2020年2月5日水曜日
花だより 「大人の自由」と「子どもの自由」は違う 芹
「大人の自由」と「子どもの自由」は違う
もし子どもが「お父さんの買っている週刊誌にエッチな写真が載っているよ。どうしてお父さんがよくて、ぼくはダメなの?」と聞いてきたら、お母さんの打つ手は2つです。
まず子どもには、「お父さんのやっていいことと、あなたのやっていいことは違います。お父さんのようにしたかったら、あなたも早くお父さんになりなさい。」と言うことです。(これはネットで有害サイトを見るのと同じです)
次にお父さんへ「あなたの買っている週刊誌を子どもが見ています。子どもに見られないところに確実にしまってください。それから子どもには、そんなのを見るのは、お腹が出てきてからにしなさい。と言っておきましたから。」これはお父さんへのイヤミですが、イヤミの一つも言っていいと思います。
ポルノが解禁されている欧米では、子どもの目に触れないところにおいて、大人とわかる人にしかこの種のものは売りません。子どもに有害と思うものは、子どもの目に触れないようにしなくてはなりません。
自由には欠点があります。大人になれば自由の欠点を理解できるのだろうと期待して自由を享受する権利を与えられているのです。そうはいっても大人のやることに興味を持つのが子どもです。これが止められないのが自由の欠点の一つです。だからこそこんなときは、大人の自由と子どもの自由を違うのだということを教えてほしいと思います。大人の自由は、大人にしかないのだから、その自由がほしいなら大人になるしかないということなのです。「それはダメ!」ときっぱりと言い切る姿勢が必要です。時には毅然とした態度をとるのも品格のあるお母さんの証です。自由とはけっこう不自由なものなのです。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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