2020年10月14日水曜日

花だより 西の京「おいでませ山口」 ユウゼンギク

 


  おいでませ山口
 平成27年10月22・23日 全国連合小学校長研究協議会山口大会
   全国から2,600人の小学校長が集まる!
「お客さん、どこからお見えですか?」 
“北海道はオホーツクです。”
「それまた遠いところから、ようこそ、おいでませ山口へ」
「何日かかって、来られましたか?」
「朝、9:30に女満別空港を発って、羽田で乗り換えて、山口宇部空港に着いたのは14:30でした。」
「へえ~、そんなんで来るんかい?」
 公園や道路沿いには、ソテツが植えられ、バラやキョウチクトウの花が咲いていました。滞在した3日間は天気に恵まれ、気温は25度以上、山口は南国でした。
 朝7:50、新山口駅発JRローカル線の電車で会場へ向かいました。普段は2両編成らしいのですが、校長会に合わせて、この2日間は4両編成となっていました。それでも車内は東京のラッシュ並の混雑で、気の毒だったのは、通学時刻と重なった女子校生です。
「何?このスーツ姿のおじさん集団!」というひそひそ話が聞こえました。そんな中、純朴そうな女子校生は、古典の試験があるのか下二段活用をぶつぶつと唱えていました。
 15分ほどで会場に近い矢原駅に到着。周りは田んぼに囲まれたプラットホームしかない無人駅、車内の校長から「ええ~?」と驚きの声。会場はさらに徒歩15分ほどの場所。地図を広げて会場の確認をしようとしましたが、そんな心配は無用でした。黒いスーツのおじさん集団の列がずっとつながっていて、前の人についていくと、会場となっているスポーツセンターや陸上競技場などの施設が建ち並ぶ維新公園に到着したのです。馴染みの校長が何人かいて、暫し旧交を温めました。
 開催地である山口県は、時代ごとに伝統文化の華を咲かせたことから「西の京」と言われており、「進取気鋭の志」をもって明治維新という新しい時代を切り拓いた「維新のふるさと」でもあります。日本を取り巻く諸外国の事情に通じ、物事を鋭敏に観察し、新たな社会を創造していくなどの先人の気質は、よき風土として継承され、現在も山口県教育の振興に脈づいているのです。




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