2017年7月31日月曜日

花だより チングルマ 浴衣姿

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 ゆかた姿はいいものだけど・・・  
 女の子が、髪を結い、ちょっと薄化粧をして、浴衣を着るとねぷたや盆踊り、お祭りにはよく似合います。テレビでよく外国人に浴衣を着せているシーンをよく見ます。しかし、着せることのできる日本人は少なくなったと思います。
 札幌に行ったとき、ちょうど花火大会で浴衣姿の男女を多く見かけました。大変結構なことですが、残念ながら着方がだらしない。今は、帯もワンタッチ式で着やすいのでしょうが、たぶんだれかに着せてもらったのでしょう。親に着せてもらったとしたら寂しい限りです。特に男の子の浴衣姿は最低!!寝間着よりまだ悪い!
 私の母は、着付けの先生ではありませんが、小さい頃から浴衣を着るときは、「ちょっと来なさい。みっともない着方をしないのよ。男の帯は腰で締めるの。」と言いながら着せられたことを覚えています。そんな母は、私が成人したとき着物と浴衣を作ってくれました。必要性は全く感じなかったのですが、それでも小さい頃からの習慣なのか今でもお盆やお祭りになると着ることがあります。帯も自分で締めることができます。
 浴衣を着て、ブランドバックを持って、茶髪、ピアス、ネックレスは、まだ許せても、浴衣を着るならきちんと粋に着て欲しい。「そんなこと言うのは、パパが歳をとった証拠だよ。」と娘は言います。 

2017年7月30日日曜日

花だより クルマユリ 毎日続ける


【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 ~夏休み 毎日続ける~ 
 夏休みは、毎日勉強する。いやなときもある。出かけるときもあるでしょう。そんなときでも5分でもいい。ドリルの問題を見るだけでもいいので、とにかく毎日勉強する習慣をつけるように・・・。という話をしました。
 そういう校長先生は何をやるの? そう来ると思っていました。
 オリンピック選手は、1日練習を休むとそれを取り戻すのに3日間かかるといいます。
 あの北島康介選手も、毎日の練習の積み上げが2大会連続の金メダルにつながったのです。
 ~夏休み毎日続ける目標~
 毎朝、暑くなる前(6時~7時)に花壇の草取りと玄関前(学校)のプランターの水やりをする。夜は、健康のためのウオーキング(駅往復約25分)駅前のホテルの足湯に20分浸かる。
 《観光客と》
“足湯”に入っているとホテルの宿泊客から声を掛けられました。
「北海道は、どこにでも温泉が湧き出ているのですね?」
「北海道は、涼しいというか?夜は寒いですね!」
「北海道は、どこに行っても鮭とカニが出ますね?」
「北海道は、道路がまっすぐでいくら走っても景色が変わりませんね!」
“それがよくて北海道に来ているだろう!”と心で思いながら、「夜は出歩かない方がいいですよ。斜里の街中も熊が出ますから!」と脅すと「本当ですか?」と本州からの観光客は本気にしsました。

2017年7月29日土曜日

花だより アサガオ 学問ノススメ


【平成22年 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 「ゆとり教育」の誤解  次期学習指導要領では学習内容は増加します。
 「学校で勉強して、帰ってきたら塾へ行き、お母さんからは毎日のように『勉強したの?』と言われ、遊ぶ暇もありゃしない。これも一流大学に入るため、一流会社に就職するため。それより子どもにもっとゆとりを・・・。」とはじまったこれまでの教育改革と皆さんは理解されているのではないでしょうか?
 本来は“ゆとりある教育活動を展開する中で、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実させる。”です。どうもこの「ゆとり」の解釈が間違っていたようです。確かに教科書の内容は易しくなりました。その分、基礎的基本的な内容を確実に身につけることが求められてきました。しかし、日本の子どもたちの学力は下がってしまいました。基礎・基本も残念ながら身についていないのです。先進国の中で、家庭学習の時間が一番短いのが日本の子どもという結果が出ました。「学力低下で日本は滅びる」と主張する人もいます。ゆとり教育は、“勉強しなくてもいい”ということではないのです。
 ゆとり教育が見直されましたが、考え方は変わっていません。
   いつの時代も勉強はしなければならないのです。

 お父さんの仕事が○○なら、子どもの仕事は勉強です。「よく遊び、よく学べ」です。「勉強しなさい」と言ってもしないものが、言わなかったら全くしません。小学校のときに、家庭学習の習慣が身に付いていない子は、中学校に行っても勉強はしません。「勉強しなさい!」と強く言えるのは小学校までです。中学・高校になってから言うと大変なことになります。小1プロブレム(問題)、中1ギャップ(溝)、高1クライシス(危機)が問題(進学してから適応できない。)になっています。「小学生になったんだから、もう中学生なんだよ。高校生にもなって…」と言っても、それまでのことが大事なのです。
 ・・・「学問のすすめ」(福沢諭吉)より・・・
 人間には生れながらにして貴賎貧富の差別はない。天は生まれながらの人に富貴を与えるのでなく、その人の働きに与えるのである。誰でも自らの働きにより富貴が得られる機会において、平等なのである。では、現実社会における賢愚、貧富、身分(地位)の差は何からきているのか。その理由は明白である。「学ぶと学ばざる」とによる差である。学問に励み物事をよく知る者は貴人、富人となり、無学な者は貧人、下人となる。
  ◎▲□ 勉強ができるようになるための前提条件があります。◎▲□
人の話をきちんと聞ける。そのためには、姿勢が正しくなければなりません。姿勢を正しく保つには、腹筋や背筋(体力)が必要です。体力をつけるには正しい食生活と運動が必要です。「勉強しなさい。」と言う前に、早寝・早起き・朝ごはんの基本的な生活習慣を身に付けることです。それが家庭の役割です。

2017年7月28日金曜日

花だより コマクサ しつけに「自由」は役だたない

~平成12年の作品~

【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》   「母 の 品 格」から
 ~子どものしつけに「自由」は役立たない~
 「自由」は確かに素晴らしいのですが、欠点があります。例えば「よいと思うことは一生懸命やりましょう。」とか「悪いことをしてはいけません。」ということを子どもにしつけようとするときに、自由はほとんど役に立ちません。場合によってはそれが妨害することさえあります。
「よいと思うことは個人によって違うのだから、一律に決めつけることはできません。それぞれがよいと思うことを自由にやればいいじゃないですか?」これでは子どものしつけになりません。何かシラケた気持ちになってしまいます。「人に迷惑さえかけなければ個人の自由なんじゃないですか?」こう言われたら、人に迷惑をかけるということはどういうことかということから説明しなければなりません。こんな考え方が広まってきて「勧善懲悪」(かんぜんちょうあく)という言葉が死語になりかけています。善いことを勧めて悪を懲らしめるという意味です。昔ならかけ値なしにそれはいいことだという土壌がありました。だから昔の映画やマンガは、全て勧善懲悪のストーリーでした。
 家庭で子どもに教える基本は、「よりよく生きなさい」ということです。しつけるとは「仕向ける」ことです。自分の好きなように自由に生きていきなさい。」などと無責任なことは言わないことです。

今年も7月22日・23日 斜里ねぷた祭り開催      
 
  「しれとこ斜里ねぷた」の歩み  (平成19年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから)
 文化 4年(1807) 津軽藩士100名斜里警備のために派遣  
 昭和48年(1973) 津軽藩士慰霊碑建立 第1回慰霊祭執行
 昭和58年(1983) 弘前市と友好都市盟約締結 第1回ねぷた運行(3基15団体800名参加)
 昭和61年(1986) 弘前市へ「斜里町民号」派遣 弘前市にて初運行
 平成 4年(1992) 第10回ねぷた運行 八雲北海道三大あんどんサミット参加
 平成 5年(1993) 弘前市より8mの大ねぷた寄贈
             斜里ライオンズクラブより「しれとこ大太鼓」寄贈
             姉妹町友好都市交流記念館開館 
 平成14年(2002) 第20回ねぷた運行(19基 41団体 6200名参加)
 平成19年(2007) 第25回ねぷた運行 朝日小は、連続20回出陣
*会則(目的)には~弘前市より贈られた「弘前ねぷた」の深き意義を記念して、末永くこれを伝承し、弘前ねぷたの振興と保存に努める。~とあります。
 歴史の浅い北海道(特に道東)では、これだけのことをやっている町村は他にないと思います。斜里の伝統文化を大切に受け継ぐ子供たちを育てる。そんな思いから開校当時から、朝日小学校は、「斜里ねぷた」に参加しています。今年も小山内会長さんに指導を受けて取り組みます。
 

