~斜里町立朝日小学校 開校20周年記念式典 裏話~
初代赤石校長先生
△△△何もないところからのスタート△△△
毎日、毎日先生方と朝日小学校をどんな学校にするか?話し合った。
赤石校長先生ご夫妻が式典・祝賀会に出席いただき、開校当時のお話しを伺うことができました。
***校歌に込めた学校の教育目標「いきいき のびのび朝日の子」***
「もうこのことを知っている人は、少ないだろうなあ」と言って話されました。校歌の作詞は大家喜美子氏ですが、歌詞の中に学校の教育目標を入れて、子供たちが校歌を歌うたびに、朝日小が目指す子ども像である「いきいき のびのび朝日の子」を意識して欲しい。という願いから大家氏の了解を得て、一部を変えてできたのがこの校歌なのです。
1 斜里岳仰ぐ 学び舎に 2 潮風香る 学び舎に
小鳥さえずり 風すぎて こだまは返り ひびきあう
あふれる緑 香る花 オホーツクの波 樹々の海
豊かな心 さわやかに 強い体で しなやかに
いきいき学ぶ 朝日の子 のびのび駆ける 朝日の子
学級の名前(こだま・ひびき・さわやか・しなやか)の由来も校歌から来ています。このお話しは、ウトロのホテルで夜中12時過ぎに聞きました。77歳(当時)とは思えない矍鑠(かくしゃく)としたお姿で「20年前もこうして先生方と酒を飲み、夜遅くまで語り合ったものだ。」当時のことを熱く語られていました。そんな赤石先生に逢いたくて、集まった旧職員の方がたくさんいました。赤石先生のお人柄が偲ばれます。
私が美幌の田中小学校に居たとき(20代後半)、赤石先生は、美幌小学校の教頭先生でした。式典当日校長室でお会いしたとき「牧野さん、あのときは、まだ“あんちゃん”だったもな!」と言われました。校長室には、協賛会の役員の皆さんが同席していて「牧野校長が“あんちゃん”???」と大笑いになりました。先輩の大校長先生の前では「未だに、あんちゃん」です。
第5代中條校長先生は「国語の神様だった」
10周年記念事業を行った中條校長先生が、わざわざ旭川から来てくれました。中條先生も美幌小学校にいらっしゃいました。美幌小学校の公開研究会で中條先生が授業をするというので神様の授業を一目見ようと行ったことがあります。管内各地からたくさんの先生方が集まっていました。遅く行った私は、教室に入ることができず廊下に椅子を置いて、欄間から授業を見た記憶があります。
その中條先生が、「長い教員生活で朝日小学校での3年間が一番充実していた」と言われました。その国語の神様が朝日小で残した詩があります。
子どもは 何かに 出会うために 生まれてきた
自然の美しさ 生き物たちのけなげさ 人々のやさしさ・・・
そこに輝く笑顔と 新たな出発を 見出す 中 條 建太郎
お二人の校長先生とも、「朝日小は、地域・保護者の皆さんの協力が素晴らしかった。そのことを感謝している。」と話されていました。朝日小は20年間で新設校として新しい伝統と教育実践を築いてきました。これは歴代校長先生をはじめ多くの先生方や地域・保護者の皆様の努力の賜物です。そのことを20周年式典で改めて実感しました。 また、現職にとっては、身の引き締まる1日でした。
花便り~式典のお祝いにと送られてきた花の中に“つるうめもどき”がありました。花言葉は「大器晩成」です。秋になって葉が落ちると美しく見えるからです。
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