2017年7月11日火曜日

花だより ハイビスカス うちの子が一番

~平成12年の作品~

【平成20年 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 1年生が世話をしている校庭の“あさがお” 涼しげな水色の花が咲きました。
 各地で夏祭りが開催されるなど夏本番を迎えました。休み中、一番心配なのは、交通事故、水の事故、それに非行です。十分注意をして北海道の短い夏を楽しんでください。
 7月に入り暑い日が続いています。斜里岳山頂の雪も姿を消しました。たんぽぽも綿毛になって飛んでいきました。以久科原生花園には、ハマナスやエゾスカシユリが咲いています。
 夜になると「ねぷた」のお囃子(おはやし)が聞こえてきます。知床にも夏がやってきました。
学校では、水泳学習が始まり、今年も水泳協会の皆さんにご協力をいただき指導をしてもらっています。
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 『母の品格』 何でもうちの子が一番と思っていませんか? 
 品格のあるお母さんとは、どちらかといえばあふれ出る母性本能をうまくコントロールする人といえるでしょう。
 《わが子の自慢》 「うちの子は、走るのが速いんですよ。私に似て運動神経がいいのかしら。でも、音感はちょっとね。主人に似たのかしら」なんて話を聞くとおかしくなってきます。
わが子の良いところを見つけさせたら、お母さんにかなう人はいません。でも、この気持ちが暴走するとやっかいなことになってしまいます。
 《学芸会》 「うちの子が白雪姫ではなくて、魔法使いのおばあさんの役なんですか?」と文句をいうお母さんもいるそうです。お母さんの気持ちは、“うちの子は、演技力があるのに悪役の魔法使いじゃかわいそうだ”という、「わが子かわいさ」の気持ちが暴走して、“なんとかしてほしい”と文句を言っているのだと思います。しかし、一人がこんな文句を言い出せば、「自分も言わなければ損」「とにかく言ってみるだけ言ってみよう」という殺伐とした雰囲気が生まれてしまいます。そしてやがて「言った者勝ち」という困った風潮が蔓延してしまいます。声の大きな人の意見が通る、そんな品格のないコミュニケーションの中にわが子がいるほうがよほどかわいそうです。

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