2020年2月2日日曜日
花だより 一日入学 小学生の親としての勉強が始まる 節分草
一日入学 小学生の親としての勉強が始まる
エコーセンターでばったり教え子に会いました。今は、子どもが網走小学校に通っているお母さんになっていました。
「牧野先生、『潮見小のお母さん方が、潮見の校長先生は厳しい!』と言っていたよ。だから、『私が習ったときは、優しくて、おもしろくてとってもいい先生だったよ。』と言っておいてあげたからね。校長先生になったら変わったの?」と言われました。
だんだん説教がましくなってきたのではないかと反省しているところです。でも立場上、言わなければならないこともありますので、よろしくお願いします。
娘の「一日入学」は、母が代わりに出席しました。母が帰ってきて、私に校長先生の話を伝えてくれました。
「子どもを産んだから、親になったのではありません。子どもを産んで、親としての勉強が始まったのです。小学校に入学したら、小学生の親としての勉強が始まる。中学校に入ったら、中学生の親として、社会人になったら社会人としての親の勉強が始まる。子どもと一緒に親も成長するのです。」
「学校の先生だからといって偉そうにするんじゃないよ。親の勉強もしっかりしないと。」と言われました。
入学は、子どもにとっての大きな節目ですが、保護者の皆さんにとっても大きな節目です。親も子どもと共に成長します。子どもの成長する姿を見て、共に感動することで親も成長します。子どもを授かったときに親になるのではなく、親になる権利を与えられただけで、子どもを育てることで本当の親になるのです。
親としての勉強とは、どんなことなのでしょうか?
昨年の夏、学校に「庭石をひっくり返すいたずら子がいる。」と学校に電話がありました。すぐにやった子が見つかりました。2年生の男の子でした。“生活科の勉強で生き物調べをしたとき、石の裏には、虫がいっぱいいることがわかった。朝学校に行くとき、大きな石があったので、この石の裏にはきっといっぱい虫がいるぞと思った。ところが一人じゃ動かせないから、友だちを誘ってひっくり返したら、いっぱい虫が出て来ておもしろかった。だから、次の日もやった。”と言いました。その子は、学校の帰りに謝りに行きました。家に帰ってから、今度は、お母さんと一緒にもう一度謝りに行ったそうです。
次の日、その被害にあった家から学校にまた電話がありました。「ちゃんとお母さんと一緒に謝りに来てくれて、いい子ですね。学校の指導がいいからですかね。」悪いことをしたのに、逆に褒められた~子どもと一緒に親も勉強~ 2月3日(木)約90組の親子が集まりました。
~校長あいさつから~ 昨年11月にエコーセンターでばったり教え子に会いました。今は、子どもが網走小学校に通っているお母さんになっていました。その子が、「牧野先生、『潮見小のお母さん方が、潮見の校長先生は厳しい!』と言っていたよ。だから、『私が習ったときは、優しくて、おもしろくてとってもいい先生だったよ。』と言っておいてあげたからね。校長先生になったら変わったの?」と言われました。
歳をとってだんだん説教がましくなってきたのではないかと反省しているところです。でも立場上、言わなければならないこともありますので、よろしくお願いします。
娘の「一日入学」は、母が代わりに出席しました。母が帰ってきて、私に校長先生の話を伝えてくれました。
「子どもを産んだから、親になったのではありません。子どもを産んで、親としての勉強が始まったのです。小学校に入学したら、小学生の親としての勉強が始まる。中学校に入ったら、中学生の親として、社会人になったら社会人としての親の勉強が始まる。子どもと一緒に親も成長するのです。」
「学校の先生だからといって偉そうにするんじゃないよ。親の勉強もしっかりしないと。」と言われました。
入学は、子どもにとっての大きな節目ですが、保護者の皆さんにとっても大きな節目です。親も子どもと共に成長します。子どもの成長する姿を見て、共に感動することで親も成長します。子どもを授かったときに親になるのではなく、親になる権利を与えられただけで、子どもを育てることで本当の親になるのです。
親としての勉強とは、どんなことなのでしょうか? 一つ例をあげてお話します。
昨年の夏、学校に「うちの庭石をひっくり返すいたずらをする子がいる。」という電話がありました。すぐにやった子が見つかりました。2年生の男の子でした。“生活科の勉強で生き物調べをしたとき、石の裏には、虫がいっぱいいることがわかった。朝学校に行くとき、大きな石があったので、この石の裏にはきっといっぱい虫がいるぞと思った。ところが一人じゃ動かせないから、友だちを誘ってひっくり返したら、いっぱい虫が出て来ておもしろかった。だから、次の日もやった。”と言いました。その子は、学校の帰りに謝りに行きました。家に帰ってから、今度は、お母さんと一緒にもう一度謝りに行ったそうです。
翌日、その被害にあった家から学校にまた電話がありました。「ちゃんとお母さんと一緒に謝りに来てくれて、いい子ですね。学校の指導がいいからですかね。」悪いことをしたのに、逆に褒められたのです。
“子どもがやったことにいちいち親が出なくてもいい。”という考え方もあるでしょうが、子どもは、どうしていいか、わからないことがいっぱいあります。そんなとき、親は、模範を示してやることです。「謝るということは、こうやるんだ。正直にちゃんと謝ると許してくれる。それどころか、逆に褒められるんだ。」とこの子は、思ったでしょう。きっと素直に育っていくと思います。
このお母さんのとった行動は、当たり前といえば当たり前のことですが、やんちゃ坊主をもったからこそ、親としてできた勉強ではないでしょうか。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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