~がまん力を育てる~
普段の生活の中で、「がまん力」をいかに育てるか、とても重要なことです。具体的には生活の中の「ルール」と「マナー」がキーワードです。
つっぱりと言われる少年少女たちの特徴の一つは、ふだんの生活にやる気を感じさせないことです。「かったるい」「眠い」「シラケる」「関係ない」「どうでもいい」彼らがしばしば発する言葉です。どれも怠惰な感じがします。何かにつけ「しまり」がない。快活さや楽しさのない生活になっています。
このようなメリハリのない生活の中で、「がまん力」が育つはずがありません。日常生活にしまりやメリハリがあることは、小さながまんを積み重ねることになります。
どんな小さなことでもいいですから、日常生活の中にルールを具体的に取り入れてください。家族で決めたことを守るにはそれなりの「がまん」が必要になるからです。
たとえば冷蔵庫に子どもの好きな清涼飲料水が入っています。それを飲めるのは午後3時と夕食時と決めます。また1回に飲む量はコップに1杯と決めます。そして、決めたらそれを守らせることです。
冷蔵庫を勝手に開けて好きなだけ飲めるというのでは、子どもは肥満になりやすいし、そのけじめのなさが「がまん力」を育てるのに邪魔になるのです。どんなことでも決められたことを守るのは、小さながまんの積み重ねです。そんなとき子どもは、「こんなルールは、うちだけじゃないの?」と思うこともあるでしょう。そんなときは、こう教えてください。「ヨソはヨソ、うちはうち。」
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