今年はコロナ禍で「秋休み」をなくした学校が多いようです。
何故 秋休みはできたのか?
秋休みは、正式には「学期間休業日」といいます。(夏休みは「夏季休業日」、冬休みは「冬季休業日」、春休みは「学年末・学年始休業日」といいます。)お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの時代からずっと、夏休み、冬休み、春休みで学期を区切る3学期制でした。終業式で通知表もらって休みに入るのが当たり前のようになっていました。
それが学校週5日制(平成14年)になって授業日数が減ったことから、3学期の授業時数が極端に短くなり評価しづらい。夏休み前、冬休み前の評価事務の時期に行事が組めない。教科書は10月を目途に上・下巻に分かれている。児童会の役員も前期・後期で交代します。(大学、会社などもそうです。)などの理由で、2期制に移行することで教育課程(学校の教育計画)を抜本的に見直し、授業時数を確保し、ゆとりある教育を行うことを目的に全国に広まり、北小学校(北見市)は、2006年(平成18年)から現在の2期制を導入しました。
秋休みの期間と休みの目的は何ですか?
「夏季休業日」と「冬季休業日」を「長期休業日」といい、夏冬合わせて年間50日以内と決まっています。北海道では多くの学校で半分の25日ずつを夏・冬に分けていますが、東京あたりは、夏休みが40日で冬休みは10日となっています。
秋休み(学期間休業日)ができたことで、夏休み、冬休みをそれぞれ1日削って、9月の最終か10月の最初の土日に付けて4日間の秋休みを設ける学校が多くなりました。
2期制に移行するとき、旅行会社や大型スーパーから、「学校の秋休みは、いつから何日間とるのか?」という問い合わせがありました。学校の休みが商売になるのです。また、これに合わせて野球やサッカーなどの大会を開催するという動きもありましたが、それぞれの学校で休みを取る時期や期間が異なったため、そのもくろみは不意になりました。また、児童館の対応も変わるなど、さまざまなところに影響が出ました。
そもそも秋休みは「学期間休業日」ですので、長期休業日と違って休みに何かするというものではありません。区切りをつける。前期を振り返り、後期の新たな目標を持つ。一度気持ちをリセットするものです。
現在では、オホーツク管内ほとんどの学校が2期制になりました。当初は、9月や10月の連休に合わせて5日間を秋休みにした学校もありましたが、学校の休みは、家庭などに大きな影響を与えることから、現在では9月30日までを前期、10月1日から後期とし、秋休みを設けない、または土日だけとしている学校が増えています。秋休みは、一度リセットし、新たな気持ちで新しい目標を持って再スタートするためのものです。通知表を見ながら、よく反省してください。
👀おじいちゃん、おばあちゃんからは、「通知表を持って、お盆やお正月にやってくるのを楽しみにしていたのにねえ~。」と言われます。できれば、おじいちゃん、おばあちゃんにも前期の様子を知らせてあげてください。
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