~平成12年の作品~
【平成20年度 斜里町立朝日小学校 校長室便り(進化)から】
~お寺さんのお説教(3)~
本当の供養とは? お盆のお勤めで一人暮らしのおばあちゃんのお宅を訪問したときのことです。どこの家庭でもお盆になると、仏壇には亡くなられた方の好物や果物などたくさんのお供え物があがります。ところがそのお宅には、薄く切られたリンゴが2切れしかのっていないのです。おばあちゃんに聞くと、りんごは亡くなったおじいちゃんの好物でした。ところが、歳をとって歯が弱くなってからは、堅いりんごは食べづらく、いつも食べやすいように薄く切っていたのだと言うのです。生前と同じくりんごを食べやすいように薄く切って、「さあ、召し上がれ」と言わんばかりに爪楊枝をさしてお供えしてある。豪華なお供えがたくさん並べられていてもラップにくるんだままのお宅が多い中、質素ではあるが亡くなったおじいちゃんを偲ぶおばあちゃんの優しい気遣いを見て取りました。これが本当の供養なのです。
お寺さんのお説教には、なるほどと思う話が多く、教育と相通じるところがたくさんあります。子供の見方の参考にしてみて下さい。
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