《LGBT 教室の実情》
ドラマ「3年B組金八先生」が、性同一性障害を取り上げたのは2001年でした。それから20年近い年月を経て、最近では性的マイノリティ(社会的少数者)を公表する多数のタレントも存在し、LGBTに関する記事も情報もあふれています。
文科省も性同一性障害に係る生徒への細やかな対応を求める通知を出したり、いじめ防止等のための基本方針を改訂したりして、性的指向や性自認を理由とするいじめ防止の具体的な実行を各学校に求めています。それでも「男(女)のくせに」「ホモ」「気持ち悪い」などの侮辱的な言葉が飛び交う教室もあれば、男子生徒によるふざけ発言に、「誰だオカマは」と教師が応じるなど、「男(女)らしさ」を求める生徒指導上の言動があるのも現実です。
《こうありたい指導》
〇「知る」「わかる」「伝える」
公的な統計はありませんが、いくつかの民間団体の調査では、日本のLGBTの割合は5~8%程度とされています。どの学校・学級にとっても身近なものなのです。まずは実情を知り、性的マイノリティに関して本当に「わかる」ことが大切です。そして、教室では絶対に誤解を生まない正確な情報を伝え、保護者・他教師と当該生徒の情報を共有できるプロとしての技術をもつ必要があります。
〇「らしさ」を勘違いしない
男らしさ、女らしさを求める思考回路がないかを俯瞰できるようになりたいものです。性による二元論ではなく、「自分らしく」振る舞い、行動し発言しているかで各生徒の理解を深める視点を持つことが大切です。
〇「違いはいいことだ」を教室に
LGBTに限らず、外国籍の生徒も増えている中で、他生徒との「違い(異質性)を抱えている自分」を肯定する、そんな雰囲気を作り出せるのは教師(担任)しかいません。「多様な集団こそ大きな力を持つ」「違って当たり前。それを活かせ」などの発言や発信ができる教師なら、カミングアウトだけでなく、さまざまな相談に関しても期待や信頼をもってもちかけてくるでしょう。
【LGBTが抱える課題】 ◎自己承認 ◎他己承認 ◎社会承認 ができない。
▼だれにも相談できず、一人悩んでいます。
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