2020年9月12日土曜日

花だより 高校の位置づけを改めて考える ツリガネソウ 葛

 


 高校の位置づけを改めて考える
    全国高等学校長協会の萩原 聡会長に聞く
 文科省は普通科を「学際融合学科」「地域探求学科」等の新設を認める再編を提示
👍「小学校が変わり、中学校も変わった。変わらないのは高校」と言われている中、大学受験との関係の中で、普通科教育の画一化が問題になっています。私学などでは、生徒の実情や進路に合わせたコース制を導入したり、独自の科目を設けたり、普通科でSSHをやっている高校もありますが、それと今回の再編は何が違うのか。また第3の学科である総合学科との違いは何か、よく分かりません。
普通科というのは、「中学校までで学んできた科目をさらに発展させて勉強する」といった準義務教育的な位置づけになっています。ここを複雑にすればするほど、今度は大学入試が大変になるでしょう。
 要は、高校で何か新しい科目を作っても、その子たちを受け入れる先があるかどうか。結局、大学が、理科は物理・化学・生物が必要というのなら意味がないのです。自分たちが教えるべきもの、教えていきたいものを作って、高等学校としての立ち位置は確立できても、その先につながるかどうかが、大きな問題となるのです。
 高校は、どういう位置づけで何を目指すか、高校教育をどう考えるかというところが、実は普通科改革に大きくかかわっている部分だと思います。そういう意味で、各学校の存在意義や期待される社会的役割、目指すべき学校像をスクール・ミッションとして再定義することは大切かと思います。
 (以上「先端教育」9月号より 牧野要約)
 ***地方の高校の実態***
🤷‍♂️都市部の高校の校長先生は、大学受験が真っ先にあるようですが、田舎の高校とは大きな違いがあります。
😒今、1学年20人に満たない高校の閉校をめぐって議論になっています。住民感情としては、地元の高校がなくなることに反対するのはよく分かります。地方の自治体は、地元の高校存続のため授業料や教科書代、制服、通学手当など保護者や生徒に手厚い援助を行っていますが、ほとんどの子どもたちは通学時間が長くても都市部への進学を選択します
👀都市部の進学校と違い、地方の小規模高校では、中学校レベルの勉強どころか、小学校のおさらいをしていて、高校の先生のモチベーションは低い。これが現実なのですが、都市部から地方の高校にやってくる生徒もいます。そうした生徒の受け皿をどうするかという問題もあります。また、部活や交友など高校はただ勉強するだけに通うところではないという理由もあります。地方の高校の立ち位置を確立して高等教育の役割を果たせるかどうか、残すならどうした高校にするか、客観的で冷静な判断が必要です。





0 件のコメント:

コメントを投稿