若松小学校の入学説明会(校長として初めて赴任した学校)
北見市郊外にある若松小学校は特認校といって、校区がなく、市街からの入学を認めている学校で、毎年1年生6名の募集します。恵まれた環境を生かして、冬になると近くの若松スキー場で毎日スキー(ゲレンデスキーとクロスカントリスキー)です。高学年は、オホーツクサイクリング(雄武から斜里まで212キロ)に参加します。他にも25キロを歩く強歩遠足、リコーダーは毎年全国大会参加など、特色ある教育活動をしているので関心を示す保護者が多く、入学説明会には、多くの入学希望者が集まります。希望者を集めるのが校長の一番の仕事で、4月から市内の幼稚園・保育所回り学校のPRをします。関心はあるのですが、送迎は保護者が責任を持って行うこと。PTA活動が盛んで、行事の参加率はいつも200%(両親、祖父母も参加)。PTA会費の他、文化スポーツ後援会費など街の学校に比べてお金がかかる。、それが負担になるのか、最終的には入学者が減ってしまいます。
👀ある年の入学説明会で、参加者の自己紹介と希望した理由を聞く場面になったとき、あるお母さんが真っ先に手を挙げて「私はバツイチなんです。隠してもすぐ分かってしまうことなので、この場で言います。シングルマザーになると決めたとき、“この子はどんなことがあっても私が立派に育てる。”と心に決めたんです。うちの子は、若松小学校でたくましく育ってほしいと願っています。私は仕事しています。でも、子どもの送り迎えは、責任を持ってちゃんとやります。PTAの役員も進んでお引き受けしますので、どうそよろしくお願いします。」と堂々と話されました。次の方が「実は、私もバツイチなんですが、先に言ってくれたのですごく気が楽になりました。」その後、その場が急に和やかになって学校のことや子どもたちのこと、家庭での様子や子育ての悩みで盛り上がりました。
👍さまざまな家庭環境の中で子どもは育ちますが、教育の一番の責任者は親であり、次に学校(先生)なのです。こんなお母さんの話を聞くと、大切な子どもを預かる教師は、頑張らなくてはならないと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