2017年7月27日木曜日

花だより フデリンドウ 給食試食会


【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 ~給食試食会~
 栄養教諭からの説明とビデオで「給食のできるまで」を視聴した後、本校自慢のスペシャルカレーを試食しました。
 私は、これまで9校(2市6町)で給食を食べていますが、おいしさもさることながら、メニューの豊富さ、アレルギー児への対応、食数の多さ(650食)、を考えると潮見小の給食は、“管内1”だと思います。  
 できれば多くの人に何度か試食をしていただきたいところですが、食数の関係で、6年生が修学旅行に出かける日に1年生の保護者を対象に行っています。年に一度、6年間で1回の貴重な試食会ですが、学校給食へのご理解とご協力をお願いします。
 ~試食会の資料から~ 手作りの味を給食に!!
○煮もの、みそ汁、うどんなどの和風味には、「煮干、だし昆布、けずり節」でだしをとり、自然な味を出すようにしています。
○ラーメンのスープは、「豚足、豚骨、玉ねぎ、ニンニク、しょうが」で朝一番からコトコトと煮込んでとっています。
○唐揚げ、フライ、イモ団子などは手作りです。
○素材の味を生かし、子どもたちの健康のためにうす味を心がけています。
○季節感のある(行事食)給食を心がけています。
 美味しくて、おいしくて… 校長は検食といって、12時、誰よりもはやく給食を食べます。アレルギー食が3種類あると全部食べます。もったいなくて残すことはしません。おかげでベルトの穴が1個ずれました。

2017年7月26日水曜日

花だより 向日葵2 わが子の自慢


【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《シリーズ「イキイキ子育て」》 『母の品格』より 
 品格のあるお母さんとは、あふれ出る母性本能をうまくコントロールする人です。
 ~わが子の自慢~
「うちの子は、走るのが速いんですよ。私に似て運動神経がいいのかしら。でも、音感はちょっとね。主人に似たのかしら」なんて話を聞くとおかしくなってきます。
わが子の良いところを見つけさせたら、お母さんにかなう人はいません。でも、この気持ちが暴走するとやっかいなことになってしまいます。
《学芸会》「うちの子が白雪姫ではなくて、魔法使いのおばあさんの役なんですか?」と文句をいうお母さんもいるそうです。お母さんの気持ちは、“うちの子は、演技力があるのに悪役の魔法使いじゃかわいそうだ”という、「わが子かわいさ」の気持ちが暴走して、“なんとかしてほしい”と文句を言っているのだと思います。
しかし、一人がこんな文句を言い出せば、「自分も言わなければ損」「とにかく言ってみるだけ言ってみよう」という殺伐とした雰囲気が生まれてしまいます。そしてやがて「言った者勝ち」という困った風潮が蔓延してしまいます。声の大きな人の意見が通る、そんな品格のないコミュニケーションの中にわが子がいるほうがよほどかわいそうです。
 ◇航空写真撮影 7月6日(火) 開校30周年記念事業◇
 来校される方は、必ず校長室前の廊下にある写真パネル(開校当時のものから、10周年、20周年記念で撮影した校舎や周辺の航空写真)を眺めて、うつり変わった様子から当時の話をされます。
 実行委員会でも「10年ごとに撮影するとうつり変わりの様子がわかっていいのではないか。」という意見もありましたが、予算的な問題もあり、当初の計画にはありませんでした。(20周年のときは、航空写真撮影だけ行いました。)しかし、調べる中である会社から、「写真の販売をさせてもらえば撮影事態の経費はかかりません。」と言われ、急遽取り組むことにしました。なるべくこれまでと同じアングルで撮影して、違いが分かるような写真ができればいいと思っています。グラウンドに「2010 潮見小」と人文字を描いて撮影します。他に全校生の集合写真も写します。斡旋しますが購入は自由です。30周年記念の思い出としていかがでしょう?

2017年7月25日火曜日

花だより ひまわり 我慢を覚えさせる


【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《シリーズ「イキイキ子育て」》
 子どもの言うことを何でも聞くことが親のやさしさとは限らない
 ~子どもに我慢を覚えさせる~
 安易にモノを買い与え過ぎると、子どもは欲しいモノを手に入れるために努力したり、我慢したり、工夫したりすることができなくなります。そして、やたらとモノを欲しがり、自分の気持ちを抑えられなくなってしまいます。ブランド品や携帯電話など、友だちも持っているからなどといった理由で安易に買い与えないようにしましょう。欲しいと言ったら、なぜそれが必要なのか親子でよく話し合ってください。子どものためを思うのなら、お金より、心や愛情を使い、親子の関係を深めましょう。
 “遠慮なく注意をして下さい” 地域子育て支援 
 各関係機関が連携して、効果的で能率的な活動をするため、平成18年5月、潮見小学校が拠点となって「児童安全ネットワーク会議」が設立されネットワークが広がってきています。
 “地域で守る”とは、“地域で育てる”ということです。交通安全指導の他、公園での危険な遊びなど、気になる行動があった場合、学校に連絡してもらうのは大変ありがたいことですが、その前に、「危ないから、やめなさい!」と厳しく注意をして下さい。それが“地域の子どもは、地域で守る”ことです。
 「こんな行為があったので、注意をしておきました。」と連絡をいただけたら、学校でも指導し、対策を講じます。地域の多くの目で、子どもたちを見守り、育てていくためにご協力下さい。
 ◇お願い◇
 車での送迎は、校地内に入れないことになっています。そのため学校周辺の道路に駐車して、地域から「通行に支障がある。」と言われています。元PTA会長さんから、「以前は、少し離れた広い道路に車を止めて、少し距離歩かせるようにした。」というお話を聞きました。ご存知の通り、学校の駐車場は狭く、出入り口が1箇所しかなく、それに見通しも悪いです。安全を確保するための対応ですので、ご協力と周辺への配慮もよろしくお願いします。それと少しは、子どもを歩かせましょう。


2017年7月24日月曜日

花だより マツバボタン 目利き


~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 ~質屋の修行は目利き~ 
 有名ブランド品の偽物を見分けるためには、本物にいかに多く触れるかだそうです。音楽プロデュサーの小室哲哉氏が作曲の道に入るきっかけは、学校の先生に作品を褒められたからだったそうです。子どものころの出会いやきっかけから将来の夢を持ち、芸術家になるケースが多いようです。子どものうちに本物の芸術に触れることは、芸術・文化の裾野を広げるためにも学校教育ばかりでなく、家庭教育の中でも大切なことのように思います。スポーツや運動会で活躍の場を得て目を輝かせる子どもがいるのと同じく、文化芸術で感動する子どもたちも大勢います。子ども一人一人の持ち味や個性を引き出すのも大切なことです。急かされてあわただしいときこそ、心のゆとりと質の高い豊かさが大切です。
 また、感動する心は文化芸術に限らず、学術や科学技術の分野でも大きな影響力を持っています。新しい発見や工夫が、感動や美意識といった心の動きと関係しているとも言われています。学力向上には、知識ばかりでなく心が豊かでなければなりません。国際舞台で活躍する著名人がよく言うのは、自国の文化についての知識や経験がいかに大切であるかに気づかされる。芸術・文化は国際人の教養であり、国際社会での学力に他ならない。豊かさや品格の伴わない学力は国際社会では通用しない。何より文化芸術は人間としての豊かさ、本物の心の豊かさを保障してくれるものです。中には、人間の弱さにつけ込んだバラエティ番組や中身のないゲームソフトもあります。そんなものばかりに子どもの心を委ねてよいはずはありません。子どもたちは、とてもいい体験をしました。子どもたちのイキイキとした表情を見ていると、説教は控えようと思うとですが・・・。
夏休みは、価値ある体験をする絶好の機会です。今から計画をしっかり立てておきましょう。
  読み聞かせサークル「すまいる」の活動  “今日は、校長先生お願いします。”
「今日は、校長先生が読んでくれるのでたくさん集まってくれました。」と紹介されて子どもたちの前で絵本を読みました。
 活動後に校長室で「すまいる」の方と反省会を行いました。「子どもたちに絵本が見えるように読むのは、難しいですね。読み聞かせのコツは何ですか?」と質問すると、“聞き手の興味・関心のある絵本を選ぶ。ストーリー性のあるお話より、ビジュアル的な方が良い。そして、何度も読むこと、読み方は、読みの手のイメージだけを子どもに押しつけることになるので、あまり感情を込めて読まない。読み終わってから、根掘り葉掘り聞かない。”という「すまいる」の方からアドバイスを受けました。なるほど、“質屋の目利きには、ならなかったなあ。”と反省しました。








