2018年4月30日月曜日

花だより コデマリ 新・心・真・信


 19年度 朝日小学校がめざす4つの学校像を4つの「しん」で
          朝日小学校にしい風を・・・
                「新 心 真 信」 ~参観日説明資料から~
 卒にうちの子を任せて、本当に大丈夫? 
  人6名が入り19年度がスタートしました。
 やる気、元気、素直さに期待して下さい。全職員でバックアップしていきます。
響き合う学校~友だちや教師と共に学び合い、個性が生かされ、心が通い合う学校
 心情(心持ち、愛情、思いやり)
 「さしすせそ運動」の展開
【子どもの心構え】 さわやか しゅうちゅう すすんで せいいっぱい そんちょう
【教師の心構え】  さわやか しんらい すすんで せいじつ そんちょう
   わかりやすい言葉で子どもに共有させ、意識的・全校的・日常的に取り組むことが肝要です。   
 ◎特に重点として さわやか~あいさつ、整理整頓、美化、来客・応対
磨き合う学校~教職員一人一人が資質の向上に努める学校
 真剣(まじめに本気で取り組む)
 国語の「書くこと」を視点に初任者研修指導は、全教職員で行う。初任者のレベルアップは、朝日小学校全体の教育力の向上に繋がるものと考えます。保護者の信頼に応えるため、(真剣に)研修取り組みます。
開かれた学校~学校・家庭・地域が相互の信頼関係と役割を果たす学校 
 信頼(信じて任せる)
  学校教育は、家庭・地域・学校の信頼関係と協力によって成り立つものです。また“いじめのい学校”は、保護者から信頼されている学校です。そのために学校は、情報公開とよりよい環境くりに努めます。                 
 これからも学校の取り組みについて随時おらせしていきますので、ご協力くださいますようお願い致します。 
・・・斜里の水に慣れる・・・
 早く斜里の水に早く慣れようと、来運の水を汲んできて、ご飯を炊いて食べています。
    「校長室花だより」これからお付き合いください。よろしくお願いします。

               水仙が満開になりました。4月28日

2018年4月29日日曜日

花だより ソメイヨシノ LINEトラブル


子どもたちのLINEトラブルについて、LINE運営会社の対応は  
               LINE株式会社政策企画室・室長 江口 清貴
 行った先々の学校で子どもたちからよく言われるのは、「先生にもLINEを教えてあげて」ということなんですね。要は、子どもたちは、自分たちは、自分たちに起きることをきちんとわかってくれる相談相手を求めているんですよ。だから、私たちはよく先生方に、「子どもたちと話し合った上でのLINEやネットの制限ならいいのですが、一方的な禁止を言い渡すことはしないでください。」とお願いしています。一方的に禁止されても、使う子は使い続け、うしろめたさがあるのでトラブルが起きても先生には相談できず、問題が地下にもぐって重症化してしまうからです。
どんなに健全な環境を整えても、集団があるかぎりトラブルが発生します。問題を重症化させないためには、子どもたちが先生や身近な大人を信頼して相談できる、ということが一番重要だと思っています。

 編 集 後 記 月刊「児童心理」特集~スマホ時代の子どもたち2016年7月号
 「スマホ時代の子どもたち」の特集テーマは、何年か前から編集会議の席上に提出されていたが、その都度まだ時期が早いのではと見送ってきたのだった。実は2008年10月号臨時増刊号で「ケイタイ、ネットの闇~子どもの成長への栄養を考える~」を組んだことがある。しかし、意気込んだ割には反響がイマイチだった。小学校の教員からは、「ケイタイもネットも家庭教育の問題で学校現場では関心ありませんから」と言われ、内心「そうじゃないはずなのに」と不満に思った記憶がある。
 しかし、10年近くの間に世は様変わりした。電車の座席では、乗客の7~8割が一心にスマホを触っている。ベビーカーを押して乗ってきた母親は吊革につかまりながら、面前スマホをしている。子どもは所在無げである。クリニックの待合室に病気の子どもを連れてきた母親が、スマホに目をやっている姿を嘆く医師の声も聞く。
 これだけ時代は変わってきたのだからと、思い切って今回「スマホ時代の子どもたち」のテーマを取り上げることにした。おそらく今後スマホユーザーが低年齢化していくことが避けられない状況の下で、そうした趨勢(すうせい)を危惧するだけでなく、「スマホに損なわれない子どもを育てる」のコーナーを最後に設けて、この魅力的ツールとうまく共存していける逞しい子どもを育てようとする、難しい今後の教育課題についても論じていただいた。8年前の失敗の挽回ができたかどうか、読者の方々のご賢察を待ちたいと思います。
伸びたフキノトウと斜里岳

2018年4月28日土曜日

花だより スイートピー スマホは現代のアヘンか?


 ≪医師からの警告≫ スマホは現代のアヘンか?
 親がインターネットゲームに興じるあまり、子どもをほったらかしにして、子どもが重大な事態を招いてしまう事故や事件が後を絶たない。
 母親がスマホに夢中になり、子どもから目を離したときに、何かのはずみで子どもが大けがをしたり、誘拐されたりする危険はいつでもどこでもおこり得る。
 子どもの「スマホ依存」をどうしたらいいかという議論ばかり目立つが、実は成人の「スマホ依存」はもっとやっかいである。その親もとやかく言わないし、夫は会社を辞めてしまったり、妻は家事や育児をしなくなり、家族はめちゃくちゃになる。スマホ世代の若い母親にみられる「スマホネグレクト」を見逃してはならない。
 母親の「スマホネグレクト」の典型例は、スマホに夢中になっているときに子どもにぐずられ、無意識に怒鳴りつけてしまう、という行動である。スマホを一時も肌身離さず片手に持ち、家事や育児、あるいは友人とのLINEを忙しくこなす母親。もう一方の手で子どもをだっこしながらも目は食い入るようにスマホの画面を見つめている。見つめるべき対象はわが子の目でしょうに。「母親よ、いったんスマホから目を離せ!」と叫びたくなるのは筆者だけであるまい。
 母親が子どもの呼びかけに長期間反応しなくなると、子どもは泣いたり、ぐずったりしなくなり、しだいに笑わない、しゃべらない、無表情な子になり、孤立を好み、人間関係を築けなくなる。「母性愛の剥奪」あるいは「愛着障害」と呼ばれる状態になる可能性がある。
 乳児の母親への愛着は、吸うこと、しがみつくこと、後を追うこと、泣くこと、微笑むことなどの感覚・運動を通じて形成されると言われている。そのどれもがスマホが提供する視聴覚のみの刺激とは対極をなしていることに「スマホ依存」の末恐ろしさを感じのである。
                    歌舞伎町メンタルクリニック院長 倉本 英彦

