中学校の入学式(6日高栄中、7日北中)
新入生が入場してくると、私を見つけて腰のあたりで小さく手を振る子がいました。まだ小学生ぽいかな?と思って見ていました。中学校では「入学認定」というのがあって、一人一人名前を呼びます。卒業式に大声で返事をした子は、中学校でも大きかったです。(「あの子は北小の卒業生です。」と隣の来賓に自慢しました。)北中では、金崎くんが新入生を代表して「誓いの言葉」を述べました。とても立派な挨拶でした。ご両親で最前列の真ん中に陣取ってビデオ撮影していました。その後、教室に戻って担任から、冒頭から「中学生ともなると、小学校とは違い、家と学校で見せる態度が違います。」と切り出し、携帯電話のこと、服装や身だしなみのことなど、親に対して厳しい注文がありました。入学初日から、小学校との違いを親子で実感したことでしょう。
~新年度のスタートのあたって~ (校長室だよりから)
・~・ 目指す教師像 ・~・
『らしい』とは、教育者らしい、政治家らしい、商売人らしい、小説家らしい…のように、例えば政治家を裸にして風呂に入れても政治家らしい感じが動作からしみ出ると言われますし、役者が海岸で泳いでも舞台の匂いが取れないと言われるなど、軍人、学者、実業家、宗教家もみな同様に、その職業の感じが見て取れるといわれます。
どのような職業にあっても、真の意味で自然に修養と人生の経験が積み重なると、垢がとれ、垢ぬけした人物となり、いざと言う時に、それぞれの組織の長としてその誠の仕事をする人物、真の頂点に立つ人物になるという考え方です。「えっ!あの人が先生なの?」と思われないようにすることです。
これは多くの先人の教えでもあり、愚職の自戒であり、難しいことですが努力し精進したいと考えていることです。意を汲んでいただければ幸いです。
高く厚い壁も、課題から目や心を逸らすことなく、果敢に対峙し見方や考え方、知恵を生かし、継続することによって、やがて壁が階段となって展望が開ける。
“健康で長生きすることが人生の目的ではない。しかし、第一の条件である。”
まずは無理をして健康を害さないことです。心と体と頭のバランスが大事です。慣れない環境で、疲れる日が続いていると思いますが、“よく食べて、よく寝て、よく仕事する、生活のリズムを守る”基本的なことをしっかり守って下さい。
“無理せず”とは、人はつま先立つと、不安定になります。皆さんは若いですからエネルギッシュで、体力も気力も充分あると思いますが、多くの経験や勉強を重ねながら職能が向上することになりますので、“力まず”失敗を恥ずかしがったり、恐れたりしないで前向きにチャレンジして下さい。“向き不向きより、前向きが大切です。”
“はみ出さない”とは、教育を担う職業を自分自身で選択した以上、教員としての常識やモラル、社会人としてのマナーはしっかり身に付くよう心がけることです。
ある教育長さんが、「教育委員会に挨拶に来た職員団体の役員が、コートを脱ぐことなく入室してきた。こういう非常識な先生方に真の意味で子どもの教育を任せられるだろうか、保護者の信頼を得られるかと不安になった。」とおっしゃっていました。
教師は『背広を着た子どもであってはならない。』一教師である前に一社会人でなければ尊敬の念やこの先生に学びたいという気持ちは起きてこないものです。
教員として、教育に対する情熱、子どもへの愛情、責任感、使命感も当然大事なことですが、人格、品格も大切です。
端野の道端で見つけた春(福寿草とクロッカス)4月12日
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