2017年7月23日日曜日

花だより エゾニュウ サクランボ2 不審者情報

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 浜茄子(はまなす) オホーツクの初夏を彩る代表的な花です。
小清水原生花園には、エゾスカシユリやエゾキスゲ、ハマナスなどの代表的な花が咲きそろい、黄色やピンク、紫といった色とりどりの天然の花畑がみられます。
潮見小の校門横にも咲いています。反対側には、サクランボの実が赤くなっています。とろうと試みた子がいましたが、手が届きませんでした。
夏を迎えました。プールにも水が入り、2年生が先陣を切って泳ぎました。
ハマナスの花言葉は“照り映える容色”容色とは“美貌”のことです。
 ・・・不審者情報・事件・事故が発生したら、まず110番通報(警察へ)・・
 お子さんが帰宅途中に不審者に出会った場合、家に着いて、お母さんに話して、それを聞いたお母さんが、学校に連絡する。それを聞いた学校が警察に連絡する。これでは事件発生から相当の時間が経ってしまいます。また、情報が正確に伝わらない場合があり、事件解決につながりません。すぐ110番通報、学校はそれからでも構いません。


2017年7月22日土曜日

花だより ゼンテイカ サクランボ 給食試食会

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《給食試食会》
 最近「食育」という言葉を耳にすることが増えてきました。今から4年前の平成17年6月に『食育基本法』という法律が制定されました。この法律の中では、「子どもたちが豊かな人間性を育み、生きる力を身に付けていくためには、何よりも『食』が重要である。食育は、生きる上での基本であり、知育、徳育、体育の基礎となるものである。」として、これからの子どもの教育には、食育を重視していかなければならないということが謳われました。潮見小学校の教育目標も「知・徳・体」をバランスよく育てるということで作られました。
 しかし、この目標は、学校だけで達成できるものではありません。家庭との連携・協力があってはじめて達成できるものです。特に『食』については、家庭の力を直接発揮してもらわなければなりません。
 学校でも『食』の一部を担っています。それが学校給食です。1年間で約200食、単純計算では、1年間の5分の1は給食でまかなわれています。試食会を通して、給食への理解を深めていただければ幸いです。
 ◇◇◇試食会のアンケートから、いくつか紹介します。◇◇◇
◎朝から夕方まで、動きっぱなしで作業している姿を見て、とても感動しました。残さず食べるように言おうと思います。
◎DVDを見て感動してしまいました。嫌いなものが多いせいか、給食が不安でした。でも、「今日は、おかわりできた。」「苦手だったけど、減らして食べたよ。」など本人なりに楽しんでいるように思います。毎日、皆さんが心を込めて作ってくれているおかげです。これからもよろしくお願いします。
◎いつも給食が美味しくて、おかわりしているようです。給食のメニューを家でも取り入れてみたいと思います。
 これを読んだ佐々木栄養教諭、調理員の皆さん方、大変喜んでいました。この他にも給食に対する要望も書かれてありました。ご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。

2017年7月21日金曜日

花だより ヤマユリ 特別支援教育


【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
~一人の子どもを粗末にしたとき 教育はその光を失う~
 この言葉を大切にし、特別支援教育に取り組んでいます。
 《特別に支援の必要な子がいます》
 家庭や学校で「コミュニケーションがうまくとれない」、「いつまでも落ち着きがない」、「漢字が覚えられない」、「社会的なルールがわからない」など、年齢にふさわしくない行動や様子が見られる場合、あるいは、学校嫌いや引きこもりの状態がある場合、LD・ADHD・高機能自閉症等の発達障がいがその理由の一つかもしれません。これらは生まれつきのものであり、子育ての仕方に原因があるわけではありません。発達や行動について心配があったら、世間体を気にしている場合ではありません。一人で悩まず、できるだけ早く学校や地域の相談施設の窓口に相談してみるとよいでしょう。早期発見・早期治療が必要です。専門的なアドバイスを受けて効果的な働きかけをすることによって、その子の困っている状態の改善が期待されます。また、周囲の理解も必要です。特別な目で見ないことです。
 ~誤解されている児童相談所~
 児童相談所は、“問題行動を起こした不良の行くところ”と思っている方がいらっしゃるようですが、そうではありません。子どもに関する様々な問題に対して相談にのってくれるところです。守秘義務があって、相談したことが外部に漏れることはありません。子育ての強い味方になってくれるところです。

2017年7月20日木曜日

花だより ノウゼンカズラ 修学旅行

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 ***修学旅行***7月1・2日(釧路方面)
 「なぜ!校長先生も一緒に行くの?」 6年生の男子に言われました。
 「財布を落としたり、迷子になったり、ホテルの部屋で騒いで物を壊したりしたとき、警察に行ったり、ホテルの支配人に潮見小を代表して謝るために一緒に行く。だから、校長先生の出番が無いと“いい修学旅行”になる。」と答えたら、
「そしたら、財布落としたら校長先生が、お小遣いくれるってこと?」「???」
 ~渡辺体験牧場(弟子屈)~ 体験型の修学旅行に大満足
◎乳搾り体験~牛の名前は、お乳が「ヨーデル」さん。「牛のおっぱいって温かくて、すごく柔らかいんだ。気持ちいい~!」
◎牛にエサやり~こわくてなかなか近付けないでいると、長い舌がぺろりと伸びてきて「気持ち悪い~!」「牛タン好きじゃないの?」「えっ!あれを食べているの?知らなかった!」
◎手作りアイスクリーム~材料は、牛乳、たまごの黄身、砂糖、バニラエッセンス少々、後はひたすらかき回すだけ。「う~ん、売ってるアイスより、ずっとおいしい!!」
 社長さん曰く「使っている牛乳がフレッシュで濃いからですよ。」
◇この他、湿原の中を走るノロッコ号(塘路から釧路まで)乗車や釧路「遊学館」での「指」のレプリカづくりなどを体験しました。
2日目、バスが網走市内に入ると、隣席の男子が言いました。「やっぱり、ふるさとが一番だよね!」と。たった1泊2日じゃないか?

2017年7月19日水曜日

花だより コバイケイソウ バラが咲いた

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
  ○◎○◎○◎○地域で子どもたちを見守る○◎○◎○
 「登下校時、道路を歩かないで我が家の敷地を通る子がいます。」という電話がありました。さっそく職員朝会で先生方に指導するように言いました。
 「横断歩道を渡らない子がいて、危なく車と接触するところでした。」
こんな情報は、どんどん学校に連絡してください。
 病気は早期発見、早期治療が大切だと言われますが、生徒指導も同じです。
教師が気づかないことがあります。たくさんの目で子どもを見守ることが大切です。
どうぞ遠慮なく、その場で注意してください。そして、学校に連絡してください
 「薔薇が咲きました。見に来て下さい。」招待状が届きました。
 17日(木)1年生が、バラ園にお散歩に行きました。バラ園は阿部前教育長のお庭です。
 バラ園と聞いてもイメージがわかなかった1年生ですが、あたり一面に広がる色とりどりのバラ、初めて見る花と香りに「わあ、キレイ」「いいにおい~」「シャンプーのにおいがするね~」と歓声をあげてバラ園を堪能することができました。
 戻ってきてから、阿部前教育長にお礼の手紙を書いて持って行きました。
  abcdefghijklmnopqr外国語活動 小学校でも英語の学習が始まるstuvwxyz
 今年の3月に小学校の学習指導要領が告示されました。これにより、23年度から外国語活動を5・6年生で年間35時間行うことになりました。(21年度は、週に1コマ程度の実施が可能)
 目標を「外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う」としています。教科ではないので評価はしません。具体的には、ALTを活用して、英語でのコミュニケーションを体験させることですが、ALT(ブレアさん)が毎日、小学校に来ることは無理ですので、小学校の先生が英語を教えることになります。来年から、この外国語活動をどうするか?ただ今検討中です。
 2学期制になりましたので1学期の終業式はありません。通知表もありません。その代わり、家庭訪問を7月に移して、学習や生活の様子をお知らせしました。担任から、「休み中の生活について」と課題(宿題)が出ます。夏休みだからといって全部遊びでは困ります。しっかり勉強もするように25日(金)の夏休み前集会で話そうと思っています。

