずかしくなりました。わずかな面積の草取りをして畑仕事をしたとは言えないのです。
 学校での菜園活動は、作物を育て、継続的に世話をすることで、生きていることの尊さや素晴らしさ、枯れたり死んだりすることの悲しさや恐ろしさ、農家の方の苦労などを自らの体験を通して学ぶことをねらいとしています。また、こうした体験活動は、“心の教育”にもつながるものです。
 収穫祭には、関わっていただいた地域の農家の方を招待しました。感謝と収穫の喜び、これまでの活動を振り返るものです。お母さん方の協力で、ジャガイモやカボチャ、豆などを調理してもらい美味しくいただきました。
 毎日の食卓にあがる食材は、農家の人が手間暇掛けて大切に育てたものです。毎日「いただきます」と感謝を込めて食べましょう。

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