《「型」にはめる》
剣道の昇段試験は、基本の打ち込み、実戦形式の試験の他、剣道型という試験があります。華道や茶道、日本舞踊などにも流派があって、それぞれ型があります。まずは、その型を習得しなければなりません。
個性が尊重されて、みんな違ってそれでいいわけではありません。教育も同じで、教育の最終目標は自立させることです。将来の自立に向けて、1年生から身に付けておきたいことは、「礼儀作法」、「時間厳守」、「整理整頓」の3つです。
今の子どもは礼儀を知らないと言われますが、そうではなく、「型」を教わっていないのです。思いを伝える型を知っていれば安心して生活できます。友だちや目上の人にもかわいがってもらえます。
「時間の大切さ」も大変重要です。社会は時間に沿って行動します。時間は貧富の差に関係なく、だれにでも平等に与えられています。相手の時間を尊重し、自分の時間も大切に使わなくてはなりません。時間を有効に使い、気持ちよく生活するために必要となるのが、3つめの「整理整頓」です。整理整頓は、頭の中や身の回りを整え、次の行動をすばやく起こすための時間管理です。
この3つは理屈ではなく「型」として子どもたちに教え込むことが重要です。型を知り、型にはまってこそ、社会の中で自由に生活できるのです。それを自立といいます。
0 件のコメント:
コメントを投稿