間もなく桜も咲きそうです。若松小学校の桜並木と鯉のぼり

2018年4月27日金曜日

花だより フジ 教師の多忙さと居場所


 ≪教師の多忙さと居場所≫
 世の中の多忙さが、学校への子育て機能への期待と批判の高まりを生み、それこそが教師を多忙にしている。教師の多忙さは、子どもの居場所づくりを阻害している。多忙な教師に気に入られるために、よい子でいなければ学校に居にくくなる。一部のお気に入りの子ども以外は、居ても居なくてもよい存在になりかねない。教師はもちろんそのことに気づいていて、すべての子どもたちにしっかりと向きあおうとする。そうするとますます多忙となる。教師のメンタルヘルスの悪化は、このようないたちごっこのような循環があるのではないか。
 このような厳しい環境ではあるが、教師は授業をしている。内容がしっかりと構造化された授業では、子どもが楽しいと目を輝かせ、できないことができるようになったという実感を持ち、もっとおもしろい世界があるという誘いに食らいつく、そんな授業を教師はしたいと思う。そのような授業の場こそが子どもにとって最高の「居場所」だろう。
 このようなことは、ほとんどの教師が、そして子どもたちが知っていることである。ところが、授業が居場所として機能しにくくなる場合がある。休み時間や放課後などの自由な時間での同級生とのかかわり合いの中で、居場所を見いだせるかどうかが、子どもたちの授業への身の入り方に影響する場合がある。授業時間以外の場への目配りは、多忙な教師ほど余裕がなく手薄になる可能性がある。子どもたちと用事もないのに自然と雑談をしあえる時間の確保は、多忙な教師には極めて難しい。ましてや、授業以外の見えない事柄を想像するには、あれこれ考える心と時間の余裕が必要となる。
 学校にせよ家庭にせよ大人の忙しさは、子どもをさびしい気持ちにさせ、いわゆる居場所感を減じさせることになる。朝早く出かけ夜遅く帰宅する父親、せわしなく動き自分の話をしっかり聞いてくれない母親、両親の多忙さが子どもの自尊心低下につながるとの指摘がなされることがある。
 しかし、父母が仕事や家事から解放されて子育てに十分時間を割くことができた時代が今までにあっただろうか。そのかわりに、祖父母や親戚、多数のきょうだい、近所の同世代の子どもたちが、幼子の面倒を見、子どもの育ちを見守り、切磋琢磨して成長するコミュニティ(居場所)がかつてはあった。このような場が、現代社会では学校とならざると得なくなっている。子どもの減少や親戚関係の縮小、近所づきあいの希薄化の中で、学校はコミュニティの育ちを保障するための居場所的役割が増している。
                  (月間「生徒指導」~居場所づくり~より)要約牧野


2018年4月26日木曜日

花だより ケマンソウ 「お母さん」と呼ばない


  保護者とうまくやっていくために ~「お母さん」と呼ばない~      
 「モンスターペアレント」という言葉が登場して、もう10年になりました。子どもと教師と保護者は、本来「三本の矢」でした。ところが時代の変化で、矢じりの先が学校に向かうようになってきました。
 世の中の二極化が進み、ゆとりのある家庭とそうでない家庭に分かれてきました。保護者会にまったく来ない家庭と、よく保護者会に来てすぐ名前のわかる家庭がはっきりとしているのではないでしょうか。
 問題は保護者会に来ない家庭ですが、「批判」する前にまず、「保護者も大変なんだ」と思える優しさが教師には必要です。
 例えば、保護者会に欠席した家庭には、資料を渡すだけでなく、短時間でも電話を入れます。「今日、○○さんに保護者会の資料をお渡ししましたので、もしわからないことがありましたら、遠慮なくいつでも連絡ください。」と伝えます。人は最終的には「優しさ」で動くものです。(「理で説き、法で押さえ、情で動かす」)こうした配慮なくして批判はできません。
 また、保護者の中には、深い悩みの一つや二つ抱えている方がいます。ですから、面談では、保護者自身の「困っていること」にも耳を傾けることが必要です。そして、悩みした共有した後は、保護者を「ほめる」ことで終わることです。子どもより大人の方が、ほめられることに対していい意味で「不慣れ」なので、効果は「てきめん」です。
 とどめは、保護者を「お母さん(お父さん)」と呼ばないことです。苗字で呼ぶためには、「注意力」がないとできません。大変ですが、小学校は6年間、中学校は3年間あるので、顔を一度覚えてしまうと人間関係の大きな財産となります。つい「お母さん」と言ってしまいがちですが、保護者は、教師のお母さんやお父さんではありません。その誤解が誤解を呼ぶことになります。(「お母さん」と呼ぶのは、学校現場くらいです。)お母さんと呼ぶことをまずやめませんか?  (月間「生徒指導」より)

若松小学校の鯉のぼり

2018年4月25日水曜日

花だより ライラック 斜里岳に鯉のぼり


【平成20年度 斜里町立朝日小学校「花だより」から】
4月4日 PTAの協力をいただき今年も50匹の鯉のぼりが斜里岳をバックに泳ぎ出しました。
4月5日 さっそくご近所の方が、小さい子を連れて見に来ていました。
 3月の学校便りで「家庭に眠っている鯉のぼりはありませんか?」と呼びかけましたら、2セットの寄付がありました。毎年、強風で何匹か脱走したり、鯉の開き状態になります。これで補充することができます。ありがとうございました。
 今年度も「花だより」お付き合いください。 
今年度も週1のペースで「花だより(校長室だより)」を出します。「冬の間、花の名前に苦労しない方法はないか?」とインターネットを見ていたら、「誕生花と花言葉」というサイトを見つけました。
「誕生花」の由来はギリシャ・ローマの神話時代にさかのぼります。その頃、花や木々は神秘的な力や神からのメッセージを宿すものと考えられていたそうです。ギリシャ・ローマの人達は、日々を司る神がいると信じていました。その神と花を結び合わせて暦にしたのが誕生花です。 誕生日の花は、守護神のように自分を守り、幸福、愛、富をもたらしてくれるものだと信じられています。
 北海道とは季節が異なるため、実際に咲く時期とずれてしまいますが、今年は「誕生花」でいきます。
 4月25日の誕生花は「ライラック」です。 花言葉~「思い出を大切に」です。
 ホームページを更新しています。4月からトップページに「週の予定表」を掲示しました。また年間行事予定も掲載していますのでご覧下さい。ホームページに掲載する「花便り」は、写真を鮮明に見る頃ができます。また、毎日の学校の様子をブログで配信しています。こちらも是非ご覧ください。
 今年も【3つの「あ」を大切に】子どもたちに語っていきます。
 「あいさつで人を大切に、 あとしまつで物を大切に、 あんぜん・あんしんで命を大切に」

斜里町立朝日小学校

2018年4月24日火曜日

花だより ワスレナグサ 北見市立北小学校



  まるいやねの「個性の花開く教育」のシンボルマーク
  まるいやねの学校からの発信 (ただ今、北小のことを勉強中です。)
 指標「精いっぱい」の意味(平成4年の学校経営方針より) 
 「精いっぱい」の「精」には、「人間のエキスである心、澄みきった光、澄んだ瞳」という意味があります。
 子どもたちが生き生きと活動するとき、真剣に取り組むとき瞳が輝き、喜びがあふれ、意欲が生まれます。そこで私たち教師は、全ての教育活動に“精いっぱい”を子どもたちの合い言葉とさせ、十分に自己実現できるように支援していきます。
“精いっぱい”の取り組みをさせるには
 ①教師が子どもを理解し、一人一人の持つ個性を十分に伸ばしてやること
 ②考えるゆとりある授業により、一人一人が自己の考えや方法を創出できるようにする
  こと
 ③個性的、創造的に活動させ、成就感・満足感を得させるような教育活動を深めること
 ④達成可能な活動を組織し、自己に自信を持たせること
  などが大切になってきます。
 校長室に来た2年生に、「“精いっぱい”てどんなことか分かる?」と聞くと、「たくさん食べること」と答えて、一緒に来た友だちから「それは“腹いっぱい”だろ!」とつっこまれていました。
 北小の伝統である「精いっぱい」を子どもたちに伝えていきたいと思っています。





2018年4月23日月曜日

花だより オダマキ 自立支援


 【シリーズ「イキイキ子育て」】
 自分で考え、自分で行動できる人に育ってほしい ~自立を支援する~
 少子高齢化が進み、子どもと年寄りが威張っていると言われています。子どもの進む先の障害物を先回りしてどけたり(過保護)、一歩一歩にあれこれ指示をしたり(過干渉)していることが原因かもしれません。子どもが好きな物を見つけるまで待ち、できるだけ子どもの力を信頼し、それを見守り、力づけることが大切です。あれこれしないで見守ることは、モノを買ってやったり、何かをしてやったりするより、ずっと難しく愛情がいることです。
 また、親は自分が子どものために考えたことは正しいと思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。自分の思いや考えを押しつけるのではなく、「あなたはどう思う?」とまず子どもの言い分をじっくり聞き、子どもの気持ちをしっかり受け止めてから、「自分はこう思うけれど」と、一緒に考え一緒に学んでいく姿勢が大切です。子どもが自分で考え、勇気をもって行動し、達成感を味わう、または失敗から学び強くなるチャンスなどを子どもから奪わないように気をつけましょう。 ~過保護や過干渉はやめる~
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 《交通安全に気をつけて》
 昨年5月26日に起きた自転車事故を例に、子どもたちに呼びかけした。過日行われたPTA理事会でも、学校とPTAが協力して通安全に取り組むことを確認したところです。子どもたちには、9日(月)全校朝会で3つの「あ」を例に、交通安全の話をしました。今年も“3つの「あ」”を子どもたちへ語りかけていきます。
 あいさつで人を大切に あんぜんで命を大切に あとしまつで物を大切に
美幌神社の鯉のぼり(4月21日)

