~平成12年の作品~
【平成20年度 斜里朝日小学校 校長室便りから(教職員向け)】
~冬休みを前にして2学期を振り返る~
《学校評議員会報告》 評議員の謝花さんがこんな話をしてくれました。
~開拓農民で家が貧しく、勉強がしたくてもできなった。~
進学を諦めていたが、学校の先生が「何とか進学できないか」と親のところに頼みに来てくれた。それで斜里高校の定時制に入り、その後札幌南高校の通信教育を受け、高校を卒業し、斜里町役場に就職することができました。今の子どもたちは幸せです。~
《家庭学習の習慣をつける》
私が教師になったとき、妹が「お兄ちゃんさ、『子どもたちに勉強しなさい』て言っているの?家で勉強しているところ見たことないけど・・・」と言われたことがありました。
子どもに「勉強しなさい」と言ってもなかなかしません。でも、言わないと全くしません小学校程度の学習内容は、家庭学習をしなくても学校の授業だけで十分理解できます。しかし、勉強する習慣は、身に付けておかなければなりません。いつの時代も親や教師は、子どもの顔を見ると「勉強しなさい!」と言います。自分の失敗を子どもに教訓として教えるのです。それが親や教師の役目です。
“家庭学習は、内容より、習慣づけすることが大切です。”「勉強なんかしたくない。」と言ったら、謝花さんの話をしてやってください。
2年生(○○先生)の親を巻き込んだ家庭学習は、素晴らしい実践です。特に低学年では効果的です。参考にしてもらいたいと思います。
《生徒指導について》
問題のない学校(学級)はない。トラブルはつきものです。問題行動を起こす原因のほとんどは家庭に問題があります。しかし、家庭のせいにしてはならないのです。また、教師の配慮に欠けた言動で、子どもや親から反感をかったり、不信感を招くことがあります。気をつけなければなりません。さまざまな家庭事情を抱えている子が集まっているのが学級です。それをどう解決したり、指導したりするか、そこに教師としての力量が問われます。
問題行動には、大きくゆったりと構え、夢や希望を語っていればいいのです。(それくらいの気持ちが必要。教師の暗い表情は禁物!)それが子どもに安心感を与えます。
道徳は週に1時間です。生徒指導の時間はありません。学校の9割は教科指導です。“教師は授業で勝負する”とは、生徒指導も含めた学級づくりは、毎日の授業を通じて行うということです。どうか毎日の一時間一時間の授業を大切にして欲しいと思います。何でも話せる雰囲気、一人一人が大切にされる授業、人の話をきちんと聞く姿勢など、授業を通して培われるものです。
《長期休業は、子どもにも教師にもとても大切》
まずはリフレッシュが第一ですが、長期休業中の自主研修は教員の特権です。旅行、観劇なども立派な自主研修です。給与が削減され、ガソリン代高騰で余裕はあまりありませんが、自分への投資をしてください。
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