子どもが教師に求める「けじめ」
《1:授業の終了時間のけじめ》
何時に登校してもよい。好きな時間に食事をしてもよい。授業に遅れてきても、途中で退席してもよい…。こうなると学校は機能しなくなるので、教師は、生徒に厳しく時間厳守を指導します。
一方、教師の時間厳守はどうなっているでしょうか?
子どもからの不平不満の一番は、終了時刻が過ぎても授業が終わらないことです。自由に過ごせるわずかな休み時間を奪われるからです。
《2:職員室での飲食に「けじめ」を!》
学校で子どもたちは、勝手にお菓子を食べたり、ジュースを飲んだりすることはできません。
遠足で子どもたちが浮かれるのは、学校生活の中で自由におやつを食べられるという非日常体験ができるからです。
ところで教師は?食委員室でお菓子を食べたり、コーヒーを飲んだりしている学校も多いはずです。飲食をすべて禁止すべきだとは言いませんが、休み時間や放課後など、子どもたちが職員室を出入りする時間帯だけでも控えるよう、職員間で決めるべきではないでしょうか。
《3:言葉遣いに「けじめ」!》
子どもが教師に「ため口」をきき、ぞんざいな言葉で話しかけてきたら、教師は言い直させるはずです。しかし、逆に、子どもに対する教師の言葉遣いが問われるケースは稀です。
「来い!」「急げ!」「この野郎」「バカ」…など、聞くに堪えない言葉遣いをする教師を見たことがあります。こうした教師は例外でしょうが、子どもや保護者は「丁寧な優しい言葉で話してほしい」と言葉遣いの「けじめ」を求めるものです。
《4:机上の整理・整頓に「けじめ」を!》
「机の中やロッカーを整理・整頓しろ!と先生は注意するが、職員室の机は書類や本が散らかっている」と子どもの声を聞いたことがあります。整理・整頓の「けじめ」が求められています。
《5:教師の服装にも「けじめ」を!》
「ズボンを下げて『腰パン』にしたり、靴のかかとを踏みつけたりすると注意される。Tシャツ短パンで授業する先生もいるのに」子どもからこうした「服装のけじめを求める」意見を聞いたこともあります。
こうして列挙すると、子どもが教師に求める「けじめ」は、「自分たちに求めるけじめを、先生たちも守ってほしい」という素朴な要求のように見えます。
子どもの声を素直に聞いて、自分の言動を振り返り、良くない点は改める。こんな教師の姿勢こそ、生徒指導の第一歩だと思います。
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