~学ぶ姿勢を子どもに示す 研修(研究と修養)の大切さ~
教員の誇りと責任(免許更新時講習)
元北海道教育大学教授 村瀬千樫氏の講演から
教員免許更新制が平成21年から導入され、免許状の更新申請には「免許状更新講習」はが必須になりました。充実した更新講習を提供するために道内の6国立大学が連携して設立した教員免許状更新講習実施事務センターのコーディネーターとして、国、道教委、他大学などとの連携・調整等に携わってきました。
実施当初は、制度そのものに反対する教員、費用の面だけを問題にする教員、プロとして学ぶ謙虚さに欠ける教員などが多かったせいか、とげとげしい雰囲気が感じられました。ところが最近のアンケートでは、「退職まであと数年だが、教職の原点を振り返り、残りの教員生活を前向きに捉えるきっかけになった。」とか、「講習が問題解決のヒントになり、これからの教職生活の励みになった。」などという前向きな感想が増え、受講者は自ら学びたいという姿勢で来るようになったようです。
一方、受講者の一部には、服装、言葉遣い、時間に対するルーズさ、発言内容など、教員としての資質が疑われる言動もあるが、こうした一部の受講者に対して「同じ教員として恥ずかしい」などと厳しく批判する教員が多いのも事実であり、一抹の安堵を覚えます。
専門的力量を高め、人間性、社会性を磨くための研鑽は、教員としての最低限の誇りと責任だと思います。教師に対する厳しい目があることを自覚しなければなりません。
😅4年前から、免許状更新講習の選択必修「国の教育の動向」(会場:北見工大)という講座の講師を務めています。受講生は、15~20名くらいの少人数です。今年はコロナ禍で8月の予定が12月に変更になりました。始まった当初は、この制度に対する反対の意見を述べたり、教員としての資質が問われるような態度をとる教員もいたようですが、私の講座には、幸いそのような教員はいません。
いくら長期休業中とはいえ、受講する教員は大変です。特に女性教員は、子どもを預け、家事は旦那に任せ、それにお金もかかります。ですから、講座を担当する側も、現役時代以上に、教育関連記事に目を通し、慣れないパワーポイントで資料作りをしています。
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