2018年4月22日日曜日

花だより ヤマツツジ 教員の多忙と生徒指導

 
【教員の多忙と生徒指導】
 生徒指導の基本は、児童生徒理解と言われます。「子どもに寄り添う」「同じ目線に立つ」などとよく聞きますが、若い先生の中には、関わり方がよくわからないといった悩みを抱えています。また、ベテランでも昔にはなかった問題行動やトラブルに戸惑う方が多いと聞きます。子どもをとりまく環境がめまぐるしく変わる中で、どのように子どもたちとかかわっていけばいいか不断の研修が求められています。
 しかし、いじめ防止対策が進展しない学校が存在する理由や現状について、「教職員の日常業務は膨大であり、いじめ対策組織への報告や参集して対応を検討する余裕がない。」と分析しています。(2016年11月 いじめ防止対策協議会「施行状況に関する議論のまとめ」)
 ■「先生は多忙」と聞くが、何がどのように忙しいのか?
 この質問に「学習指導要領のとおりに教えればよい。」「複数のクラスで教えるときは、同じことを繰り返せばよい。」「先生は、赤本を見ながら授業している。」と言った言葉が続き、教員の多忙は、なかなか世間に理解されていません。
 教員はいつでもスイッチ・オン
 教育委員会事務局に勤務する教員の多くは、教育行政に関わる事務量の多さと多様な“忖度”に頭を痛めています。「学校に戻りたい。」という声をよく聞きます。しかし、事務量の多さに辟易している彼らも「退勤後や土日は業務から解放される。学校はそうはいかないから、その点はよい。」などと続けます。この「そうはいかない」という点が重要なポイントです。
 教員には身体を休める時間はあっても、脳は児童生徒のことで休日であろうと夜間であろうと常に働いています。人間関係を生業とする職業であるだけによくも悪くも学校のことで脳を独占し続け、ストレスとなります。脳が常時フル稼働で、私人でいる時間が少なく、それが極度の多忙感となっているのです。
 ~ポイント~
① 教員の忙しさの根底には、生徒指導がいつも頭から離れない教員資質にある。
② 各学校では、業務に優先順位をつけ、教員のゆとりを確保する。

 「健康は人生の目的ではない。しかし、第一の条件である」
~病気は千もあるが、健康は一つしかない。長生きするために健康でいたいわけではない。まだまだやることがいっぱいあるから健康でいたい。~ (90才若松の翁)
 “生徒指導充実の第一の条件は、教員が心身共に健康であること”です。
                              

2018年4月21日土曜日

花だより サクラソウ PTA総会


 《PTA総会=何人集まるかでその学校の教育力がわかる?》 
 最初の参観日は、授業参観者は多いけれど、総会に残る人は少ないというのがどこの学校でもあることですが、「PTA総会の出席率で、その学校の教育力が分かる!」というある校長の話を教育雑誌で読んだことがあります。
「例年総会への参加者が少ないのですが、校長が替わったのでどれだけ増えるか?」と教頭が言っていましたが、用意した椅子が埋まることはありませんでした。新しい校長への期待感は薄いのかな?と思いました。「学校は期待できるぞ!」と学校に関心をもってもらう努力を校長はしなければなりません。「精いっぱい」頑張ります。しかし、学校は、教職員や教育委員会だけで成り立つものではありません。吉田PTA会長さんが、「北小の子どもたちのために、保護者と先生方が協力して頑張りましょう。」というご挨拶を聞いて大変心強く思いました。保護者の皆さんのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いします。総会では、23年度事業報告、24年度事業計画が議案通り承認されました。
  “そうじのひみつ”という本の寄贈(日本PTA全国協議会推薦)
 この本は学校の子どもたちや先生、用務員さんが登場する漫画になっていて、「どうしてそうじをするのか?」分かりやすく解説されていました。掃除には、大きく分けて3つの理由があります。①気持ちよく過ごすため ②物を長く使うため ③健康に過ごすためです。
 用務員さんが「私はずっと営業の仕事をしてきた人間なので、用務員としての技術は持ち合わせていないけれど、自分にできることは掃除だと思って一生懸命やらせてもらっています。子どもたちが気持ちよく勉強できるようにしてあげたいもね。」と言っていました。
 職員室や校長室は、事務補さんが掃除をしてくれます。学校の環境整備は、事務職員が、一手に引き受けてやってくれていますが、斬新なデザインでお金のかかっている校舎も20年経つと雨漏りなど、いたるところで修繕が必要になってきました。
 教育委員会の施設課の方が校舎の様子を見に来ました。一緒に屋上にあがり屋根の状態を確認しましたが、あちこちに劣化してさびが浮いていました。一見きれいな校舎に見えますが、「こりゃあ、後5年も経つと大変だ!」と担当者が言っていました。
過日のPTA役員会でもこのことが話題になり、「PTAとしても協力したい。」と言っていただきました。この素晴らしい校舎を有効に活用するために、まずできることは、“あとかたづけで物を大切に”掃除やあとかたづけをきちんとすることです。

 
               4月20日 端野畦道で

 雪解けを待たずに顔を出す春の使者。一番早くでてくる山菜です。独特の香りとほろ苦さが春の息吹を感じさせます。「春の皿には苦味を盛れ」と言います。 冬の間にたまった脂肪を流し、味覚を刺激して気分を引き締めて一年の活動をスタートさせると良いと聞き、先日、若松の水を汲みに行ったとき、水辺にあったフキノトウを採ってきて、てんぷらにして食べました。苦みがあるので苦手なのですが、冬眠から目覚めた熊は最初にフキノトウを食べるそうです。 花言葉=「希 望」

2018年4月20日金曜日

花だより ヤマブキ SOSがうまく言えない


《シリーズ「イキイキ子育て」》
「あなたの家庭にもっと望むものがあるか」と子どもたちに聞いたところ、どの年代の子どもも一番多かった答えは、「家族のみんなが楽しく過ごす」でした。当たり前のことですが、子どもたちが願わざるを得ない現実を親として真剣に受け止めたいものです。
 “必要なモノさえ与えていれば子どもは育つ”と思えた時代もありましたが、今や楽しい家庭は、家族が意識的に協力し合わなければなかなか得られません。子どもにとって心安らぐ居場所になっているかどうか、家庭を見つめ直してみましょう。
 子育ては大事ですが、一日中、わき目もふらずに集中していては疲れてしまいます。親のイライラは、子どもにも伝わっていくものです。親が幸せで笑顔でいる家庭でこそ、子どもも幸せを感じられます。
 ***親の笑顔が子どもの笑顔をつくる*** (家庭教育手帳より)
 ~子どもはSOSがうまく言えない~ 
 いじめや不登校につながる悩みなど、子どもが心の問題を抱えたとき、それは、しばしば身体的なサインや行動となって現れます。腹痛・吐き気・下痢・食欲不振・めまい・頭痛・発熱といった症状や過食・拒食・不眠・ヒステリーといった行動などさまざまなサインがあります。サインに気づいたら、病気だと心配するだけでなく、心の問題が背景にないか考えましょう。「気のせいだ」「わがまま」「ズル休み」というような言葉で片付けず、様子をよく見て、話をよく聞き、理解しようとする姿勢が大事です。特に入学や新学期を迎え、環境が大きく変わるこの時期は心配です。
 ***子どもの身体や行動に現れるサインを見逃さない***
「偉そうなことを言っていますが、校長先生の家庭はどうなんですか?」とよく言われます。我が家もそうなるよう努力しています。
  

