2018年4月29日日曜日

花だより ソメイヨシノ LINEトラブル


子どもたちのLINEトラブルについて、LINE運営会社の対応は  
               LINE株式会社政策企画室・室長 江口 清貴
 行った先々の学校で子どもたちからよく言われるのは、「先生にもLINEを教えてあげて」ということなんですね。要は、子どもたちは、自分たちは、自分たちに起きることをきちんとわかってくれる相談相手を求めているんですよ。だから、私たちはよく先生方に、「子どもたちと話し合った上でのLINEやネットの制限ならいいのですが、一方的な禁止を言い渡すことはしないでください。」とお願いしています。一方的に禁止されても、使う子は使い続け、うしろめたさがあるのでトラブルが起きても先生には相談できず、問題が地下にもぐって重症化してしまうからです。
どんなに健全な環境を整えても、集団があるかぎりトラブルが発生します。問題を重症化させないためには、子どもたちが先生や身近な大人を信頼して相談できる、ということが一番重要だと思っています。

 編 集 後 記 月刊「児童心理」特集~スマホ時代の子どもたち2016年7月号
 「スマホ時代の子どもたち」の特集テーマは、何年か前から編集会議の席上に提出されていたが、その都度まだ時期が早いのではと見送ってきたのだった。実は2008年10月号臨時増刊号で「ケイタイ、ネットの闇~子どもの成長への栄養を考える~」を組んだことがある。しかし、意気込んだ割には反響がイマイチだった。小学校の教員からは、「ケイタイもネットも家庭教育の問題で学校現場では関心ありませんから」と言われ、内心「そうじゃないはずなのに」と不満に思った記憶がある。
 しかし、10年近くの間に世は様変わりした。電車の座席では、乗客の7~8割が一心にスマホを触っている。ベビーカーを押して乗ってきた母親は吊革につかまりながら、面前スマホをしている。子どもは所在無げである。クリニックの待合室に病気の子どもを連れてきた母親が、スマホに目をやっている姿を嘆く医師の声も聞く。
 これだけ時代は変わってきたのだからと、思い切って今回「スマホ時代の子どもたち」のテーマを取り上げることにした。おそらく今後スマホユーザーが低年齢化していくことが避けられない状況の下で、そうした趨勢(すうせい)を危惧するだけでなく、「スマホに損なわれない子どもを育てる」のコーナーを最後に設けて、この魅力的ツールとうまく共存していける逞しい子どもを育てようとする、難しい今後の教育課題についても論じていただいた。8年前の失敗の挽回ができたかどうか、読者の方々のご賢察を待ちたいと思います。
伸びたフキノトウと斜里岳

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