2017年7月18日火曜日

花だより エゾスカシユリ 子どものしつけに「自由」は役立たない


【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 《シリーズ「イキイキ子育て」》 
  「母 の 品 格」 多 湖  輝 著
 夏休みを前に~子供のしつけに「自由」は役立たない~
 「自由」は確かに素晴らしいのですが、欠点があります。例えば「よいと思うことは一生懸命やりましょう。」とか「悪いことをしてはいけません。」ということを子供にしつけようとするときに、自由はほとんど役に立ちません。場合によってはそれが妨害することさえあります。
 「よいと思うことは個人によって違うのだから、一律に決めつけることはできません。それぞれがよいと思うことを自由にやればいいじゃないですか?」これでは子供のしつけになりません。何かシラケた気持ちになってしまいます。「人に迷惑さえかけなければ個人の自由なんじゃないですか?」こう言われたら、人に迷惑をかけるということはどういうことかということから説明しなければなりません。こんな考え方が広まってきて「勧善懲悪」(かんぜんちょうあく)という言葉が死語になりかけています。善いことを勧めて悪を懲らしめるという意味です。昔ならかけ値なしにそれはいいことだという土壌がありました。だから昔の映画やマンガは、全て勧善懲悪のストーリーでした。
 家庭で子供に教える基本は、「よりよく生きなさい」ということです。しつけるとは「仕向ける」ことです。自分の好きなように自由に生きていきなさい。」などといって、方向を示してあげないのは無責任です。
 ゆとり教育は失敗だったのか?
 本当のゆとりとは? 学校で勉強して、帰ってきたら塾へ行き、お母さんからは毎日のように『勉強したの?』と言われ、遊ぶ暇もありゃしない。これも一流大学に入るため、一流会社に就職するため。それより子どもにもっとゆとりを・・・。」とはじまった教育改革と皆さんは理解されているのではないでしょうか?
 教育改革の重点の一つに、~ゆとりある教育活動を展開する中で、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実させる。~とあります。どうもこの「ゆとり」の解釈が間違っているように思います。確かに教科書の内容は易しくなりました。その分、基礎的基本的な内容を確実に身につけることが求められています。端的に言えば、これまでテストで80点くらいとっていればよかったものが、今は100点でなければならないということです。しかし、100点をとるのは簡単なことではありません。
 先進国の中で、家庭学習の時間が一番短いのが日本の子どもという結果が出ました。「学力低下で日本は滅びる」と主張する人もいます。だからと言って「1日4~5時間も勉強しなさい。」というのではありません。
 担任の先生から夏休みの課題が出ます。自分では、どの教科のどの部分が不十分なのか先生とよく相談して足りないところは、休み中に是非補って欲しいと思います。
 1日の生活表の中で、午前中は勉強時間に当てましょう。お父さんの仕事が○○なら、子どもの仕事は勉強です。「よく遊び、よく学べ」です。
 「勉強しなさい」と言ってもしないものが、言わなかったら全くしません。小学校のときに、家庭学習の習慣が身に付いていない子は、中学校に行っても勉強はしません。 「勉強しなさい!」と強く言えるのは小学校までです。中学・高校になってから言うと大変なことになります。

2017年7月17日月曜日

花だより ハマオモト オホーツクサイクリング

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
  第27回オホーツクサイクリング2008
 7月19・20日 本校女性職員2名参加無事完走!
 道内をはじめ道外から多数の参加を得て(約800名参加)、スタートラインのカニの町「雄武町」からホタテとカーリングの町「常呂町」(現北見市)を経て、世界自然遺産の知床の玄関口「斜里町」までの3市7町にわたる212㎞のロングランコースをオホーツク海の香りや知床の山々を楽しみながら走破するイベントです。今年は残念ながら小雨降る生憎の天候でしたが、本校から参加した児童、職員は無事完走を果たしました。
 この大会は、順位やタイムを競うものではありません。「友情と交流の輪をより広げよう」をモットーにコース完走の喜びと、遠来の友との再会に感動するイベントです。
 前任の若松小学校は、毎年参加しています。今年も児童5・6年生4名と職員、PTA総勢13名が参加しました。その中には、別の学校に異動した教職員も若松チームとして参加していました。また、年配の参加者が多く見受けられます。「参加してよかった。また来年も参加したい。」そんな思いにさせるのが、このオホーツクサイクリングなのです。

2017年7月16日日曜日

花だより トキソウ しれとこ夢ホール

~平成12年の作品

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 ◇□◇しれとこ夢ホール◇□◇
 問題行動に対する100回の説教よりも、心から涙する演劇や映画の一場面の方がずっと効果がある。感動する心は文化芸術に止まらず、学術や科学技術の分野でも大きな影響力を持っています。新しい発見や工夫が、感動や美意識といった心の動きと関係しているとも言われています。学力向上には、育むべき豊かな心を含むものでなければなりません。
 国際舞台で活躍する著名人がよくいうのは、自国の文化についての知識や経験がいかに大切であるかに気づかされる。文化芸術は国際人の教養であり、国際社会での学力に他ならない。豊かさや品格の伴わない学力は国内でも通用しない。何より文化芸術は人間としての豊かさ、本物の心の豊かさを保障してくれるものです。人間の弱さにつけ込んだバラエティ番組や中身のないゲームソフトなどに子どもの心を委ねてよいはずはありません。まして、いくら成績が良くて科学の知識があっても人を傷つけるような子どもを育ててはならないのです。
 斜里には「しれとこ夢ホール」という素晴らしい施設があります。今年も様々な催し物が企画されているようです。是非参加してみて下さい。
  突然の雹(ヒョウ) 車の屋根がボコボコ
 このところの雨で花壇のペチュニアも息を吹き返しました。教材園やビニールハウスの作物が大きく成長していました。しかし、毎日手間隙かけて育てたものでも、先日のような、ひとたび大粒の雹が降れば、それまでの苦労が一瞬にして水の泡となってしまいます。こんなときほど自然の前では人間がいかに小さい無力な存在であるかを思い知らされます。
 人生でも一生懸命努めても、自分の力ではどうしようもないことがあります。そんなときは、我が身の不運を嘆き、世を恨む。それは人情の然らしめるところかもしれません。最近の事件の根底には、このことがあるように思います。けれども、すんでしまったこと、どうにもならないことを思い煩っていても事は進展しないのです。
 何度もつまずき、窮地に立たされても、希望を失わず、その都度次の一歩を踏み出す。そうすることで新たな道が開け、自分を一回りも二回りも大きく成長させることができる。と子どもには語りかけていきたいものです。
 人生の途上で出遭う苦難や挫折、それを乗り越えさせるのは、やはり前途に対する「希望」を持つことです。

2017年7月15日土曜日

花だより ネムノキ 家庭訪問 

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
   家庭訪問  4月から7月になりました。
 2学期制移行に伴い、夏休み前に通知表を渡さなくなりましたので、家庭訪問を7月に移し、学習の状況についても保護者の皆さんにお伝えすることにしましたが、いかがでしたでしょうか? 
 「何でも話せる 相談できる」 家庭訪問は、家庭と教師の信頼関係を築くことです。
 学級懇談になかなか参加できない保護者がいたり、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんとも話す機会を持つものです。保護者の皆さんから、担任は情報を得、学ぶ場です。家庭生活や養育態度、子供の生活に注文を付けたり、批判する場ではありません。小さなことでも疑問などありましたら、遠慮無く担任までお願いします。
  斜里町子どもサポートセンター設立に向けて
 全国で学校支援地域本部の設置が進められています。地域全体で学校の活動を支援し、地域ぐるみで子どもたちの教育を推進する取組として、平成20年度から「学校支援地域本部事業」が実施されています。学校が地域の支援を得ることができ、学校と地域との連携体制が築かれ、地域の人たちの学校への関心が高まり、地域の教育力の再生や地域の活性化などにつながることが期待されています。
  NEW散水車 カラカラ花だんに
 毎朝、玄関で水を汲み、双葉保育園前にあるひまわり畑まで、重たいじょうろを持って水をやりに行っている2年生がいます。学校近くの花だんはホースでなんとかなりますが、アルプ美術館前や教員住宅前まで、子どもたちがじょうろで水やりをするのは大変な作業です。
 そこで用務員の片山さんが、廃棄された浴槽を軽トラに積んで『新型リサイクル散水車』をつくりました。
 試運転では、水の出具合が心配で後ろばかり見ていて、木の枝に顔をたたかれたりしましたが、上々の出来栄えです。これで子どもたちのいない夏休み中の花だん管理はバッチリです。