2018年4月19日木曜日

花だより ヤグルマギク カリスマ性と校長室


 教師はカリスマ的存在 
  ~教えるプロとしての指導力向上=カリスマ性の発揮~
 教師は教える人という制度的権威の正当性を有しています。その教師がカリスマ性を失えば、学校と教師は尊敬と憧れという対象ではなくなります。教師がカリスマ性を手放せば集団は混乱し、暴れ回る子ども、引きこもる子どもなど、さらにモンスターペアレンツという怪物が出現します。
 ◎×△□ 最近 校長室は大盛況 クールダウンに校長室へ ◎×△□
 校長室に興奮状態でやってくる子がいます。穏やかに「どうしたの?」と優しく聞くときもあれば、「わがままは絶対許さないよ!」ときつく言うときもあります。
 不良少年グループがお祭りの露店を歩いていて、怖そうなお兄さんから、「兄ちゃんラ、えらいかっこつけて歩いているな?ちょっとこっちにこいや!」と声をかけられると急に態度が変わって「いや、いや、そんなことありません。」とすごすごと立ち去っていきました。きっと学校の先生が注意してもこうはならなかったでしょう。「校長先生、おかしな奴がいたら、俺等に相談してくれ、真っ当な道を教えてやるからさ!」と言われたことがあります。
◎校長室は立派でなければならない 
 前任校での話です。職員玄関から怒鳴り声がして、「校長先生、大変です。ヤーさん風の人が教頭先生とやり合っています。」事務補さんが校長室にとんで来ました。「校長室にお通ししてください。」と頼みました。するとしぶしぶ校長室にやってきました。
「校長の牧野です。何か学校に粗相がありましたでしょうか?」と切り出しました。(心臓はバクバクしていましたが、平静を装っていました。)すると穏やかになって話し出したのです。
 校長室は、学校の中で特別な空間(威厳のある)であらねばならない! 応接セットは高級なモノで、書棚には、いかにも難しそうで重厚な書籍が並べられ、壁には美術品が飾られ、棚には高価な調度品が置かれているべきだと思います。もちろん整理整頓、掃除が行き届いていることは最低条件です。
◎一番重要なのは、そこの住人? 
 校長になったとき母が、「いいかい喜充、校長先生になったんだから、安っぽいスーツなんか着るんじゃないよ。靴は運動靴ではなく、校長先生が履く靴を買いなさい。」と言われました。サラリーマン身分で高級なスーツを着ることは出来ませんので、せめてと思い校長先生が履く靴?を購入しようと札幌の三越に行って「校長先生が履く靴はありますか?」と聞くと(何と恥ずかしいこと)「もしかして、ドクターシューズのことですか?」と言われました。今履いている靴は二足目になりますが、4月の新学期前には必ず手入れをして大切に履いています。
「外見より中身だろう!」
 校長としての威厳、権威を身に付けたいと思っていますが、一朝一夕にはなりません。まだまだ修養が足りずカリスマ性もありません。どうしたらカリスマ性が身に付くか?ニュートンやレオナルド・ダ・ビンチなど歴史上の科学者は哲学者であり、哲学者は科学者でもありました。教師もまたそうでありたいものです。
 校長室は来客の接待室でもあります。お得意様サロンでもあります。校長室を有効に活用して下さい。
20度近い陽気に誘われて、伸びた蕗の薹と福寿草 


2018年4月18日水曜日

花だより キリシマツツジ 「しつけ」で所得が増える?

【心がほっとステーション】
(1)教頭先生と若い先生との職員室での会話
 保護者へのトラブル含みの電話連絡を自宅に帰ってからしようとした若い先生。それを教頭が引き留めて言いました。「ここ(学校)で電話してから帰りなさい。何かあったら(揉めたら)すぐに電話を代わるから。」
 不思議なことに、こう言ってあげると電話は代わることはなく、その後揉めることもなかったとか。何かあっても教頭先生と言う後ろ盾があると思うと、落ち着いて保護者に対応することができるのではないでしょうか。もし、自宅で一人電話をかけていたらどうなっていたか? 
(2)「しつけ」をしっかりすると所得が増える?
 コロンビア大学の有名な実験 「非認知能力 マシュマロ・テスト」
 4才児を対象に、マシュマロを食べるのを我慢する自制心を測る調査をしました。
 追跡調査の結果、4歳のときに自制心が働いた子どもは、そうでない子どもと比べて大学適性試験のスコアが高くなるという結果を得た。さらに将来の賃金にも影響するという調査結果があります。
 日本における研究でも、幼少期の家庭環境をサポートし、十分な教育機会を与える政策は効果があるといわれています。生徒指導は児童生徒の将来にまで影響するのです。
 全国の男女約1万6千人を対象にした別の調査では、「うそをついてはいけない。」などの基本的なしつけを受けた人は、所得が多くなると言う結果が出ています。

2018年4月17日火曜日

花だより ハナビシソウ 人気テレビ番組から学ぶ生徒指導


 人気テレビ番組から学ぶ生徒指導
 チーム学校としての生徒指導 いわゆる「組織的な教育活動に取り組む」ことが求められている中、若手教員もチームでの役割を果たすことが期待されています。しかし、“生徒指導”に漠然とした不安や苦手意識を持った若手教員が多いと聞いています。若手教員の力量アップがこれからの課題です。
(1)人気テレビ番組『相棒』は、なぜ長い人気を保っているのか?
 俳優のキャラクターもありますが、共感する場面も多いからではないでしょうか。事件の解決にベテラン刑事と若い刑事が奔走し、それぞれの持ち味を発揮して、経験の違いはあっても、双方を認めつつ、持てる力をかけ算して、解決へと導いていくのが視聴者に受けているように感じます。若手からベテラン教師が同じく学級担任する学校現場にも通じるものがあるのではないでしょうか。
(2)漫画『ONE PIECE』は、なぜ共感を呼ぶのか?
 「お前ができねェことはおれがやる。おれにできねェことをお前がやれ」「おれは助けてもらわねェと、生きてはいけねェ自信がある」というセリフがあります。この漫画が共感を呼ぶのは、個性豊かな仲間と協力しながら、創造的に物事を解決していく姿が鮮やかに見せつけられるからでしょう。チーム学校の核心は、周りにいる仲間と共に学校が物事を創造的に解決してくことにあります。

2018年4月16日月曜日

花だより モクレン これぞ1年生


 これぞ1年生!?
 「学校に行ったらね。ちゃんときまりを守らないとね。横断歩道は、右見て,左見て、信号が点滅したら渡らないんだよ。」
「うん、分かっているよ!」
「あのおばさん。赤なのに渡っているよ。悪いおばさんだね。」
「あのおじさん、たばこのすいがら、ポイって捨てたよ。悪いんだ!悪いんだ!」と大きな声で聞こえるように言います。幼い子に言われると大人は罰悪そうにその場を立ち去りました。
 ある温泉での出来事
 入口で「これ何て書いてあるの?」
「“刺青やタツゥーのある人は、入浴お断り”と書いてあるんだよ。」
「刺青って何?」「背中や腕に絵が描いてある人のことだよ。」「ふ~ん?」
「あのおじさんの背中に絵が描いてあるよ。入っちゃダメだよね!」と大きな声で叫びました。善悪の判断やきまりを守るのと同じく、空気を読むこともこれから勉強しなければなりません。
 小学校は午前中、中学校は午後から入学式 
 高栄中学校の入学式に行ってきました。「生徒並びにご臨席の皆さんはご起立願います。」のコールに新入生だけ座ったままで、担任に促されて立ちました。小学校では、「さあ、みなさん」とか「児童の皆さん」とやさしく言われていたのでピンとこなかったのでしょう?卒業式では、ずいぶん大人びた感じがしましたが、中学生の中に入ると背も低く、幼さを感じました。
 高栄小、緑小の校長先生が来賓で来ていました。両校とも今年の新入生は40数名の2学級(1学級22~23名)だそうです。それに比べて北小は、同じ2学級でも69名(1学級34~35名)です。1年生の教室は、子どもの机でいっぱいで、保護者の方が入りきれませんでした。新入生の写真撮影をするときも、保護者の方が入ると総勢90名近くになり、撮影時間もかなりかかって、集中力がなくなり、あくびをしたり、よそ見をする子が出て、シャッターを何度も切りましたが、これも入学式の恒例行事です。



