最近の教育のキーワードです。知識の詰め込み教育の反省から生まれたものですが、自ら考え、自ら判断し、行動するためには、その精度を上げるためには豊富な知識と経験が必要です。
小学校低学年の生活科のねらいは「自立の基礎を養う」です。その学習の中心は、自ら課題を見つけ探究する能力をさまざまな体験を通して学んでいくものです。小学生が正しく判断し、行動できれば学校に通う必要はありません。
最近のクイズ番組を見ていると現役の東大生が出ています。圧倒的な知識量と推察能力に驚かされます。彼らは、知識が豊富だけで、自ら判断し、行動する能力は低いのでしょうか?
「みんなちがって それでいい」の履き違い
学校に理不尽な要求をしてくるいわゆるクレーマーの保護者も自ら考え、判断して電話をかけてきます。そんな人は必ず「私の言っていること、間違っていますか?」と言います。こうした親が増えてくると、これまでの教育の弊害のように思えてなりません。
個性を大切にする教育が叫ばれるようになりましたが、個性を履き違いしている人も多いようです。
「個性」~よく使う言葉ですが、その意味は深く、なかなか簡単に説明するのは難しい言葉です。しかし、わざと奇抜なことをしたり、人と違った行動をするなどの目立つ行動は、見栄や虚栄心であり、個性ではありません。
子どもだと「その考えは違うよ!」と指導することは簡単ですが、40過ぎの親に間違いを指摘し、改めてもらうのはなかなか難しいものです。そして、その親に育てられた子どもの考えも親の影響を色濃く受けている場合が多いのです。このような家族からのクレームに対応する学校の先生は大変です。
「望ましい保護者対応について」等の特集をする教育雑誌も増えました。そこには、粘り強く、ていねいに時間をかけて取り組まなければならないと書かれてありますが、働き方改革が進行しているときに、保護者対応は本務なのか?これを何とかしてほしいという現場の声は少なくありません。
これから学校へのクレームは間違いなく増えます。クレームに対応する弁護士等の専門家が教育委員会に居れば学校は助かるのではないかと思います。
ネットで「学校のクレーム対応」を検索すると~場合によっては警察や行政、さらには弁護士などの専門家に相談することを躊躇してはいけません。~とありました。
学校は、自ら正しく考え、自ら正しく判断し、正しい行動ができるように、正しい知識と経験をさせるべきです。
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