2017年7月14日金曜日

花だより テッポウユリ マナーとは礼儀


【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 《心がホットステーション》
 PTA親子映画鑑賞会 「マリと子犬の物語」 7月5日(土)
 2004年の10月に新潟県でおきた新潟県中越地震 そのとき、だれもいなくなってしまった山古志村にお母さんになったばかりの犬(マリ)と3匹の子犬たちが取り残されてしまったのです。
 “新潟県中越地震”の実話を基に描かれベストセラーとなった絵本、「山古志村のマリと三匹の子犬」を映画化した感動作。大地震で無人になった村に取り残されながらも、必死でわが子を守り抜く母犬の強さと優しさを圧倒的な力強さに感動しました。
 目を赤くしていた女の子がいいました。
「この映画を見て泣かない方がおかしい。かわいそうだったよ。」
 男の子がいいました。
「去年は『子ぎつねヘレン』、今年は『子犬』、来年は『ねこ』の映画かな?
PTA研修部の皆さんには、準備から片付けまで大変お疲れさまでした。
 ありがとうございました。
 《シリーズ「イキイキ子育て」》 
  『母の品格』から マナーとは礼儀
 回りの人と心地よく暮らしていくにはマナーが必要です。
 マナーとは礼儀です。マナーを教えられないと、結局その子は不幸になってしまいます。「あの人は礼儀知らずだ」と言われるような大人になったらどうしますか?
 そうならないために子供には最低限のマナーを身に付けさせておきたいものです。こういうと「そんなこと学校で教えてくれないんですか?」というお母さんがいます。思わず「そんな大切なことを赤の他人の先生に任せられますか?」と聞き返します。
 マナーは、ナイフとフォークの使い方だけではありません。落書きをしない。ゴミを捨てない。もマナーです。
 教えるとは、毎日の暮らしの中で実践してみせることなのです。子供を世の中に出すための親の努めです。

2017年7月13日木曜日

花だより カライトソウ 自然の中で

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》
 タンポポがすっかり姿を消したと思ったら、たんぽぽに似た「こうりんたんぽぽ」が体育館裏にびっしり咲いています。植物というのはよくできていて、同じところでもちゃんと時期をずらして咲きます。
 先週の日曜日、父の37回忌の法事がありました。
 母が「これで最後ですね。」とお寺さんに言うと
「いいえ、無くなった方を覚えている人がいる限り続きます。先日、50回忌をしてきました。亡くなった人を偲ぶ心、ご先祖様を大切にする心を皆さん持っていれば、悲惨な事件など、起きないのですがねえ~・・・」というお説教を聞きました。
 心を寄せ合い あたたかい社会を 「自然のなかで」 
 風の音、木々のざわめき、小鳥のさえずり、生き生けるもののあふれんばかりの生命力である。勢いよく生い茂った深緑に包まれていると、身体まで緑に染まって、新たな力が体内に満ちてくるようだ。
 いつか何かに追い立てられ、急かされてあわただしく時を過ごしているうちに、人はともするとゆとりを失い、気持ちをいらつかす。自分のことは棚に上げ、他の人に当たり散らすこともある。あるいは自分の殻に閉じこもって悶々と過ごすこともあるかもしれない。
 ときには自然の声に耳を傾け、身をゆだねてみたい。時間が静かに流れ始め、自分を振り返る余裕や物事に感動を持って受け止めるみずみずしい心がよみがえってくるはずである。それまでのとらわれにふと気づき、対処する道が見えてくることもある。人間は自然の中の一部なのである。 (図書館で見つけ、立ち読み)
 こんな時代だから、知床が世界自然遺産になったのかもしれません。

2017年7月12日水曜日

花だより ヤグルマソウ 思いやり

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 “子どもは、言ったとおりには育たない。やったとおりに育つ”
         子どもの心に迫る   「対人関係がうまく築けない子」 “急増!”
    法政大学 渡辺弥生教授「対人関係のトラブルを予防するソーシャルスキルを育てる」より
*朝日の子ではありませんが・・・
●運動会の練習中に整列の指示に反発して教師を殴った。(小6男子)
●悪口を言われたと思って1年生の顔を殴った。(小3男子)
●着席するように教師から指導されて腹を立て、教室の窓ガラスを割った。(小5男子)
 このような事件が全国的に増えています。原因は、「忍耐力」「コミュニケーション力不足」により、自分の気持ちをうまく表現できないため暴力に走る。「規範意識の低下」「家庭教育の問題」「暴力的なメディア」などの原因ではないかという意見があります。
 暴力に発展するまでもないが、「ちょっとしたトラブルからすぐパニックになる子」「自分の気持ちを相手に伝えることができない子」「友だちとうまくやっていけない子」が増えています。
 自分の気持ちや考えが相手に伝えることができず、自分の心の奥におしこんでしまったり、逆に暴力やいじめなどの陰湿な攻撃行動をくわだてたりする。友だちがほしいという気持ちは強いのに、素直に表現できずに、相手の気持ちを勝手に解釈してしまい、葛藤を抱きやすく、すぐに傷ついてしまう。本来、健全な対人関係は、親子関係、兄弟関係、仲間関係、教師との関係、地域の人々との関係などさまざまな対人関係の中で教えられ経験を通して育まれるものですが、今の子どもたちには、対人関係が希薄で、自分たちでトラブルを解決する力が十分育まれていないのです。
 友だちにすぐ暴力をふるう子に「やさしくしなさい」、すぐ泣く子に「泣いてはダメ」と一方的に叱っても、その子は次から「やさしくしよう」とか「泣くのはよそう」とは素直に思わないのです。
 何度言ってもできない子どもたちの中には、次のような3つのタイプがあります。
*タイプ1~どうすればよいか知識がない
 「やさしくしなさい」と叱られても、どのようにふるまえば「やさしい」行動なのか分からなければ、その行動は出てきません。(例:「だいじょうぶ?」と声をかけてあげる。)こんな子には、具体的な行動を具体的な知識として教えてあげることが必要です。
*タイプ2~知識はあるが行動ができない
 「ごめんね」と謝ればいいのにその勇気はない。自信がない、恥ずかしい、といった意欲や気持ちのところでもう一歩行動にできない。「さあ、やりなさい」と背中を押しても、押せば押すほど引っ込み思案になってしまう。このタイプの子どもは、「やれたためしがない」「自分にできるとは思えない」という心情が強いのです。普段から少しずつ「○○さん、えらいね。よく○○やったね」と声をかけ、できそうなチャンスの場を与えてほめてやることが大切です。
*タイプ3~知識もあり行動もできるが状況把握ができない
 知識もあり、行動もできるのに対人関係でトラブルが多い子がいます。例えば、友だちが何かもめている最中に「仲間に入れて」と声をかけても彼らは聞いていない。そんなとき「ちゃんと入れてって言ったのにみんなは私を無視した」と先生に訴えてくるのは、このタイプの子です。他の人の気持ちに気付かせる対応が必要です。
□□□「思いやり」の発達を理解する□□□
◎幼児期~自分と他人の区別が明確でない。自分も他人も同じことを考えていると思う。
◎小学校低学年~他人と比較して、自分と他人の違いが分かってくる。ただし、笑っているからうれしい。泣いているから悲しいといった程度で、相手の心情を推し量ることはできない。
◎中学年~他人の視点をかなり推測できるようになる。A君は、ぼくのことをきっと○○だと思っている。ぼくは、A君のことを○○だと思っているだろう。と互いの気持ちを推測できるようになる。
◎高学年~「私」と「あなた」といった二者関係だけでなく「彼」「彼女」といった第三者の気持ちを推測したり、自分自身を客観視することができるようになる。
◎中学生~学級、学校、社会、日本人として、といったようにさまざまな立場に立って考えられるようになる。
 「思いやり」とは、自分の視点だけでなく、さまざまな人の視点を理解する力といえます。
 この発達レベルが低いと何かトラブルがあったときに、他人を変えようとするもの(他者変容思考)が強いと暴力をふるい、自分を変えようとするもの(自己変容思考)が強いとその場から逃げるという行動をとります。しかし、「思いやり」が発達すれば、他者変容思考は、「暴力」から「命令」「説得」と変化します。自己変容思考は、「逃避」から「従順」「妥協」へと変化するのです。最終的には互いのコミュニケーションを通して「調節」する行動をとるようになります。「思いやり」の心が育てば問題となる行動もなくなるのです。