2018年4月15日日曜日

花だより ヤマブキソウ Nプラン


 2015スタート 三寒四温を繰り返しながら、桜の季節を迎えようとしています。オホーツクに桜前線が到着するのは、まだまだ先の話ですが、北小4年目にもなると、ご近所のどこの庭先に福寿草が咲くか分かるようになり、朝の街頭指導に合わせて福寿草を探しに回ってみると、いつもの庭にやっぱり咲いていました。蕗の薹も春を告げる花ですが、黄色の鮮やかな花を咲かせる福寿草には敵いません。
 さて、「別れと出会いの季節」と言われますように、多くの方々との別れと出会いの中で新学期を迎えました。このご縁を大切にして新しいスタートを切っていただきたいと願っています。一番早く咲く寒桜の花言葉は、“春はもうすぐ「あなたに囁く」”です。福寿草の花言葉は「幸福を招く」、蕗の薹は「待望」「仲間」です。なるほどうまくできています。
 平成27年度 学校経営の基本方針 《解説》 
◎義務教育の段階であること ◎子どものためにあること ◎公立小学校であること
 学校経営方針は、自分は今年で最後だから、好きなようにするということはできせん。北見市教育行政方針、北海道教育委員会の方針に基づき定めるものです。しかし、その中でいかに独自性を出すか、他の校長とは違うところを見せたいと思うのです。
 ~・~・~ Nプラン2014+1(N) ~・~・~
N~north(北小学校の)N~new(新しい)N~next action(次の行動は)
N~nice(見事で、快適で、優しい)N~never(決してあきらめない=精いっぱい)
N~need(特別な支援を必要とする子どもへの配慮)
HONDAのNボックスの売れ上げが好調のようです。北小のNプランも2年目になり、NEWを取ろうかと思いましたが、新メンバーが加わり、また新しい風が吹き始めたのを感じ、残すことにしました。今年は+1(N)として「特別支援教育の充実」を加えました。
 目指せ!「楽しく学びがいのある学校」 
 子どもにとって学校がホッとできる安心感とやればできるという成就感と達成感が実感でき、子どものよさや可能性が最大限発揮できるような豊かな学びの環境を創り出す。
 《学びがいのある学校とは》
◎温もりと潤いのある学校 (温かさ・安心・自信・自立心)
◎思いやりと協力のある学校  (認め合い・磨き合い・高め合い・助け合い)
◎創意工夫のある学校  (関心・意欲、問題解決力、創造性)
◎活力のある学校  (自己目標・自主性・実践力・達成感)
◎遊びのある学校  (人間関係・社会性・心の安らぎ)
 特に大切にしたいのは「遊び」です。
 ここで言う「遊び」とは、PLAYではなく、車のハンドルやブレーキの「遊び」のことです。レーシングカーは、この「遊び」がほとんどありませんが、ファミリーカーには、適度な「遊び」が安全には欠かせません。学校の遊びは、教師の人間性や心のゆとりが大きく左右します。
「教職員が協働する学校づくり」(“教育は人なり”) 
 学校教育の正否は、教職員の意欲と姿勢によるところが大きい。教職員の意識や心構えが子どもの成長を促すという考え方に立ち、教職員一人一人が持ち味や専門性、自主性や創造性を発揮し、磨き高め合って、子どもの心に響く教育活動を推進する。

2018年4月14日土曜日

花だより マーガレット 夢と儚い


 経営方針 2015は Nプラン+1《need》 「校長室だより」から
 最後の年こそ、夢の実現と思っていましたが、「夢」は「儚?」「人べん」が付くと「儚い」となります。そうならないように努力します。
《特別支援教育の充実こそが重点》
 特別支援学級在籍児童の増加と特別支援の全道大会会場校、そして、インクルーシブ教育システムの構築が求められていますので、特別支援教育は学校経営の重点に据えなければならないと考えます。
 校長がまずやらなければならないことは人的な配置です。今回の人事では、特別支援担当者の確保を重点にしました。しかし、今回の人事は、たまたまうまくいきましたが、次年度以降も今年のような人事ができるかどうか、厳しい状況にあります。あまり期待しないでください。
 研修も特別支援教育を抜きには考えられません。この機会に全職員で特別支援教育について研修を深めるべきです。しかし、先立つものはお金です。何とかしたいと思っています。
《学力・体力向上対策は外せない》
 病気の処方箋は、さまざまな検査で決められます。今の世の中、触診やレントゲン写真だけで診断する医者はいません。血液検査やMRI・CTなど、最新の医療器具を駆使して診断し、治療方法を決定します。教育も同じです。精度の高い検査(知能検査・学力検査・新体力テスト)をして、何が課題なのかを明確にし、それを共有することがまず必要です。
 少人数指導加配、授業改善チーム活用事業や時間講師など考えつく加配(通級学級は残念でしたが)は、全てもらいました。後はその成果を上げるだけです。
《生徒指導(保護者対応)》
 生徒指導=保護者対応 北小3年間の実感です。決して一人で抱えないことです。責任を背負い込むようなことはしないことです。問題が生じたときは、すぐ生徒指導部や教頭に相談することです。また、関係機関との連携が解決の鍵を握ります。早い段階での報告・連絡・相談が大事です。
《+1はNではなくC(clean)にしたかった?》
 職員室の配置が新しくなり、机の移動に伴い長年溜まっていた綿ゴミが大量に出てきました。誰かがいなくなったからではありませんが、これを機に職員室がきれいになることを願っています。
 3年前に初めてこの校舎(斬新なデザイン)に入ったとき、外観と異なり汚い学校だと思いました。図書コーナーや螺旋階段の上はグチャグチャ、準備室はゴミ屋敷?観葉植物は瀕死の状態、賞状額は埃まみれ、賞ケースは雑然と置かれているだけ、中庭は雑草が伸び放題、学校周辺の樹木も手入れが行き届いていませんでした。(決して先生方を批判しているのではありません。)ところが、この3年で少し環境がよくなってきました。先生方や吉次さんや竹内さん、土曜警備の方など、さまざまな方の協力のお陰だと感謝しております。
しかし、まだまだ気になるところがたくさんあります。これも改善にはお金が伴いますので、あれもこれもやりたいことがあってもそう簡単に実現できるものではありませんが、職員室の机上の整理整頓は、お金が無くても心がけ次第できれいになります。
 学校が変わった?と思わせるのに手っ取り早い方法は、目に付くところをきれいにすることです。これで印象が大きく変わります。皆さんの協力をよろしくお願いします。


