2017年7月16日日曜日

花だより トキソウ しれとこ夢ホール

~平成12年の作品

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 ◇□◇しれとこ夢ホール◇□◇
 問題行動に対する100回の説教よりも、心から涙する演劇や映画の一場面の方がずっと効果がある。感動する心は文化芸術に止まらず、学術や科学技術の分野でも大きな影響力を持っています。新しい発見や工夫が、感動や美意識といった心の動きと関係しているとも言われています。学力向上には、育むべき豊かな心を含むものでなければなりません。
 国際舞台で活躍する著名人がよくいうのは、自国の文化についての知識や経験がいかに大切であるかに気づかされる。文化芸術は国際人の教養であり、国際社会での学力に他ならない。豊かさや品格の伴わない学力は国内でも通用しない。何より文化芸術は人間としての豊かさ、本物の心の豊かさを保障してくれるものです。人間の弱さにつけ込んだバラエティ番組や中身のないゲームソフトなどに子どもの心を委ねてよいはずはありません。まして、いくら成績が良くて科学の知識があっても人を傷つけるような子どもを育ててはならないのです。
 斜里には「しれとこ夢ホール」という素晴らしい施設があります。今年も様々な催し物が企画されているようです。是非参加してみて下さい。
  突然の雹(ヒョウ) 車の屋根がボコボコ
 このところの雨で花壇のペチュニアも息を吹き返しました。教材園やビニールハウスの作物が大きく成長していました。しかし、毎日手間隙かけて育てたものでも、先日のような、ひとたび大粒の雹が降れば、それまでの苦労が一瞬にして水の泡となってしまいます。こんなときほど自然の前では人間がいかに小さい無力な存在であるかを思い知らされます。
 人生でも一生懸命努めても、自分の力ではどうしようもないことがあります。そんなときは、我が身の不運を嘆き、世を恨む。それは人情の然らしめるところかもしれません。最近の事件の根底には、このことがあるように思います。けれども、すんでしまったこと、どうにもならないことを思い煩っていても事は進展しないのです。
 何度もつまずき、窮地に立たされても、希望を失わず、その都度次の一歩を踏み出す。そうすることで新たな道が開け、自分を一回りも二回りも大きく成長させることができる。と子どもには語りかけていきたいものです。
 人生の途上で出遭う苦難や挫折、それを乗り越えさせるのは、やはり前途に対する「希望」を持つことです。

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