2017年7月11日火曜日

花だより ハイビスカス うちの子が一番

~平成12年の作品~

【平成20年 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 1年生が世話をしている校庭の“あさがお” 涼しげな水色の花が咲きました。
 各地で夏祭りが開催されるなど夏本番を迎えました。休み中、一番心配なのは、交通事故、水の事故、それに非行です。十分注意をして北海道の短い夏を楽しんでください。
 7月に入り暑い日が続いています。斜里岳山頂の雪も姿を消しました。たんぽぽも綿毛になって飛んでいきました。以久科原生花園には、ハマナスやエゾスカシユリが咲いています。
 夜になると「ねぷた」のお囃子(おはやし)が聞こえてきます。知床にも夏がやってきました。
学校では、水泳学習が始まり、今年も水泳協会の皆さんにご協力をいただき指導をしてもらっています。
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 『母の品格』 何でもうちの子が一番と思っていませんか? 
 品格のあるお母さんとは、どちらかといえばあふれ出る母性本能をうまくコントロールする人といえるでしょう。
 《わが子の自慢》 「うちの子は、走るのが速いんですよ。私に似て運動神経がいいのかしら。でも、音感はちょっとね。主人に似たのかしら」なんて話を聞くとおかしくなってきます。
わが子の良いところを見つけさせたら、お母さんにかなう人はいません。でも、この気持ちが暴走するとやっかいなことになってしまいます。
 《学芸会》 「うちの子が白雪姫ではなくて、魔法使いのおばあさんの役なんですか?」と文句をいうお母さんもいるそうです。お母さんの気持ちは、“うちの子は、演技力があるのに悪役の魔法使いじゃかわいそうだ”という、「わが子かわいさ」の気持ちが暴走して、“なんとかしてほしい”と文句を言っているのだと思います。しかし、一人がこんな文句を言い出せば、「自分も言わなければ損」「とにかく言ってみるだけ言ってみよう」という殺伐とした雰囲気が生まれてしまいます。そしてやがて「言った者勝ち」という困った風潮が蔓延してしまいます。声の大きな人の意見が通る、そんな品格のないコミュニケーションの中にわが子がいるほうがよほどかわいそうです。

2017年7月10日月曜日

花だより シモツケソウ 夏休み

~平成12年の作品~


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 夏休みはロンドンオリンピックを見よう!
 ~7月27日から8月12日まで、ちょうど夏休み中に開催されます。~
 オリンピック選手のほとんどは、小学生の頃、オリンピックを見て、「〇〇みたくなりたい。オリンピックに出たい。金メダルをとりたい。」という夢を持ったといいます。
 1964年10月に開催された東京オリンピック  私は9歳でした。学校で授業中にテレビを見せてくれました。世界にはいろいろな国があること、さまざまな人種がいること、今まで知らなかった競技やルールがあることなど、日本人選手の活躍ばかりでなく、いろいろなことに興味や関心を持って見た記憶があります。4年に一度のスポーツの祭典です。テレビを見る時間が増えても大目に見てください。できれば家族で会話をしながら感動を共有する機会にしてほしいと思います。オリンピックは、今年の夏の最大の勉強になると思います。テレビを見る電気の分、他で節電しましょう
 心の教育は、100回の説教よりも、心から感動する場面の方がずっと効果的!

 夏休みのおすすめスポット 『新・山の水族館』 
 おんねゆ温泉「山の水族館」は、日本で唯一の水族館プロデューサー中村元 氏が、展示水槽の開発をはじめ、設計アドバイスや建築監修などのプロデュースをしました。中村氏は、鳥羽水族館をはじめ、新江ノ島水族館、池袋サンシャイン水族館のリニューアルなどをプロデュースしています。いずれも収益性の高い水族館づくりで、水族館界では超有名な達人です。なぜ、そのような先生が、建築費も少なく規模も小さいという条件の中、それも、ほとんどボランティアで引き受けたのか? 山の水族館はコンパクトでも中村元 氏の水族館コンセプトが凝縮された水族館です。今、注目のスポットです。
 テレビで見て、連休に行ってきましたが、なるほど素晴らしかったです。「日本一の滝つぼの水槽」「世界初、冬に凍る川の水槽」「日本最大!1m級のイトウ」「温泉水で育つ世界の熱帯淡水魚」など、見どころ満載です。

2017年7月9日日曜日

花だより キボウシ 卑怯者 

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 「いじめ」が社会問題になり、学校への信頼が薄らいでいます。対岸の火事ではありません。北小では、「いじめ」により不幸な事態が起きないよう万全を期していきます。
 ベストセラーで流行語大賞にも選ばれた「国家の品格」著者の藤原正彦氏は、「いじめ問題」に対してこう述べています。
  「卑怯」を教えよ!
 いじめに対して何をなすべきか。カウンセラーを置く。などという対処療法より、武士道精神にのっとって「卑怯」を教えないといけない。「いじめが多いからカウンセラーを置きましょう」という単純な論理に比べ「いじめが多いから卑怯を教えましょう」 は論理的でないから、国民に受けません。しかし、いじめを本当に減らしたいなら、「大勢で一人をやっつけることは文句なし卑怯である」ということを叩き込まないといけない。たとえ、いじめている側の子どもたちが清く正しく美しくて、いじめられている側の性格がひん曲がって大嘘つきだとしても、です。「そんな奴なら大勢で制裁してもいいじゃないか」というのは論理の話。「卑怯」というのはそういう論理を超越して、とにかく「ダメなものはダメ」だということです。この世の中には、論理に乗らないが大切なことがある。それを徹底的に叩き込むしかありません。いじめをするような卑怯ものは生きる価値すらない、ということをとことん叩き込むのです。
 《今年の夏は節電・節約》
 北電は今年の夏の“節電(7%)と計画停電”を発表しました。今市役所では、停電対策に追われています。商店では、照明を間引いたり、LED電球に変えるなどの節電対策が行われています。
 北小は計画停電区域に指定されていませんが、もし計画停電が実施されると校区内の信号機が消えるため、下校指導等の対策を講じなければなりません。計画停電が実施されることの無いように、普段の節電が大事になります。子どもたちにも節電の習慣付けを呼びかけているところです。
 何か、節電対策をしていますか?
 「冷蔵庫を開けたり、閉めたりするんじゃない!とお母さんに言われた。」と家での節電対策を話してくれた4年生の男子がいました。節電の意識付けは、電気ばかりではなく生活の無駄を省くことになります。今年の夏は、生活を見直すチャンスです。

2017年7月8日土曜日

花だより グラジオラス お父さんしっかりして

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 《シリーズ「イキイキ子育て」》
 お父さん、しっかりして!     
 家庭での父親の存在感が薄いことが指摘されています。母親だけに子育ての責任をゆだねて、父親の理解や協力がないままでは、母親の子育てに対する不安感や負担が増したり、母と子の関係が密着しすぎたりすることにつながる心配があります。
 父親がもっと家庭の中での役割を積極的に担い、夫婦でしつけについてよく話し合っていくことが大切です。
 そのためにも、夫婦はお互いに尊敬し合い(愛し合い)、子どもの前で相手をけなしたり、見下したりすることのないように気をつけましょう。
  ~夫婦で共同して子育てをする~
 話せばわかるとは限らないが、話さなければもっとわからない。
 夫婦の間、親子の間での会話を増やしていくことが、家庭づくりのすべての基礎になります。本当は夫婦でも親子でも何でも話せる仲でありたいものですが、それがなかなかできないものです。
 日々の会話を増やすには、できるだけ一緒に食事をし、お互いにその日にあったことを話すとか、一緒に家事をしたりスポーツをしたり、また地域のボランティア活動に参加したりする、などの工夫をすることを大切です。
 また思春期になると、男女とも身体が急速に成長し始めます。不安や戸惑いなどが無いよう身体の変化について話してあげることは親の務めです。
 ~会話を増やし、家族の絆を深める~  夏休みはそのためにあります。 
                                     
! 