2018年4月13日金曜日

花だより オオバナノエンレイソウ 目指す教師像


 中学校の入学式(6日高栄中、7日北中)
 新入生が入場してくると、私を見つけて腰のあたりで小さく手を振る子がいました。まだ小学生ぽいかな?と思って見ていました。中学校では「入学認定」というのがあって、一人一人名前を呼びます。卒業式に大声で返事をした子は、中学校でも大きかったです。(「あの子は北小の卒業生です。」と隣の来賓に自慢しました。)北中では、金崎くんが新入生を代表して「誓いの言葉」を述べました。とても立派な挨拶でした。ご両親で最前列の真ん中に陣取ってビデオ撮影していました。その後、教室に戻って担任から、冒頭から「中学生ともなると、小学校とは違い、家と学校で見せる態度が違います。」と切り出し、携帯電話のこと、服装や身だしなみのことなど、親に対して厳しい注文がありました。入学初日から、小学校との違いを親子で実感したことでしょう。
 ~新年度のスタートのあたって~ (校長室だよりから)
  ・~・ 目指す教師像 ・~・
 『らしい』とは、教育者らしい、政治家らしい、商売人らしい、小説家らしい…のように、例えば政治家を裸にして風呂に入れても政治家らしい感じが動作からしみ出ると言われますし、役者が海岸で泳いでも舞台の匂いが取れないと言われるなど、軍人、学者、実業家、宗教家もみな同様に、その職業の感じが見て取れるといわれます。
 どのような職業にあっても、真の意味で自然に修養と人生の経験が積み重なると、垢がとれ、垢ぬけした人物となり、いざと言う時に、それぞれの組織の長としてその誠の仕事をする人物、真の頂点に立つ人物になるという考え方です。「えっ!あの人が先生なの?」と思われないようにすることです。
 これは多くの先人の教えでもあり、愚職の自戒であり、難しいことですが努力し精進したいと考えていることです。意を汲んでいただければ幸いです。
 高く厚い壁も、課題から目や心を逸らすことなく、果敢に対峙し見方や考え方、知恵を生かし、継続することによって、やがて壁が階段となって展望が開ける。 
“健康で長生きすることが人生の目的ではない。しかし、第一の条件である。”
 まずは無理をして健康を害さないことです。心と体と頭のバランスが大事です。慣れない環境で、疲れる日が続いていると思いますが、“よく食べて、よく寝て、よく仕事する、生活のリズムを守る”基本的なことをしっかり守って下さい。
 “無理せず”とは、人はつま先立つと、不安定になります。皆さんは若いですからエネルギッシュで、体力も気力も充分あると思いますが、多くの経験や勉強を重ねながら職能が向上することになりますので、“力まず”失敗を恥ずかしがったり、恐れたりしないで前向きにチャレンジして下さい。“向き不向きより、前向きが大切です。” 
“はみ出さない”とは、教育を担う職業を自分自身で選択した以上、教員としての常識やモラル、社会人としてのマナーはしっかり身に付くよう心がけることです。
 ある教育長さんが、「教育委員会に挨拶に来た職員団体の役員が、コートを脱ぐことなく入室してきた。こういう非常識な先生方に真の意味で子どもの教育を任せられるだろうか、保護者の信頼を得られるかと不安になった。」とおっしゃっていました。
 教師は『背広を着た子どもであってはならない。』一教師である前に一社会人でなければ尊敬の念やこの先生に学びたいという気持ちは起きてこないものです。
 教員として、教育に対する情熱、子どもへの愛情、責任感、使命感も当然大事なことですが、人格、品格も大切です。                 

 
 端野の道端で見つけた春(福寿草とクロッカス)4月12日

2018年4月12日木曜日

花だより シャガ 「赤いサイロ」 教頭先生の朝の仕事


 教頭先生が代わりました。N教頭先生をよろしくお願いします。
《教頭先生の仕事》 朝だけでもこんなことに注意している。超多忙な毎日!
1 一般の先生より早めに出勤し、出勤簿に押印し、校舎内外を注意して一巡し、校舎の
 異常の有無・安全を確認する。校舎巡視は、子どもたちが安全に楽しく学び、集団で生活
 できるようにするためです。
2 校内巡回・巡視中に登校してきた子どもには、先に挨拶をし会話を通して、健康状態
 を把握する。
3 廊下や教室、トイレ、特別教室などの「落書き」「掲示物の状態」「はがれや傷みの
 具合」をつぶさにチェックし、担任や担当に指示し、環境の整備に努める。
4 掲示物は、季節や時期、場所など、言語環境の整備と大きな関係があり、蔑ろにして
 はいけない。
5 画鋲は四隅を止め、その際、後で抜きやすいようにやや斜めに刺す。教頭先生の細か
 な目配りがなければ校舎内外の美化は保持できない。教室や廊下の掲示物にも目を働か
 せる。
6 職員朝会時に出勤状況を的確に把握し、「滑り込み」がいる場合は、余裕のある生活
 行動を促し、通勤等の交通事故防止を図る。
7 出勤簿を常に点検し、押印漏れの職員を指導し「当たり前のことを当たり前にできる
 職場づくり」に努める。
8 職員一人一人と「心のこもった挨拶」をするように努め実行する。
9 職員の顔色、身のこなし方などから健康状態を把握する眼力を磨く。
10 職員朝会前に校長と打ち合わせをし、的確な情報を伝える。(「報・連・相」の率先垂範) 


     LS北見の“もぐもぐタイム”で有名になった「赤いサイロ」(北見菓子処「清月」)
        早朝から並ばないと買えない人気商品!手に入れました。

2018年4月11日水曜日

花だより ミヤコワスレ スタート


 平成27年度のスタート】(校長室だよりから) 
 転入された職員の皆さん 心から歓迎いたします。 
「校長先生、LAST YEARですね。」とM先生に言われました。
 今年の書き初めは「有終完美」でした。
《不安と期待》 いよいよ新しい顔ぶれでの新学期がスタートします。
 31日、転出される先生の挨拶がありました。一人は「久しぶりの転勤でわくわくしています。」と期待に胸ふくらませ、ある人は感極まって涙を流し、そして、新天地での不安を口にする人と様々でした。春休みに入ると、保護者から担任の要望をよく受けます。「なぜ1年で担任が替わるのですか?昔は持ち上がりでしたよね。よく知っているあの先生がいい!あの先生なら安心!毎年替わるのは不安です。」と言うのですが、「替わることも大事です。」だと応えています。
 自立への基礎を養う(保護者の声に)   
 ただ学力をつけようと思ったら、家庭教師を付けて勉強させればいいのですが、それだけでは、人として成長しません。なぜ学校で勉強するかと言えば、人は社会の中で生きていかなければならないからです。仲間と一緒に学ぶためには、友だちとの付き合い方、先生との関係、集団のルールを身に付けなければなりません。それが学校で学ぶ大切なことです。
「校長先生、○年生になっても○○先生を担任にしてください。」と校長室によくやってくる子が言いました。こういう子は、新しい担任、新しい環境になってもすぐ対応できる子だと思います。
 教え子の中に未だに年賀状(当時の思い出を書いて)を送ってくる子がいます。その子は目立たなく、私の近くにはあまり寄ってこない子でした。ひとそれぞれです。新しい先生、新しい友だち、新しい環境に早く適応する能力も必要なことです。

