台風とラグビーワールドカップ
10月13日(日) 各地で大雨被害をもたらした大型の台風19号、大規模な洪水被害の映像に一日中目を奪われていました。そんな日の夜、ラグビーワールドカップ日本対スコットランドの決勝ラウンド進出を決める大事な試合が行われ、翌日の新聞一面は、台風の被害とラグビー「日本勝利!」の大文字が躍りました。
ルールも知らないにわかラグビーファンが増えました。巨漢な外国人選手に果敢にタックルする日本の選手たちに、観客は熱狂し、魅了されるのはよくわかります。試合後にトライを決めた選手のヒーローインタビューでは、台風の被害に遭われた方々へのお見舞いの言葉がありました。激しいスポーツであるにもかかわらず、実に紳士的なスポーツであることを知りました。このラグビー熱が一時的なブームで終わらないことを願うばかりです。
同じ日、サッカーの北海道コンサドーレも決勝進出を決める試合に勝利しました。バレーボールもワールドカップが開催され日本は検討しています。プロ野球では、巨人とソフトバンクが日本シリーズの進出を決めましたが、すっかり影が薄くなってしまいました。
しかし、ラグビーに浮かれていてはいけません。
10月12日(土)から、テレビは台風19号が数十年に一度あるかないかの大型であることから、テレビ各社は一斉に外出を控え、河川の近くに近寄らないで早めの避難を呼びかけていました。
北海道に住む我々には、台風の恐ろしさの実感は正直ありません。しかし、近年は地球温暖化のせいなのでしょうか、北海道は大丈夫というこれまでの常識は通用しなくなりました。
吹雪になると学校は臨休になり、外出は控え、車の運転もしないのが我々の感覚からすると、なぜ、避難勧告が出ているのに、強風大雨の中、傘をさして街中を歩いているのか?タイヤが隠れるくらい水没している道路を走ろうとするのか?理解に苦しみます。
あんぜんで命を大切に 危機管理意識
時間がたつにつれて被害の全貌が見えてきました。自然災害の多い日本列島に住み、これまでも多くの災害を映像で見て教訓にしてきたはずです。もっと危機管理意識(自分の身は自分で守る)を持つべきだと思いました。
被災地の復旧には長い時間と莫大な労力と経費がかかります。体格で劣る日本チームが豊富な練習量と気力で強豪を次々と倒していきました。被害に遭われた方々に、ラグビー日本チームの活躍は、大きな勇気を与えたのは間違いありません。
天都山展望台より
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