2017年7月7日金曜日

花便り 学習は「楽習」


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】 
 夏休み とかく家庭では、子どもに対して放任するか、かまい過ぎの傾向になりがちです。  
 学校では、「子どもに自主的に生活させましょう!」と一日の生活表や夏休みの生活設計を子どもたちに立てさせます。担任は必ず「無理のない計画を立てて頑張って下さい。」というコメントを付けますが、実際に守れるのは何日あるでしょうか? 生活リズムは、それぞれの家庭で違います。
 夏休みだからと特別にしないで、起きる時刻、寝る時刻など学校に通っているときと同じリズムにすることをすすめます。むしろラジオ体操に行くなど、いつもより早起きすることです。
 学習は「楽習」 笑顔でやりましょう! 
 つまらなそうにやるのと笑顔でやるのでは、学習効果が全く違います。「作り笑顔でやっても学習効果はある!」ストローをくわえて30分勉強すると60分やったくらいの効果があります。笑顔だと脳が活性化するからです。休み中は笑顔で勉強してみてください。
 お母さんへ、これは家事でも同じ効果があるそうです。
 《心がホッとステーション》  7月7日 商店街の七夕まつり
 商店街に幼稚園・保育所の子どもたちの願いごとが書かれた短冊が飾られていました。「りんごが食べたい」という願いごともあって、3~4歳の園児らしい願いだなあ~と思いながら見ていると、「校長先生、こんにちは」とあいさつされました。元気のいい大きな声だったので、周りの人が一斉に振り向きました。「あいさつをちゃんとしてえらいね!」と言いましたが、ちょっと恥ずかしかったのです。
◎1年生の教室の前にも短冊が飾られています。
「大きくなったらパパになって、あかちゃんをだっこしたい。」
「しょうらいは、いしかわりょうみたくなりたい。」
「いつかおとこの人とけっこんして、おでかけしたい。」
「みんながけんこうでげんきでいられますように!」


 

2017年7月6日木曜日

花便り イワタバコ 学習塾の新聞チラシから

~平成12年の作品

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 学習塾の新聞チラシ
 “北海道の再生は?日本の子どもたち、特に北海道の子どもたちの学力が低下しています。”
という大手学習塾のチラシに目が止まりました。
 学ぶ内容や量を削減・削除し続け、質までも下げ続けたゆとり教育が日本の子どもたちの学力低下を招いたのは必然の結果です。さらに日本の子どもたちの理数離れが浮き彫りにされたことは科学立国日本にとって危機感を募らせています。かつては世界トップレベルを誇っていた日本の学力でしたがOECDの国際学習到達調査で理数系はトップクラスから大きく転落。科学への関心も低く、読解力も上位の国から大きく差がつけられてきています。ゆとり教育は日本の子どもたちの学力低下を招きましたが、公教育主体の北海道では特にゆとりの影響は大きく、昨年度の全国学力テストでは47都道府県中小6は最下位、中3も43位と最低レベルが続いています。ここにきてやっと国全体で「脱ゆとり」の動きをとってきていますが、今日まで北海道はゆとりが蔓延してきただけに、子どもたちや親の気持ちの中にも「ゆとり意識」の解消が求められています。
 日本は豊かさからおごりが生まれ、教育の質とレベルを下げて発展成長を止めました。
 未曾有の大震災に襲われた今の日本は、まさしく敗戦から復興へと立ち向かった当時の状況と重なります。ただここに違いがあるとしたら、「人」をつくる礎となる教育の質とレベルの差ではないでしょうか。日本の誰もが教育から培われた勤勉さで復興へと一丸となって進みました。しかし今は物にあふれ、豊かさからいつしかおごりが生まれ、仕事や勉強に対しても「ゆとり」を求めてきた日本人だけに、ここで今一度「人の力」の再生が求められています。この国の再生は人の力によってこそ成され、その人の力は教育を土台として養われていきます。今こそ20年、30年先を見据え考えていかなければなりません。次代を担いこの国の未来を託す子どもたちだからこそ、私たちは本当の教育で導いてあげたいと願っています。
 義務教育関係者が「この通り」だとは言えませんが、これを読むと「学校教育だけに頼ってはいられない。学習塾に通わせようか」と保護者が思うのもうなづけます。すごく説得力のある文章です。学習塾がこうしたPR活動をしているのであれば、学校教育も負けずに自校の教育内容をもっと宣伝しなければならないと思いました。

2017年7月5日水曜日

花便り エゾキスゲ 1冊を何度も繰り返す


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 “尾木ママの『叱らない』子育て論”より
 新しい問題集より「1冊を何度も繰り返す」
今はもう通信教育やら、中にはインターネットでも、いろんなドリルや問題集の勧誘がいっぱい来ます。もちろん書店に行けば、問題集や参考書が山のようにあります。
 「どれもよさそうで迷っちゃう!」なんて言っている場合ではありません。問題集や参考書も何でもかんでもがむしゃらにやればいいというものではありません。小学生のうちはそこまでやる必要はありませんが、中学2年以降は、いい問題集が1冊あれば、それを繰り返しやるだけで充分に力がつきます。理由は簡単。2回目、3回目と同じ問題をやっていくうちに自分の弱点に気付くのです。
「分数のわり算でケアレスミスが多い」「計算だとわかるけど、文章題が苦手」など自分の弱点がハッキリと浮かび上がれば、克服もしやすい。“どこがわからないのか、わからない”なんてこともなくなります。
 それに使いこんでいくうちに、書き込みをしたり、ラインマーカーを引っ張ったり、自分なりの問題集ができて、手あかがついたり汚れてくると「こんなに頑張ったんだな!」という実感になって、励みにもなり、愛着がわいてきます。
 では、“いい問題集の基準は?” 先生や近所のお兄さん、お姉さんに聞いてみて、お母さんの目から見ていいと思う問題集を3冊くらいに絞り込んでおき、その中から、1冊を子どもに選ばせるといいでしょう。自分で決めたら、やらされている感じが少なく抵抗感もありません。それが1冊の問題集を使いこなしていくパワーになります。

2017年7月4日火曜日

花便り エゾカンゾウ 宿泊学習

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だより】
宿泊学習 5年生 7月3・4日 常呂少年自然の家(ネイパルところ)
 《目 標》~◎寝食を共にすることによって、人間関係を深める。
        ◎集団生活を通して学校生活や社会生活への適応力を高める。
 ~30時間寝食を共にしました~
 カヌー体験、勾玉つくり、原始火おこし体験、野外炊飯、キャンプファイヤー、いせきの森散策などの体験学習だけでなく、食べる、寝る、お風呂に入る。全てが学習でした。
◇消灯時間になると、真っ暗になって恐くて眠れない子もいたようです。お風呂に入るとき、いきなり湯船にとびこむ子がいました。寝具の整理整頓、忘れ物、落とし物の注意が何度もありました。これは宿泊学習には付きものです。注意されながら、集団生活の適応力が身につくものです。これも大事な勉強の一つです。
 ご家庭で「お風呂の入り方」を教えていますか?
 身体を洗ってから湯船に入る。手ぬぐいは湯船の中に入れない。脱衣場の使い方など、親が教えなければなりません。食事のマナーもそうです。
 子どもは育てたように育つのです。30時間も一緒にいるといろいろなことが分かりました。引率した先生が、「集団生活がきちんとできないと来年修学旅行には行けないぞ!」と言っていました。
家から出してよそで泊まるとき、恥ずかしくないようにさせておきたいものです。
《3つのめあて》  ○笑顔であいさつ  ○5分前行動  ○来た時よりも美しく
 2日目の朝、玄関、トイレ、ホールなどの掃除を自主的にやりました。管内の小学校5校と一緒でしたが、来た時よりも美しくしたのはたぶん北小だけです。帰り事務所に寄ると所員の方からお礼を言われました。
 軟石を紙ヤスリで削って「勾玉(まがたま)」つくりをしました。2時間汗だくになって削り続けて、それぞれ個性的な勾玉をできあがりました。学校に帰ってくるまでずっと首にかけていた子がたくさんいました。
 次の日、「いせきの森」にある資料館で本物の勾玉を見ました。本物は翡翠(ヒスイ)でできていて日本では新潟県でしか採れず、何千年も前にすでに交易が行われていたことが、これからも分かります。大変貴重な物で、お守りとして当時の人は首にかけていました。」と学芸員の説明がありました。それを聞いたある子「ぼくたちは、紙ヤスリで磨いて、ドリルで穴をあけたけど、昔の人はどうやっていたんですか?」と質問しました。説明を聞いて、ますます自作の勾玉を大事にしようと思ったようです。
 学芸員さんの説明
 「常呂遺跡に住んでいた人の寿命は、今と違って栄養状態も悪く30歳くらいだったようです。」と言うと「校長先生、古代に生まれていなくて良かったですね。」と隣にいた子に言われました。前日の原始火おこし体験で張り切りすぎて、腕が筋肉痛でした。その通りだと納得しました。
 ワッカ原生花園には、ハマナス、エゾスカシユリ、ハマヒルガオ、センダイハギなど、夏の花が競演していました。各地で夏祭りも開催される季節になりました。家の中でゲームをしていないで、外で思いっきり遊びましょう! ただし、交通事故や水の事故には十分気をつけてください。
 夏休みまで、もう少しとなりましたが、そわそわうきうきしていると事故につながります。