2018年4月10日火曜日

花だより ヤマザクラ やさしい異動


 年度はじめにこれだけはやっておきたい
  「やさしい異動」 ~異動してきた教員にどう対応するか~
 この4月、期待と不安を胸に多くの先生が異動しました。異動してきた先生方の不安を取り除くために、受け入れる側は具体的に何をすればいいのか考えてみました。
 市町村が違うところへ異動すると、大げさに言うと「国」が違うくらい「文化」が違います。その「文化」を上手に扱えないと、手痛い失敗をしてしまいます。逆に「文化」を踏まえると、新しいものを開花させるきっかにもなります。異動は「最大の研修だ!」と比喩的に表現される所以です。
 ≪半分くらいの実力しか出せない≫
 ある学校に5年いたら、5年分の経験値を得ます。具体的には、地域的な特性や子どもの気質等も分かります。ですから、2年目が始まると少しゆとりを感じます。1年目の先生にはそれがないので、持っている実力を100%出すことができません。多く見積もっても50%くらいだと思うことが、異動の先生と受け入れる先生の両方に必要な視点です。
 異動には、「なれる→なじむ→とけこむ」というプロセスがあるので、「1年目は様子見」という言葉がよく使われます。しかし、今の時代は何でもスピードが求められます。“1年目だから学級崩壊してもいい!”なんてことはあり得ません。だからこそ、異動した先生がスムーズに「なれる」ために、受け入れる側の努力が必要となります。学校現場には、多くの失敗を見えない形でフォローするやさしい土壌があると信じます。
 ≪異動者へのやさしい対応≫
①どこにある?
 転勤してまず戸惑うのは、どこに何があるか。教材教具を使おうとしたとき、鍵に阻まれてしまい余計な時間を費やすことがあります。鍵がどこに保管されて、誰が管理しているか、普段使う教材などがどこにあるか、繰り返し、伝えてあげることが異動してきた先生の救いになります。
②ごみに関するetcetera
 ごみの捨て方には、不思議と人間性が出るものです。異動当初は、捨てるものが多く、どこに捨てればよいか、また、市町村で捨て方のルールが違って戸惑うものです。
早めに一緒に行って伝えてあげると親切です。
③あいまいな線引き
 年度当初に生徒指導の取り決めについて、生徒指導主任から、うちの学校では、こんな風にやっています等の説明があります。しかし、実際に子どもを目の前にしての対応は別物です。時に前任校の基準が邪魔して、間違った対応をすると、その問題が尾を引き、長引くことがあります。「もし、生徒指導の基準で困ったことがあったら、遠慮なく何回も聞いてください。」と伝えておくことが大事です。
④「いいね」の総量
 Facebookの「いいね」やtwitterの「?」が、これでもかとあふれています。異動したては、その学校でのうまくいったことの総数が少ないので、どうしても自信が簡単に持てません。だからこそ、異動してきた先生のgood Jobには、すかさず「いいね」を伝えることです。例えば、机上の整理整頓であったり、教室掲示の方法や学級通信の文章だったり、その先生の良さが出た瞬間に「いいね」を伝えます。これは年齢を問わずシンプルで効果的な方法です。子どもだって、大人だって自信の量は「いいね」の量に比例します。
 ≪悪魔の言葉を言わない≫
 異動してきた先生から、「前の学校では…」、「以前の町では…」という言葉が登場することがあります。この悪魔の言葉に取り憑かれると持っている力をすぐに発揮できなかったり、意図的に発揮しなかったりする弊害が大きくなります。これを注意するのは年配の先生の務めです。
 働き方改革が実行されようとしていますが、まだまだ激務が続く職場です。不安を抱えて異動してきた先生には「やさしく」対応できる職場でありたいものです。
春を告げるフキノトウ 端野 スキー場近く 4月9日

2018年4月9日月曜日

花だより オキナグサ 交通安全はいつも100点満点


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《春の交通安全運動》 あんぜんで命を大切に
 学校のテストは、1つ2つ間違ってもしょうがないと思いますが、交通安全は、「ちょっと急いでいるから、左右確認しなくてもいい」とか「赤信号でも渡ってしまえ!」それが事故につながって、大切な命を落とすことになります。いつも100点満点を心がけましょう。
 ご家庭でも、口酸っぱく「車に気をつけるのよ」と言い続けてください。子どもが命を落とす確立の一番高いのが交通事故だそうです。
車での送迎について文書でお願いしたところです。校門前の道路は進入禁止になっています。病気やケガをしている場合は別ですが、なるべく歩かせるか、車で送るときも学校までではなく、少し遠くに止めて、歩かせるようにしてください。
東日本大震災の被災地の校長先生とお話ししたことがあります。
「校長の一番の仕事は、子どもたちの命を守ることです。それができなかったのが、無念でなりません。」とおっしゃいました。心に重く響きました。
《よろしくお願いします》
 着任してから、校長室と会議室にある棚の整理をしています。目に止まった冊子を開いて読み出すと、すぐに時間が経ってしまって、なかなかかたづけが進みません。家に帰ると妻も同じようなことを言います。転勤族で引っ越しには慣れているはずなのですが、校長室も家も頭の中もまだ整理されていません。
この学校だよりは、校長が作成します。北小学校のよいところをたくさんお知らせしたいと思っています。また、子育てについてもいっしょに考えていきたいと思っていますので、お付き合いいただきますようお願い申し上げます。
◇校長室を「お得意様サロン」として開放していますので、ご来校の折には是非お立ち寄りください。学校だよりのご感想をお寄せいただければ幸いです。お待ちしております。


2018年4月8日日曜日

花だより レンゲソウ 蕗の薹 新学期アレコレ


 【新学期アレコレ】
《朝の街頭指導から》 4年生の男子が、1年生の手を引いてやってきました。「ほら、校長先生だよ。ちゃんとあいさつして!」と声をかけていました。1年生の妹と手をつないで来るお姉ちゃんの姿。お母さんと一緒に玄関まで来て、「先生に“おはようございます。”ちゃんと言うんだよ。」と言われていたり、お父さんが車で送ってくれたり、おじいちゃんと手をつないで登校する子もいました。街頭指導のおじさん、おばさんに「おはようございます。」と元気にあいさつする子もいました。
 中には「あっ、園長先生だ!」と声をかける1年生がいます。10日(水)1年生が“学校たんけん”で校長室にやってきたとき、担任の先生が「牧野校長先生です。」と紹介してくれましたが、その後、廊下で会ったとき「え~と、だれだったかな?」と言われました。校舎に子どもたちの元気いっぱいの声が戻り新学期がスタートしました。
《始業式 担任発表》 春休み「校長先生、ぼくは何年何組ですか?担任の先生は誰?知っているんでしょ。教えてくれる?○○くんと一緒にしてほしいんだけど、先生は、○○先生がいい。」とお願いされました。とっても気になるようでしたが、「8日の始業式までは、ヒミツです。」といった子が、8日の朝、やってきて「校長先生わかったよ。教室の黒板に書いてあるのを読んでわかったよ。○○先生でしょ?」

2018年4月7日土曜日

花だより オドリコソウ AKB48に入りたい



 入学式の式辞から】 新入生の皆さん、入学おめでとうございます”
 ある幼稚園の卒園式に行きました。“大きくなったらの夢”を家族の人や保育園の先生に元気よく発表していました。「ぼくは、運転手さんになりたいです。」「サッカー選手になりたい。」「私は、花屋さんになりたい。ケーキ屋さんになりたい。看護師さんになりたい。学校の先生になりたい。」中には、「アイドル歌手になりたい。」「AKB48に入りたい。」とか「お笑い芸人になりたい。」という人もいました。
 「入学したら、何が楽しみですか?」と聞いたら「勉強!」と答えた子がいました。
 そうです。夢を叶えるためには、勉強をしなければなりません。ただし、学校の勉強は、字を書いたり、計算をしたりすることだけではありません。こうしてきちんと座ってお話を聞いたり、お友達と仲良くしたりすることも勉強です。明日から、楽しい勉強が始まります。
 担任の先生は、みんな優しい先生ばかりですから、明日から安心して来て下さい。
 次に保護者の皆様にお祝い申し上げます。ご入学おめでとうございます。
 本日の入学式前の休みの日に、お母さんと一緒に歩いて学校にやってきた1年生がいました。30分近くかかったようで、「だいじょうぶ!一人で来れる?」と心配そうにお母さんが言うと、「だいじょうぶだよ!」と胸を張って元気よく答えていました。
 保護者の皆様には、入学を迎えるに当たり、友だちとうまくやっていけるだろうか?交通事故に合わないだろうか?と喜びと同時に不安もあったかと思います。
 今日から、大切なお子さんをお預かり致します。教職員一丸となってお子様の教育のために全力を尽くす覚悟であります。ただし、教育の第一の責任者は親であります。次に私たち教師です。お子様の健やかな成長のためには、共に手を携え、連携を密にして進めていくことが大切です。学校に対するご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
 最後になりましたが、お忙しい中多くのご来賓の参列を賜り、入学式を挙行できますことに感謝申し上げ式辞と致します。 


