2018年4月26日木曜日

花だより ケマンソウ 「お母さん」と呼ばない


  保護者とうまくやっていくために ~「お母さん」と呼ばない~      
 「モンスターペアレント」という言葉が登場して、もう10年になりました。子どもと教師と保護者は、本来「三本の矢」でした。ところが時代の変化で、矢じりの先が学校に向かうようになってきました。
 世の中の二極化が進み、ゆとりのある家庭とそうでない家庭に分かれてきました。保護者会にまったく来ない家庭と、よく保護者会に来てすぐ名前のわかる家庭がはっきりとしているのではないでしょうか。
 問題は保護者会に来ない家庭ですが、「批判」する前にまず、「保護者も大変なんだ」と思える優しさが教師には必要です。
 例えば、保護者会に欠席した家庭には、資料を渡すだけでなく、短時間でも電話を入れます。「今日、○○さんに保護者会の資料をお渡ししましたので、もしわからないことがありましたら、遠慮なくいつでも連絡ください。」と伝えます。人は最終的には「優しさ」で動くものです。(「理で説き、法で押さえ、情で動かす」)こうした配慮なくして批判はできません。
 また、保護者の中には、深い悩みの一つや二つ抱えている方がいます。ですから、面談では、保護者自身の「困っていること」にも耳を傾けることが必要です。そして、悩みした共有した後は、保護者を「ほめる」ことで終わることです。子どもより大人の方が、ほめられることに対していい意味で「不慣れ」なので、効果は「てきめん」です。
 とどめは、保護者を「お母さん(お父さん)」と呼ばないことです。苗字で呼ぶためには、「注意力」がないとできません。大変ですが、小学校は6年間、中学校は3年間あるので、顔を一度覚えてしまうと人間関係の大きな財産となります。つい「お母さん」と言ってしまいがちですが、保護者は、教師のお母さんやお父さんではありません。その誤解が誤解を呼ぶことになります。(「お母さん」と呼ぶのは、学校現場くらいです。)お母さんと呼ぶことをまずやめませんか?  (月間「生徒指導」より)

若松小学校の鯉のぼり

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