2019年10月22日火曜日

花だより 授業不成立は教師不信 アキチョウジ 柿


 授業不成立は教師不信
   新卒の下手な授業でも学力テストでなぜか高成績?
 せっかく念願の教師になったにもかかわらず。学級経営がうまくいかず、心の病にかかってしまう先生がいます。
 授業が成立しない原因のほとんどは、教師不信が根っこにあります。つまり、授業が成立する第一条件は、子どもから好かれなければならないということです。
どんなに教材研究をして授業に臨んでも、子どもから嫌われている教師の授業は、発表を求めても反応がなく、教師の説明に集中しない。そして、それを補おうとして宿題を出しても提出率は悪い。すると担任は子どもたちを叱責するようになり、さらに悪循環になり学級崩壊となっていきます。
 教師が子どもに好かれ、信頼されていれば、多少授業が下手でも子どもはついてきます。つまり、教師にとって授業技術や教材理解以前に「人格的力量」が大切だということです。ベテラン教師より授業技術の劣る新卒の教師が1年目から学級担任ができるのも、これを期待してのことです。しかし、新卒が皆好かれるかと言えば、そうではありません。「人格的力量」は先天的に備えた資質なように思います。犬嫌いな人には吠えるが、犬好きの人のところにはしっぽを振って寄っていくといいます。子どもにもそうした本能的な能力が備わっていて、感覚的に教師を見極めているのです。しかし、そうしたセンスを持っている者しか教師にはなれないのでしょうか?
 ≪子どもに好かれ信頼されるには≫
(1) ひいきしない(2)時間のけじめをつける(3)上手にほめる(4)子どもの話を受容的に聞く
 これは、授業だけでなく、子どもとかかわる全ての場面で求められる教師の基本姿勢です。教員採用試験に合格したから、教師になったわけではなく、教師になる資格を得たと思うべきでしょう。



0 件のコメント:

コメントを投稿