2018年4月6日金曜日

花だより イカリソウ 福寿草 入学おめでとう


 【平成26年度 北見市立北小学校 学校だよりから】 
 入学・進級おめでとうございます。
   北国に春を告げる 桜より福寿草(フクジュソウ)
 桜前線がどんどん北上しているようです。北見に桜前線が到達するのはまだ一カ月先のことです。新聞の地方版に「春の訪れを告げる福寿草が花開き始めている。」という記事が載っていました。福寿草は、種から花が咲くまで、小学校と同じ6年くらいかかります。春一番に咲く花で、花弁が黄金のように輝くことから縁起の良い花と呼ばれ、花言葉は、「幸福を招く」です。また、厳しい寒さに耐えることでその輝きを増すといわれています。豪華さでは桜より劣りますが、北国の入学式には、ずっと福寿草の方が合っています。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。   
 進級する皆さんへ「担任の先生は誰だろう?」「○○さんといっしょとクラスになれるかな?」とわくわくしながら、登校したのではないでしょうか。春は出会いの季節です。この出会いを大切にしましょう。
 子どもにとっての「いい学校」って何だろう?
「いい学校に行き、いい会社に入れば、幸せになれる」という時代は終わりつつあります。これからは、学歴よりも自ら学び自ら考える「生きる力」を身に付けることが求められています。学校は、心の成長に大切な友だちとの遊びやさまざまな体験をする場でもあります。学校の教育目標は、【知・徳(情・意)・体】からなっています。北小では、「よく考える子」(知)、「思いやりのある子」(意)、「ねばり強い子」(情)、「たくましい子」(体)を教育目標とし、バランスのとれた子どもの育成を目指しています。しかし、学校、まず勉強するところであることを忘れてはなりません。ところが「勉強しなさい!」と何度言っても子どもの心は、なかなか動きません。
 「勉強って何をしたらいいの? 練習問題や漢字の書き取りをすること?よくわかんない。」これが本音です。「そんなの自分で考えなさい!」と言うと、「考えるってどういうこと?」とさらに聞き返してきます。
 入学前の1年生に聞くと「早く勉強したい!」と言います。それがなぜ勉強嫌いになるのでしょうか? 
 その原因は、勉強に対する子どもたちの経験の圧倒的な不足にあります。どう勉強したらいいかわからない。勉強することに慣れていないのです。勉強するということは、知識を詰め込むことではありません。子どもの自立度を高めることです。自分で筋道を立てて、正確にたどりつく。その能力を育てることです。と偉そうに言っても「勉強って何だろう?」考えれば考えるほど答えの出ない、私たち教師にとっても永遠のテーマです。
「イキイキ子育て」では、勉強やしつけについての情報を提供し、保護者の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。少しでも子育てに役立ててもらえれば幸いです。どうぞ1年間お付き合いください。
 進級を節目に、やる気のあるこのときに“さあ!今日から、家庭学習始めましょう!”
勉強は、習慣が大切です。家庭学習の目安 ~学年×10分~1年生は10分、6年生なら60分です。

2018年4月5日木曜日

花だより キジムシロ フキノトウ ハンチング帽子


 3つの「あ」を大切に これから子どもたちに語りかけていきます。 
 この言葉との出会いは、平成17年2月15日の道新の「読者の声」でした。 
~この3月に定年退職を迎えます。長い間「あいさつで人を大切に」「あんぜんで命を大切に」「あとしまつで物を大切に」と子どもたちに語り続けてきました。この「3つのあ」がいつも笑顔で実行できたらすばらしいことです。新年になると「3つのあ」をテーマにした手作りカレンダーが匿名の方から送られてきました。知人の教員からも「新聞読みました。『3つのあ』を引き継ぎます。」と声をかけていただきました。大変うれしいことです。教員生活37年間のご褒美をいただいた思いです。~
 この記事を読んだのは、ちょうど校長になった年でしたので、これ以来、私も真似をして使わせてもらっています。
 あっ、校長先生だ! 
 6日(金)着任式で「こんな帽子をかぶっています。」と自己紹介をしました。すると9日(月)に、子どもから「校長先生、昨日イオンにいたしょ。帽子ですぐ分かったよ。」と言われ、名札や腕章より、存在感があっていいかもしれない。逆に帽子をかぶっていなければ、普通のおじさんでいられるのがいい。ちなみにハンチングは、季節によってかぶり分けます。自分ではハンチング帽が気に入っているのですが、「不審者みたいな帽子だ!」とよく言われます。子どもたちが私を見て、ニヤニヤしながら挨拶をします。
「どうして笑うの?」と聞くと「本当に不審者みたいなんだもん・・・?」

2018年4月4日水曜日

花だより ニリンソウ  「まるいやね」の校舎


 「まるいやね」の校舎  迷路のような校舎の謎を探る?
北小の校舎といえば旧校舎の時代から「まるいやね」で知られています。平成3年に改築された新校舎にも「まるいやね」が生かされ現在に至っています。この「まるい(円)」は、北小学校54年の歴史の中で様々な活動の名称に用いられてきました。
なぜ、「まるい(円)」にこだわったのか?
 ドイツの教育学者シュタイナーは、子どもを経済性、合理性の中でつくり出された直角の冷たさから開放するために「まるいもの」を校舎につくるべきだと考えました。そこで校舎をできるだけ自然界に近づけるため、校舎の屋根をまるくしたり、階段をらせん形にしたりする工夫をしました。
 人間性の高いことを、人格円満、円満な人柄、角が取れたまるくなった。というように円で表します。また、くだものの果実も熟すると円くなるのは自然界の法則です。したがって、円熟した円満な人格の人間を形成していくためには、校舎を自然界に近づけ「まるさ」を大切にすべきという主張によるものです。
 迷路のようで、なかなか最短距離で目的地までたどり着けない校舎ですが、早く慣れて、北小で円満な人格が形成されるよう努力したいと思っています。
北小学校ホームページ https://www.city.kitami.lg.jp/school/school-kita.html

2018年4月3日火曜日

花だより ヒトリシズカ 入学準備 徒歩通学

《入学準備 徒歩通学》
 春休み中、若松の道路で、前をゆっくり走る車に出合いました。歩道を見るとピカピカのランドセルを背負い、一人で歩いている男の子がいました。声をかけると「一人で学校に行けるように、練習しています。」とにこっと笑って答えました。若松小学校は、親の送迎が原則ですが、体力を付けるため、旧校舎から学校まで約700mを歩くことになっています。ゆっくり走る車には、心配そうに見つめるおじいちゃんとおばあちゃんが乗っていました。北小でもたぶん同じように登下校の練習をする1年生と心配で寄り添う家族の姿があったのでないでしょうか?
 1年生の保護者の皆様には、入学を迎えるに当たり、友だちとうまくやっていけるだろうか?交通事故にあわないだろうか?と喜びと同時に不安もあったかと思います。これから大切なお子様をお預かり致します。お子様の教育のために教職員一丸となって全力を尽くす覚悟であります。ただし、教育の第一の責任者は親です。次に私たち教師です。お子様の健やかな成長のためには、共に手を携え、連携を密にして進めていくことが大切です。学校に対するご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
 9日(火)から15日(月)まで校外交通安全指導を行います。本校職員も交差点や要所に立っていますが、他に交通指導員の方や各町内会、学区長さんの皆さんが子どもたちを見守ってくれています。ご協力に感謝申し上げます。
 「小鳥遊」と書いて「鷹無し(タカナシ)」と読むそうです。学校のご近所の庭にバードテーブルがあって、朝、雀がチュンチュン鳴いてエサをついばんています。子どもたちが交通事故や不審者等に合わないように学校でも指導しますが、地域の皆さまのたくさんの目で子どもたちを見守っていただければ幸いです。ご協力をお願いします。「あいさつで人を大切に あんぜんで命を大切に あとしまつで物を大切に」“3つの「あ」を大切に”を今年も子どもたちに語っていきたいと思っています。
 スタート 春が誕生する光景、生命の息吹が感じる季節を迎えましたが、校庭には、まだ雪が残っています。用務員さんが日陰の雪を除雪車で陽の当たるところに出す作業を連日してくれました。先生方も毎日遅くまで新学期を迎える準備をしました。6名の転入職員が加わり、全校児童423名(4月3日)で新しく2013(平成25)年度をスタートします。