2017年7月3日月曜日

花便り アガパンサス ありがとうの魔法力

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 「ありがとうの魔法力」 佳川 奈未 著から
 「ありがとう」をたくさん言う人、何事にも感謝の気持ちを持つ人には、さらに「ありがとう」と感謝したくなる嬉しいことが起こります。なぜなら、言葉には“言霊”があり、「ありがとう」には、いい現象を引き寄せる良質なエネルギーがあるからです。心の中に“感謝”があるかないか、たったそれだけのことで運命は大きく変わります。
 ◎「ありがとう」がツキとチャンスと奇跡を起こす。
 ◎いつも自分を支えてくれる“体”と“心”に感謝する。
 ◎自分を傷つけた人、つらい目にあわせた人にも感謝する。
 ◎自分の家に感謝する。
 ◎自分が「ありがとう」と言われる存在になれる。
 ◎言えば言うほど、いいことが起こりだす!! 
 たったこれだけですべての願いが叶う奇跡の言葉。それが「ありがとう」なのです。
 子どものころから、子どもに“ありがとう”と感謝することをいっぱいしてあげることです。すると、子どもは、小さいときから、なにかにつけて“ありがとう”という言霊シャワーを受けて育っているので、細胞から感謝のエネルギーが満ちていて、「ありがとうと言いなさい」などと、おこごとのように言わなくても、自然に自ら、その言葉を発する気持ちいい素直な子になるのです。◆そして、“ありがとう”の魔法の言葉をかけられて、感謝の波動を浴びて育った子どもは、自然に、自分が感謝される存在であり、大切にされていることを感じるので、自分や他人を傷つけるような人になったりしないのです。それは、人間の人格形成にとても重要なことです。“ありがとう”の言葉があり、感謝という観念があるだけで、人は豊かな気持ちを育み、豊かな人生を築いていけるようになるのです。     
 一番多く使う言葉は何だろう?「すみません」かな? 
 何かしてしてもらったとき、「ありがとう」とは言わず、つい「すみません」と言ってしまいがちです。この本を読んで「すみません」ではなく“ありがとう”を伝えるようにしようと思いました。
 ◆みんなで“ありがとう”を言いましょう。「あいさつで人を大切に」は、“おはようございます”だけではありません。“ありがとう”が最も大事なあいさつです。

2017年7月2日日曜日

花便り タチアオイ 僕は悪くないもん

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》
 6年生の修学旅行《旭川方面26日(火)~27日(水)》ありました。
 「おこづかいは、いくら持ってきたの?先生には内緒にしてあげるから、正直に言ってごらん!」「お母さんとおばあちゃんからももらって、お父さんは、『少し多めに持っていけ!父さんも修学旅行のときは、そうしたから…。』と言ったけど、ちゃんと決まりだけしか持ってきていません。」  
  えらい!?
 小学校6年間の思い出ベスト1は、修学旅行です。団長の教頭先生は、「良い天気に恵まれ、みんな行儀がよく、こんな楽な修学旅行ははじめてです。」と言っていました。
 《シリーズ「イキイキ子育て」》
 「悪いのは相手」という考え方をしない。   「母の品格」 多湖  輝著より
 小さい子は、「ぼく(わたし)は悪くないもん」とよく言います。身をかばいたいという気持ちは小さい子どもでもあります。(これは人間の本能です。)こんなとき親が子どもに同調して「はい、あなたは悪くないわよ。」と迎合するようなことは言っていけません。そんなときは、こんなふうに言ってみてはどうでしょうか。
 「本当に自分が悪くないかどうか、相手の気持ちになってもう一度よく考えたあとでもう一回話を聞きます。」ここで大切なことは、子どもがどんな話をするかではなく、小さい頃から、立ち止まって考える時間を身に付けさせることです。
 品格のあるお母さんは、そう簡単に子どもに迎合したりしないものです。簡単に迎合すると子どもは自分のやることは何でも正しいと思い、単純に悪いのは相手だと思ってしまうのです。
これは交渉のテクニックのように、相手にすべて責任を押しつけて、悪いのは相手と決めつけて交渉をはじめるやり方です。最後まで自分の落ち度を認めようとしない。こんなことを交渉テクニックだと思って続けていると、自己中心的な人間になってしまいます。そんな人がだんだん増えてきて世の中がギスギスしているような感じもします。
 子どものケンカやトラブルは、よほどのことがない限り100%相手が悪いということはありえません。立ち止まって考える時間をもてばわかるはずです。当たり前のことですが、親が悪いのは、相手と決めつけるような考え方や話し方をしないことです。子どもには立ち止まって考える時間が持てるようにしつけていきましょう。「しつけ」とは仕向けることです。

2017年7月1日土曜日

花便り ヤブカンゾウ お礼は、子どもたちの精一杯の笑顔


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
 お礼は、子どもたちの精一杯の笑顔です。 
    こんなに暑いのになぜプールに入れないの?
 28日(木)から1日(日)まで、プール清掃のため閉鎖しました。
 27日にプールの水が濁りだしたので、業者に見てもらいました。教育委員会の担当者もすぐ駆けつけてくれて、壁を洗浄した方がいいということになり、2日間業者が入って、炎天下(プール内50度を超える)サウナ状態の中で、グラインダーを使っての作業を行いました。見ていて気の毒になるくらいの作業でしたが、金曜日の夜7時までかかりました。
 プールの管理人さんは、土曜日朝4時半に水を入れに来てくれました。プールがいっぱいになるには15時間以上もかかるからです。「せっかく暑くなってきたのに、プールに入りたかったなあ!」と言っていた子がたくさんいましたが、一刻も早くプールが再開できるように皆さん精いっぱいやってくれました。
 「子どもたちが楽しみにしているプールだからね。早くしてあげないと…。子どもたちの喜ぶ姿が見られればいいんですよ。」とおじさんたちは言っていました。
 舟山組さんありがとうございました。
 30日(土)この日も30度を超える暑い日でした。学校のすぐ近くにある舟山組の皆さんが、奉仕活動の一環として、昨年から学校の環境整備を行ってくれています。今年は、学校周辺の草刈りと駐車場周辺の枝の剪定の整備をしていただきました。
 改築以来、手つかずだった植木も散髪屋さんに行った後のようにすっきりしました。これまで気づかなかった防火水槽や樹木表示が顔を出しました。「これで駐車も後ろを気にせずに止められます。楽になりました。」と好評です。
《ありがとうございました。》 学校ができるお礼は、子どもたちの精いっぱい頑張る姿と笑顔だけです。
 過日、地域のある方から、「北小の子は、よくあいさつをしてくれますよ。」と褒めていただきました。住民が挨拶を交わす街には犯罪が少ないそうです。学校と地域を結びつけるのは、「子どもたちの笑顔とあいさつ」です。